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生贄合評スレ (創作系)スレッドオペレーター:いとう
試験的に作ってみます。上手く回らなかったら消します。

やり方。
1.作者が合評して欲しい作品のURLを貼り付ける。合評開始。
2.誰でも好きなことを好きなように。基本的に何でもあり。
3.なんとなく場が収まったら、次の生贄を待つ(笑)。

注1
合評される作品の作者は、合評内容に対してどのような発言権も持ちません。
つまり、自分の作品に対する発言は禁止。最初にURLを晒すだけ。
作者が特定の発言に星を入れるのも禁止します。

注2
合評中は、新たな作品のURL貼り付けを認めません。
合評は1作品に対してのみ、行っていきます。

[132](1+1)/4[2005 03/05 02:05]
(むーん、親方連が他所にあるために こっちはしばらくおやすみ中なのだな。ふむむ…)

いきなりやってきたですが、今まで生贄になった品々を並べてみるです。

>>1 その1品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=19561

>>33 その2品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=15582

>>50 その3品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=17957

>>70 その4品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=6159

>>79 その5品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=14010

>>90 その6品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=19403

>>96 その7品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24617

>>102 その8品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=17298

>>108 その9品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=26734

>>112 その10品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=23206

>>117 その11品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=27873

>>123 その12品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=15632

>>126 その13品目。 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=30825

と、13もの生贄が供物となってたです。
誰かの評をききたいぞ!と思ったときには 乗っけてみるといいですか?そうですね!

#mesage
 

[131]虹村 凌[2005 02/13 03:06]
>>130 129 128
俺も同意。ってだけなのでsage
 

[130]ワタナベ[2005 02/12 20:35]
>129
なんだか合評スレに星印は失礼な気がしましたので。
最後の二行に同意します。
 

[128]ワタナベ[2005 02/12 20:00]
>127追記
言葉というものを使う前に、もっとその言葉自体について考察し、観察しよう、という警鐘。この文を追記します。
さらに、
読者にもっと言葉というものに興味をもってもらいたい、そのための考察、という可能性を付け加えます。結論は大筋において変更はありません。
 

[127]ワタナベ[2005 02/12 19:50]
ええと、おこがましいようですが、一寸参加させていただきます。
さてまず第一印象、伝えたいこと、言いたいことはよく分かるとして
これが詩である必然性がどこにあったのだろうという疑問を抱きました。
考察した過程をただ述べているだけですよね。まぁ詩がなんであるかという
議論はこの際置いておくとして、作者の狙いがどこにあるのか。
これは詩情、一般に(この一般という言葉も随分とあやしい言葉のような
気がしますが、まぁそこもスルーしましょう)詩情と呼ばれるものを
一切使わずに詩にしようとした実験的試みでしょうか。そうとらえるならば
考察の過程がまだまだ甘い、と考えます。この内容は例えばませた高校生
あたりならば考え付きそうな考察です。ぱっと湧き上がった言葉であっても
一度立ち止まって観察、考察しなおすことにより後々の誤解や反発を回避
できる、ということなのかな?”世にも不幸で悲惨な惨劇”とはかなり
おおげさな表現ですね。もっと大きな出来事を想定してあるのだろうか。
邪推すると単なるユーモアともとれそうな文脈ですが、真面目にとらえると
して。例えばこの詩を額縁どおりに受け取ってみましょう。一般の方への
警鐘、とすると詩でなければならなかった根拠が希薄になります。では、
詩情を排した実験的試みとしてみてみましょう、すると今度は考察が甘すぎて
読ませる力を持たなくなってしまいます。合評ということですから、ほかの
意見も聞いてみたいと思います。
 

[126]北村 守通[2005 02/12 02:58]
結構時間が空いてしまっているようなので、自分の作品を出してみます。

http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=30825&from=menu_d.php?start=0
 

