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(青年期)
にびいろの空にぶら下がっていた
的をはずれた青い春の無駄矢が
(中年期)
秒針がブツブツしわぶいていた
赤い夏の夢を償却できた気楽さで
(高年期)
白い秋の月が窓を覗きこんで ....
しばしば プロムナードの路肩で
     尖ったつぶてを踏んづけたとき

たまたま 古びたカーペットで
     痩せた足首を滑らしたとき

ときおり 三段変速のサイクリング車で
    ....
娑婆で「強く生きる」とは
   夢に燃えることなのか
   カルマに描くことなのか
      螺旋を 曲線を 放物線を
      それとも 直線そのもの を

娑婆の「縁が尽きる」とは ....
住めば都
    住めば田舎も名所
住めば都の風がふく
    住めば都で花が咲く
ごもっともだ
      いぃことわざだ
だから
   原発の除染が完了すれば
ふるさとに帰りたい  ....
ステンドグラスの厳かな光によって
綿埃の浮遊がみえるのに
ライブの結露は消えている

カルマの酷な風にあやつられて
エロスの逍遥があったのに
タナトスのサインは消えずにいる

いま そ ....
痛々しいカルマのヘドロで
    埋めつくされた胸のぬかるみに
重々しいリグレットが渦巻き
    不気味にフェードインする
        ギロチンの陰影があった

そして あぁ なんと ....
     「時」が地の底へ地の底へと
      流れ墜ちてしまうのかなぁ
          いつ止むともなく
     ざらめ雪は降りつづいている
         じっと眺めていると
 ....
ナンセンスな暮らしのなか
秒針には関心もなく
いっぷんの「長き時」さえ持て余しているのに
行く年来る年と云われて
おらは恐ろしくなった
   セットしたタイマーのかおが
   スタートさせ ....
公園で草刈り機がうなっている
ひなびた街並みにただよう
ことし最終のくらしのにおいだ

草むらからかまきりも飛びだすだろう
病葉も枯れ葉もお供にされるだろう
地祇のたもとにいだかれもせずに ....
短気が弾み胸をしめつける
  亀背のかげを自転車で追って

「声」にならない
 「火」の消えたリズム
「色」にならない
 「水」の濁ったハーモニー

悪夢にしばられた近い「時」
   ....
透明なコスモスがつぶやいて
  風鈴の綿雲は
はやぶさの風来坊となって消えた

かがり火ょ
赤いランプとともに
     燃えつきょ

鬼火ょ
白い灯台とともに
    燃えあがれ ....
空丸ゆらぎさんの信天翁さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時の端っこ(米寿を迎えて)- 信天翁自由詩413-10-2
うすれてゆきながら(一)- 信天翁自由詩213-7-6
気障な戦慄(六)- 信天翁自由詩113-1-6
黒い梢(二)- 信天翁自由詩311-11-18
消える一齣(七)- 信天翁自由詩211-6-26
時空のわななき- 信天翁自由詩111-4-16
トルソの青息(四)- 信天翁自由詩211-2-19
光陰のバルーン(8)- 信天翁自由詩111-1-10
胸の隻影(六)- 信天翁自由詩310-12-31
沈む独房(四)- 信天翁自由詩110-10-2
コスモスの日- 信天翁自由詩210-9-14

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