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  いたみ。
  それがひとつ、
  水たまりにうかんでる。
  とろとろの月といっしょに



  サンダルをひっかけて
  コーヒーを買いにでたり、
  すこしだけひらい ....
  あんパンを頬張る
  午睡のなかでぼくは
  とうめいな壁になっていた
  どこか遠いところから
  木魚の澄んだ響き
  井戸の水に棲むたくさんの微生物
  午睡から醒めてぼ ....
  君は机に向かう
  ボールペンを握る
  罫線の上に
  言葉を置いてゆく



  それは君の決めた枠
  君の胸の奥で
  何か切実なものが発熱している
  窓の外 ....
  寒いときはストーブのかわり
  暑いときには
  砂浜と風鈴のかわり
  あなたがいれば



  うれしいときは歌のかわり
  かなしいときには
  ぼくの心とから ....
  なまえをつけようね
  あなたの
  たましいに届くように
  大声で伝えるね
  きっと
  忘れないでね



  なまえをつけようね
  しだいに
  それは漢 ....
  夏の朝の
  コインランドリー
  放りこんで座る
  わたしと
  あなた



  何だろう
  あなたは笑って話している
  わたしは
  聞いていない

 ....
  きみは一篇の詩
  ただひとつ
  この星にうまれた
  かけがえのない一篇の詩



  時間は目眩めくリズム
  若さに弾み
  老いて穏やかな
  飽きることのな ....
  世界があまりに苦すぎるので
  曇り日の朝
  空を飛んでいた
  歌を
  菜箸で奪った
  噛みしめたそれは
  {ルビ土塊=つちくれ}の味がした
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
  ああ、愛することは
  とても難しいな
  つまらないことで
  笑うのも泣くのも
  馬鹿には出来ないな



  ねえ、僕はうまく
  僕をやれているかな
  つま ....
  春の
  壜に
  沈澱した
  メトロノーム



  歌は
  亡い
  右往と左往
  ちくたくたく
  夕日なんて見たくない
  きみは言う
  紅く
  どこまでも紅く
  終わってゆくものなんて



  透明になんてなりたくない
  ぼくは思う
  歓びは
  柔らか ....
  優しい目で
  どこまでも
  温かく深いもので
  きみは撫でる
  残酷さや
  死のもつ暗闇さえ



  あるいは鋭い目で
  銃弾のように
  まっすぐ届いてゆ ....
  人の怒り
  兎の悲しみ
  牛の痛み
  マンモスの憂い
  ゾウリムシの儚み
  蠍の板ばさみ
  イソギンチャクの絶望
  カワウソの焦燥
  蝮の煩悩
  ウォンバッ ....
  朝
  青空のなかに



  すべて
  揃っているのに
  一つだけ欠けている



  つぎの朝のために
  ぼくは
  生きてゆける
  日が沈むと駅は
  生きるものの
  蒸れた匂いで一杯になる



  人々はそぞろ歩き
  鴉が飛んでゆく
  何もかもが
  草臥れてしまったようで
  それでいて
 ....
  いっせいに
  電気がきえたので
  きょうは
  星がみえた



  痛みは
  たくさんあるけれど
  間違いは
  ひとつもない
  かなしむひとには
   ....
空丸ゆらぎさんの草野春心さんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とろとろ- 草野春心自由詩813-7-6
あんパン- 草野春心自由詩813-5-30
夜に- 草野春心自由詩411-7-21
かわり- 草野春心自由詩411-7-10
たましいのなまえ- 草野春心自由詩5*11-7-2
コインランドリー- 草野春心自由詩311-6-26
世界はきみの歌- 草野春心自由詩4*11-6-20
曇り日の朝- 草野春心自由詩4*11-6-19
くさかんむりの広がる野原で- 草野春心自由詩26+*11-6-5
つまらないことで- 草野春心自由詩5*11-5-21
メトロノーム- 草野春心自由詩611-5-8
夕日日和- 草野春心自由詩3*11-4-30
- 草野春心自由詩4*11-4-16
考える- 草野春心自由詩5*11-4-9
- 草野春心自由詩3*11-3-28
駅_2- 草野春心自由詩411-3-26
停電- 草野春心自由詩7*11-3-23

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