[125]虹村 凌[2005 02/07 01:19]
印象…感想…?どっちかよくわからんけれど、書いてみる。
綺麗だと思う。言葉達そのものが、ギリシャ彫刻みたいに。
しかし、その言葉が上滑りをしているような。綺麗なだけ…
熱いモノがわかりにくい処にあるんだと思うんです。
 

[124]北村 守通[2005 02/06 19:07]
読ませていただきました。が、申し訳無いのですが全くと言って良いほど
コンセプトが伝わってきませんでした。粋な台詞だけを、綺麗な言葉だけ
を並べ立てただけ・・・と、いうのが印象です。
 一応、「私」という語り部があって、その視点からなにかを語ろうとし
ているはずなんですが。中でも気になったのが

 〜百年目のユリが咲いたけど あなたには会えない〜

で唐突にでてくる「あなた」の存在。その存在を予感させるものが作品中に
あれば納得がいくんですが、いかんせん作品のコンセプトが見えないくらい
ですから、そこに「あなた」がでてくるということに対して心の準備もでき
ないわけです。一瞬、頭をよぎったのは「これって結局、言葉に酔いしれて
しまった恋愛詩なのかなぁ・・・」という疑惑でしたが、その要素は他の個所
を読んでも判らないわけですから、なんとも結論を出せていません。
う〜ん・・・結局、こうした混沌を読者に引き起こさせることが目的の文章な
のでしょうか・・・
 

[120]ふるる[2005 02/04 09:35]
印象を・・・

仰向けになってベッドにごろんのカラス。
仰向けのまま、カラスの背中に乗って飛んでいくわたし。
 

[119]虹村 凌[2005 02/04 09:27]
初めまして。
まるっきし感想になってしまいますが…。一言だけ。

生活感が匂ってくる(漂う、と言うより匂う)感じがします。
もう読解力ナシナシなんで、笑わずに聞いておくれ。
最後の一文で、その生活感を断ち切って、ぶっ飛ぼうとしてる気がする。
それだったら、最後の空白の中に、あの一文を埋め込むように、
一連の文字たちが見えないところまで切り離してみたら、面白かった。
俺は、そんな風に思った。
 

[118]北村 守通[2005 02/02 23:25]
初めまして。
何回か読み返させていただきましたが、何分読解能力に自信がありません。
あくまで一個人の感想として受け取っていただければ幸いです。

 全体として、表現的には非常にリアルなものを感じさせられました。
特に

 〜読み進まない文庫本を片手に地下鉄を降りるのに〜

ってところなんですが。生活が見えてくるんですが、でも全体を読んだときに、
これといって痛烈なものを感じることも無いんですよね。ですから、この詩自体は
「ロードムービー」的なものを目指したのかな?と勝手に解釈させて頂きました。
この詩の中の文章自体が「ルーチンワーク」。書かれていることはそれなりにあり
ふれた愚痴、や個人的な束縛感だったりするんですが、それはあくまでありふれた
「ルーチンワーク」でしかない、と解釈させていただいたのですが。
 そう考えると、「上手いなぁ」と感じさせられましたが、いかんせん、それ以上を
感じさせない正確さも備わっていると思います。

 ただ、ラストの一文はいるのかなぁ?とだけは思っています。締めの言葉が欲しかった
のか、作者の入れたかった言葉なのかはわかりませんが、前者ならばその必要はなかった
と思いますし、後者ならばもう少し導入にひねりがあっても良かったのでは?と勝手なが
ら考えたりしています。

以上のようなことを勝手にのたまわせていただきましたが・・・
う・・・的を得ているんだろうか・・・
 

[117]半知半能[2005 01/30 21:08]
生贄を出させてもらいます。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=27873
よろしくお願いします。
 

[115]m.qyi[2005 01/25 21:33]あとら半知半能青色銀河団
「ひらがな」というのは、伝統的に(詳しくないのですが)、句読点を必要としないとか、字間にスペースを必ずしも必要とせず、たてよこにも読める。表音文字でありながら、一字でも意味(文法機能上の、または、単語としての)を成す場合が多々ある。子母音の複合音であるものを多く含む、漢字の残像を残している、など、非常に魅力的に思えます。
 

[114]あとら[2005 01/25 03:40]
>>112

藍色も 潮 空久

黒い喪士を 争い
粗そ居 畔入 燃し夫
遊喰らい 重し羅衣
阿蘇行く 螺 尾も白い

黒潮射 荒磯も
釧路追い アラ(魚荒)も急
駆使を盧移 彼も来そ
詩句路老い 喪そ意非

藍色も 潮 空久
愛来も 阻止老躯
添い良くも 氏ら愚阿
頼を 愛駆 模し艪そ

遅く 脆い威 嵐


と、せっかくなので前半部分を無理やり変換して遊んでみました。
何となく意味が通るように。(無理ありすぎw)
三行目は第四無名者さんと同じくミスなのだと思いますが、あえてそのままで。

後半も良く出来ているのですが、
どうせなら内容にも青い空と白い雲を感じたかったなぁと思いました。


、、、うぉ批評してないや、気にしない気にしない。(あせあせ
 

[112](1+1)/4[2005 01/24 19:52]
すみません、おじゃまします・贄に供します。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=23206
ぴしゃあん とよろしくお願いします。
 

[111]石川和広[2005 01/19 16:34]
拝読いたしました

>沿道の人たちがぼくらを呶鳴っても
 とどまれるところはないのだ
 人も世界もとまることなく
 ぼくらのあとをついて来るだろうから
 いこうよ 
 おまえ 
 ぼくと走って
 おねがいだから
 おねがいだから
 おまえとぼくは走者さ

なかなか批評のポイントがみつけにくいですが、走者という言葉で
映るイメージとは、ちがう感じ。例えば駅伝のシーンみたいな感じが
出てきますが、言葉が映像を喚起させたり、息遣いを伝えるというより
走者という言葉に、沈黙という語、つまり、言語の空白みたいなものを託そうとしているのかもと感じられます
それが、様々なものを抜けていくというか、しかし無音の映像を見ているようでもあります。

走者が謎です。
謎自体を走らせたいのかな、言語空間の中に
絶望の人が見る色のない景色の中を
求めたい幻の伴走者と走りたい

少し言葉が力んでいて、こわばっていく感じがしますが
この孤独を手放さないで、書くことを深められると
中田さんのつたえんとする魂の姿が、はっきり躍動する気がします
これからの創作の苦難に、走者に対するように
エールを送ります。ゆっくりでもいいので
 

[110]北村 守通[2005 01/18 15:11]
初めまして。私も参加させてください。この場を借りて他者の作品についての自分の考え
をまとめる練習ができればと考えている初心者です。どうぞ宜しくお願い致します。

「走る」という言葉を出されてくると、まず時間経過を感じさせる作りなんだろうな、と
考えていたのですが、この作品はむしろ一瞬の間に語り部が考えた妄想ではないのか?と
勝手に考えさせていただきました。つまり語り部の頭の中では色々なことが頭の中をかけ
巡っているんですが、実は実際の時間経過としてはコンマ1秒くらいしか経過していない
っていう脳内麻薬バリバリの状態。だから、文章もかなり詰まった形になっているのかな
?と考えてみました。
 それと「おまえ」って誰だろう?ってのも気になりました。私自身はやっぱりロード
レースの最中なんですから、やっぱりレースに参加している競合者、といったものだと
思いましたが、視界に入っているということはきっと相手の背中を見ながら走っている
んでしょうね。
 こういった物語の展開が見えてくるのは良かったと思います。

それで、気になった点を挙げさせていただくのですが、

 〜おまえもぼくもただ走っていく 
  あるいは泳いでいく 描いていく
  目的も自身もゆっくりと姿を変えながらいく〜

の部分なんですが、真中の部分っているのかなぁ?っと疑問に思いました。空に陸に海に
レースは続いているよ、ってことですか?でも少なくともこの作品の場合、陸上を走ると
いう舞台設定が整っていて、それが強さをもった骨組みを構成しているんで、特に他を
引っ張り出してくる必要もないんじゃぁないの?と勝手に思った次第です。

以上、失礼致しました。
 

[109]ふるる[2005 01/10 15:49]
印象を。

とっても足の速い(と自分では思っている)、気弱な方が、ぶつぶつ言ってます。

ちょっとクスリとなったので、これはつぶやきです。
話者が小さい男の子で、「おまえ」が仲のいい犬だったら、面白い・・・
 

[104]ふるる[2004 12/24 14:17]
印象を。

「おにいちゃん」のまわりをうろうろする女の子。

くすぐったい・・・。3月ってことがもうくすぐったい・・・。

でした。
 

[101]クリ[2004 12/13 02:27]
誰か書くかな〜と待ってたけど、Monkさんが書いたか〜。んー、
これって僕にはミスチルの「タガタメ」の焼き直しに読めてしまってしょうがないです。
ガジェットがほぼ同じだし。でも「藍より出て藍より青」くなってないのはどうしてかって考えると、
展開の仕方がクレッシェンドにもデクレッシェンドにもなってなくて、行きつ戻りつしてるところかな。
私的なものと普遍なものが乱れ打ちで書かれていて、目眩がする。(蛇足ですが、へんな英語も気になる)

僕にはこのテキストは詩ではなくて「歌詞」なんで、そうだとすればさらにもっと、
徐々にクライマックスに持っていく配置が必要かなと、感じます。
Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビの書き分けを明確に、ということなのかな?

…と、ここまで書いておいてひとつ気になるフレーズは
 「現代詩に幻想を抱かないですむ世代に生まれてよかった」
ほんとはこれがキーワードだったら、以上の批評はすべて破棄されるな、と。
 

[100]Monk[2004 12/13 00:09]
曲がありそう。
んで、フォークかなぁと思った。退廃とか孤立のような場末の雰囲気はとっぱらってし
まってもフォークは存続しているのであった。僕はミスチルはフォークだなぁと思って
いるのだがそれに近い感じ方をした、この作品には。
ウソくさいことを言ってることは自分でもわかってて、でもウソのすぐ近くにリアルは
あるんだぜ、それホント?、さぁてね。のリズム。「ぼくら」と言いつつ誰も賛同して
るわけでもないけど、これは「ぼくら」だぜ。いや作中でも「ぼくらなんて言うけど」
とやっぱりわかってるくせに。じゃぁ、言わなきゃいいじゃん/そういうわけにもい
かないんだよ、これが難しいところだ。

文章としては一連目と最後の連は読む目を引くし、作品の向いてる先を示してるんじゃな
いかと。具体的にどうって言えないが、少なくとも午後のチャイコフスキー&アールグレ
イって方向には向いてないだろ。ラヴ・オールウェイズ連呼も安っぽくしながら捨て切れ
ないんだろうなぁと思った。それホント?の答えは恥ずかしくて面と向かっては言えない
けど、けど・・・。

付け加え。二連目の「恋人たちはお互いを総括しない」はちょっと、と思う。総括以外
の言葉はないんだろうか。作品の雰囲気として違うというのもあるが、意味がたぶん
ずれてると思われる。あんまりかっこよくないです。以上。
 

[99]ふるる[2004 12/12 22:20]いとう
印象を。

おじさんが、追憶中です。
「そんな時期もあったなあ・・・」
ごくりとビールを一口。
「まあ、あんま変わってねえな・・・」
ぶつぶつ言ってます。
 

[98]黒川排除 (oldsoup)[2004 12/12 03:10]
 まず詩に英語を用いることに付いて触れたい。これは何もこの詩のことのみを指してるのでないから、読み飛ばしてもらってもいい。わたしは詩に英語を用いることはない。英語の有用性について疑っているからだ。詩は易しくあるべき、とは思ってはいないが、記号的な意味で使う以外はテンポを崩すものだと思う。スルリと読めないからだ。これは一概にはいえないかも知れない、英語の熟達者には何の苦労もないことだからだ。それがカタカナであったなら、わたしもつまずくことはないだろう。また記号であったなら、雰囲気で読めるだろう。けれど雰囲気ですら読めないもので、目にとまってしまうと、その時点で緊張が解けてしまう場合がある。これは今書くべきではなかったかもしれないけれど今思いついたので今書く。
 それでは本題にかかりたい。わたしは一読してまずこの作品にけだるさを感じた。それは今あげた英語に対するものでないから、これを明らかにしていこうと思う。
 この詩には好きという文字が多く使われていて、最初の好きという表現は、そのままの意味だと感じた。と書くと変だが、まさに好きという意味での好きで、何のとっかかりもない。問題なのはその次からの「好き」だ。おそらく前述の好き、をスプリングボードにして発射されたこの「好き」の集合には妙なところがある。ダメ人間の雰囲気、わざわざ前もって役に立たないと表現された教科書、政治や宗教に興味を持てない国、どっかの首相のたわごと、最後に、鏡に映らないほんとうの美醜と物事の道理。それは一般には好きだ、と言わないようなものである。また「役に立たない」「興味を持てない」など、教科書や国などをご丁寧に一段レベルを下げたものとして扱っている。それらはすべて軽視すべきものだ。つまりぼく、と表現されている彼は軽視すべきものを好きだと言っているのだ。
 ここでひとつ問題が生じるように思う。同じ連で「けっこう真剣に生きてるきみが好きだ」と言っている彼が、その後で「詩よりもばかなきみが好きだ」と言っている。彼はきみを軽視しているのかと思う。しかしこれは軽視すべき対象が違うのだ。「けっこう真剣に生きてる」という言葉がそれを示している。この連でわざわざこの表現だけを「普通は愛すべきもの」に置き換えることによって際立たせているのだ。つまり軽視すべきは真剣に生きる態度であり、ばかな詩なのである。この嫌悪は「現代詩に幻想を抱かないですむ」と表現されたことにも現れているし、「ぼくらなんて言うけどほかの奴はひとりも見つからない」という形で「きみ」は保護されてすらいる。きみは好きだ、という表現をそのまま言えずに隠しているのである。ここで最初に立ち返ってみると、世界人口のすべては、灰皿の上で踊っている、と表現されている。そのあとでほかの奴の存在は否定、というほどではなく「見つからない」としているのだから眼中にないと考えるのがいい。最初から彼は「きみ」しか見ていないのだ。
 そこで結びの連である。ここには「きみの好きなレコード屋には/フィッシュマンズも置いてないのに」とある。きみの好きなもの、とは彼にとってはどのように作用するのか。好き、とは何度も述べたが、彼の軽視行動に他ならない。「きみの好きな……」とはもちろん彼の言葉だ。彼が「きみ」に半ば強引に押し付けている事情だ。ところで好き、とは彼の定義であって「きみ」の定義ではない。「きみ」が好きなものは純粋にただ好きなものだ。「きみ」には彼より好きなものがある。それこそを彼は彼女に軽視して欲しいのだ。そのための強引な、軽視して欲しいとという願いの押し付け、それはまさしく嫉妬ではないか。彼は好きという情念以上に嫉妬心を隠そうとやっきなのだ。嫉妬を感じている以上彼の好意は、演じている彼がよく感じている通り一方通行であろう。だが剥き出しの嫉妬は醜い。彼は取り繕うことによってなんとか、「きみ」に真摯な態度を見せつけようとしているのではないか、とわたしは感じた。その取り繕いがまさにけだるかったのである。最後の一行、これは無論嫉妬による見せつけ、である。
 

[92]ふるる[2004 12/06 23:22]
印象を。

赤が基調の舞台。葬列のような並び方の、登場人物。
叫ぶ役者、呼応する役者、合唱、共鳴、つぶやき、うめき・・・
白いご飯だけのコンビニ弁当が、ぽつねんと置いてある。
観客は、固唾を飲む。
赤子は、ついに現れない。
 

[91]青色銀河団[2004 12/05 23:18]
「すごいなあ」とただ溜息をついて、眺めているんですが。どういう切り口で批評をすればいいのか、そもそも批評するとはどういうことなのか。何か言ってもただ唇が寒くなるだけのような気がします。例えばそれは素晴らしい絵のよさを言葉で表現する虚しさみたいに、全く届かないような気がして。もうちょっと考えてみます。
 

[89]田代深子[2004 11/29 23:57]
>88
なるほど。
作者に対して、ということであれば、わかります。
作品を読んで作者のことをあれこれ考えちゃうのは、不誠実な読み方じゃないと思います。
 

[88]Monk[2004 11/29 18:34]
>87
たぶん注目する点の違いだと思います。
僕は作品そのものよりは、作者がこれ書いてるときに何考えてたのかを想像して、それ
で思い浮かんだことがポルノうんぬんの話で、特に深読み裏読みはしてるつもりはない
です。でも田代さんの言うこともわかります。というよりそれがまっとうな意見だと思
う。なので多くの人に楽しんでもらうためにはこの作品はもう少し努力が必要である、
という点については同意です。

あー、「成功してる」って書き方がよろしくないのかな。成功はしてないな。指摘止ま
りだから。指摘じゃ、読者の心には残らないだろう。作者が望んだ形の残り方は。

僕の書いてることは単なる作者へのメッセージにすぎないです。「そうだったら好き」
だけど、「そうじゃなかったら別に好きじゃないよ」ってことを伝えたかったわけで
す。ただそういうことを評と称して書くのは不誠実だ、ってことならそうかもしれな
い。というか読み方自体が不誠実だ、ってことかもしれない。
 

[87]田代深子[2004 11/29 07:57]
作品評からはちょっと離れるかもしれませんが。

>86
そこまで裏読み深読みして好きという必要が、あるのかどうか、いささか疑問です。
好きであることを説明するために、裏をとるというなら、必要だと思いますが。

わたしも、まず作品に「どの詩とも違う」感じ(それが好感であれ嫌悪であれ)を
受ければ、それが何故なのか、文節分解までして裏の裏まで読んだりもしますけれど、
「それを狙っているなら、これが策略なら好き」と評することが、その作品に対する
誠実な評となるのか…そんな裏読み深読みを前提とするなら、いずれにしろこの作品の
筆力は不足していると言わざるをえない。
…と、わたしは思います。
 

[86]Monk[2004 11/29 01:07]
ああ、みなさんの評を見てて思ったこと。
結局、ポルノて言いたいのは話者だけで、それを狙ってると僕は思うのでその点につい
ては僕は成功してると思った。
ポルノっていう言い方でごまかしてるもんがあるなー。綺麗ごとにしたがってる感じ。
んでそこにつけいる隙を残してる?そういう策略があるんだとしたら好きだな。初見
のときよりおもしろく感じた。
 

[85]ふるる[2004 11/28 22:54]
印象を・・・。

おそらく地球上初めてのオスとメスの交尾。
増殖し続けるだけだった単体が、ある時変化した自分を見て、お互いを見て、それで・・・。
二匹はたゆたう海原と星空に抱かれ、波にゆられ、呑まれ、星にてらされ、そてはとても頼りなく、
同時に頼もしい。
時の記憶に埋もれた二匹は、時を越えた現実の二人でもある。
地球上の初めての交尾が、そんな二人が寄り添うようなものだったら・・・・。
 

[83]青色銀河団[2004 11/28 02:45]
ぼくは長い詩が書けないので、それだけでこの詩の構成に脱帽しました。
でもなんかちょっともったいないような気もしました。

五連目(になるのかな)の

-引用始め-
あなたはどこまでも居てくれましたそれから電話があってわたしはダイジョウブダカラわたしは呼んでねいつでもばいばい邂逅して塞き止めるきしきしと鳴るのは表象でした今日は何時ですかカーテンを開ければ朝でした。夜。電気を落として。全ての街を鳴らして、電力は足りなくなってしまったのです。いっせいに鳴らして。そら、みてごらんなさいよ。星が、星が、星が、ジュラ紀の星が。空いっぱいに海でセックスです。ほら、ゆっくりと吹いてごらんなさいよ、星が揺れます。ぼくは。うみは。ぼくは。きみは。
世界の表面でただ流れてゆくのでした
-引用終わり-

の部分なんかは、もうここだけでごはん御代わり3杯はいけるぐらいすごくおいしいです。
ただせっかくのいい部分が全体の構成の中で埋没しちゃってる感じがしました。
行分けしてじっくり読ませてくれたらもっとおいしく感じるのにもったいないなあとも思いました。

この詩は、撮ったフィルムをフラッシュバックの手法とか駆使して編集して、
足りないところは無理に継ぎ足して、15分程度のショートムービーに仕上げた
感じがします。ただその構成の見事さがめだってしまって、生フィルムのディティールの
いい部分が活かしきれてない感じを受けました。
でもこの構成力もこの詩の捨てがたい魅力だし。
なんか個人的な趣味ばかり申しあげてすみません。
 

[82]田代深子[2004 11/28 01:18]いとう青色銀河団
 詩において自らポルノを名乗るからには、そこですでにひとつ歪
みを措定しており、かつロマンポルノとなれば「エロティシズム」
とは言いたくない自己の性欲に対する嘲笑と憐憫が露わである。こ
こでこんなことを書くのは当スレッド〈注1〉に抵触するかもしれ
ないが、かつて当方の作品について、この作品の著者が「そんなに
男性を抑圧したいのか」と述べたのを受け、「そんなに抑圧を感じ
ているのだろうか…」と思ったものだったが、抑圧を自覚的に苦し
むときには、(当方含め)そのことに被虐的ロマンティシズムを求
めてしまうのかもしれない。敢えて「ロマン」を言葉にすることも、
また自己懲罰的な振る舞いとは言えないか。
 さて、この作品にこの長さは必要か、と提起してみる。言葉の流
れに澱みはないが、やや冗長と感じる。しかし冗長さが、ねじれと
もどかしさを表現する大きな要素になっていることも確かだ。同語
を何度も繰り返すこともそうである。しかし変奏される反復の中に、
もう少し強烈な言葉が入ってきてほしい。過不足なくよく書けてお
り、だからこそ物足りない。
 たとえロマンであっても、ポルノには〈ポルノ性〉を志向する心
意気が必要なんじゃないのか、と言いたいのだ。哄笑と悲哀と切望
を灰汁のように浮かせて見せる、あのいじましい欲動の表現こそが。
 

[81]Monk[2004 11/27 16:31]
「照れ隠し」だなぁと思う。ちがう?
僕は「海」よりも「嘘」のほうがよっぽどしつこいと思うし、全編を通して赤面してい
る感じがする。ロマンに昇華させてしまうのだーと。
ロマンはよく書けてると思う。浪漫ですな、この場合。
ポルノはあまり書けてないなぁ。たぶん書かなくても伝えたい、という気持ちが作者に
はあるんじゃないだろうか。「セックス」とかけっこう平淡に言いたい、みたいな。な
んてことない風景を8mmで撮って味のある映像にしたてあげた感じもある。このへんも
照れ隠しだなぁと思う。あー「照れ隠し」って僕は好きだ。そういう意味で書いた。
 

[80]六崎杏介[2004 11/25 14:53]
URLをしくじってますね、ご迷惑をおかけしました。又の機を伺います。
 

[79]れつら[2004 11/25 09:54]

[78]いとう[2004 11/25 07:57]
>>77
「1.作者が合評して欲しい作品のURLを貼り付ける」としていますので、
そのようにお願いします。
どの作品を合評していいのかわかりません。
また、77を元に詩人評を行うという方向性もありますが、
後々、煩雑になる可能性があるので、とりあえず、控えていただければ。
 

[76]クリ[2004 11/22 00:10]
自分の74の書き込みを読み返したら、タイトルの意味が分かりました。
遅いっちゅーの 
 

[75]青色銀河団[2004 11/21 21:38]
ほんとに感想だけなので申し訳ありません。
ぼくはこの詩はどちらかというと好みです。イメージの余韻が残る詩が好きだからです。
確かにケーキやクリームが何を指すのかわかりませんが、
十代の行き場のないやるせなさとかを勝手に読み取って、いいなあと思いました。
頭の中に浮かんだイメージの連鎖をそのまま自動書記したような感じを受けました。
だから荒削りなんだけどすごくオリジナリティを感じます。
あとタイトルすごくいいですよね。
 

[74]クリ[2004 11/21 19:27]
まず、Monkさんの評について。
この詩のいちばんの難点というと、多分作者本人が気づいてないと思うんですが、
 北海道弁で書かれている(誇張ですが…)
ということでしょう。「かぶさっている」は標準語ではありますが、特に関東ではこのようには使われない。
もうひとつ、「やぶける」も、あまり使われない。このふたつは北海道ではかなり普通の言葉。
「止ませる」も、ほとんど使われることのない言葉。(これ、文法的に正しいのだろうか?)
このあたりが、「なんかヘン」と感じる理由だと思います。

内容については、非常に個人的な体験そして感覚を、ほとんど「優しくない筆致」でラフスケッチしたような印象があり、伝わりにくいと思います。
パーソナルなものが、グローバルになり切っていない、というか。
「クリーム」などは、「分かる人だけ分かればいい」みたいな感覚で。
気のせいか、There's a shadow hanging over me というフレーズがちらつく。
「校舎の影に」は本当は「校舎の陰に」なんだけれど。いつまでもつきまとう影のような…。
…んんん、つられて評もパーソナルになってしまったんでないかい。
 

[73]Monk[2004 11/21 02:29]
あー申し訳ない。
よくないことを書いてしまいます。

最後まで丁寧に読んでいけば氷解するものがあるのかと思っていたけど、なかったです。
カタルシスは未遂行のままどっか飛んでっちゃいました。23行かけてただ一つの隠喩に
ついて紐解いているような感じ。

実験作の匂いもせんでもないのだが、こういうのって日本語下手に見えちゃってよく
ないと思うのだが。よくないっつーのは、ウケが。ウケはどうでもいいのかな。
文章としてひとつにつなげながらも文ごとのつながりは意図的にズレを加えてます
よね。このへんのズレがカタルシスを生んでくれるのかと思ったのだが、以下同文
な理由でズレただけの文章に見えてしまっている。
あと「かぶさっている」とか「止ませないでいて」など、あんまりすてきな言葉じゃ
ないなぁと思う。ときめかない。刀も巨大なケーキももっと演出がないと生きてこ
ないんじゃ?すごく地味に感じがしました。
 

[72]ふるる[2004 11/19 01:03]
またまた印象を。

バスの中でまどろむ少年。
少年の上には、ぶ厚くて大きい雨雲。
時々、ぴっかりと日が差し込み・・・。
たまに降る雨の中で、少年は安全だ。
少年は、バスの外を知らない。
少年は、まどろむ・・・。
少年の上には、ぶ厚くて大きい雨雲。


・・・でした。
 

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