杉の木から 吹き降ろされた雪が
荒れる風に乗り 空気になだれる

開けた戸から数歩
白く 冷たく
散らされる雪と
ふらり 共に立つ

お迎えに参ります 春

背中にかぶさる重さも
 ....
 
今夜もまた誰かの悲しみが裂けてしまった
梟の眼が光る孤独の森
冬の尖った爪が人の夢を引っ掻く

日が昇れば
何も聞こえなかったように
白い雪の舞い
光が冬の仮面となり舞踏会

 ....
ショッピングセンターの駐車場でカレーパンと牛乳でお昼を済ました

なかなか家に帰れない

僕の家って本当は彼処じゃ無いんじゃあないのかなんてねときおり思うんだ

誰も待ってないし読まない新 ....
     右足が重いと
     おもっていたら
     いつのまにか
     根が生えていた
     しかたがないので
     歩きまわる
     根をおろさずに
  ....
煙草やめれてよかったね

痛みにはセロリだよ

予防にはストレッチ

きみはアスリートだったから

桜餅みたいな匂いの町を

強く清々しく

爽やかな別れの日にゆくだろう

 ....
もうずいぶんひとにに押されていきてきたようなきがする

妻や子供にもめいわくをかけた

でもいっぽん筋を通そうと思った

この年で


せめて残りの時間を拡散しない正しいもの ....
さらっとしながら
肌を刺すような
雪国の冷気も

真夏の高原の朝の
ぴりぴりくる
肌寒さも

その土地の
その季節が抱える
1日の予告

真夏のひまわり畑で
落雷や夕立も ....
見えない敵と
戦うよりも

たった一人に
向かう心を

少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う

あげは
風の強い日は

少し低きを
私は飛ぼう

あげは
 ....
布団カバーを変えるのは

とても煩わしい

かどっこを充分に見定めても

結局何度かやり直す

世の中煩わしいことばかりだよなと

誰かのせいにしたところで

布団カバーは素直 ....
先ずは、あなたに
私の詩を買って貰います
この詩は素晴らしいものですから
あなたがそのまま愛唱されても何ら問題ありません
ですが
それで
あなたの心は満たされるかもしれませんが
懐の方は ....
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
0次元

面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに

1次元

線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない

2次元
 ....
ねぇおじさん。

どうして人は孤独になるの?



それは、孤独を感じるほどの、

ぬくもりを知ってしまったからさ。



どうして人に孤独があるの?



それは、き ....
無骨な魂の素描をさらしたあの頃 
恋は糖衣に包まれた苦い薬
駄々を捏ねても得られないものがあることを知り
喪服を脱げない大人になった

今 砂糖とミルクを入れてゆっくりとかきまぜる
あなた ....
何もないところから生まれて
ふりそそぐ雪片
その結晶の
ひとつひとつを確かめたい
純粋で
静かな構成に
私は憧れる

かつて卵だったころ
なにも知らなかった
幸せも、不幸も
ただ ....
 
あまいあまいバレンタイン・キッス♪

夢みてるんだろな、少年よ

やっぱ、ビター・チョコに決定!



 
お天気お姉さん

だなんて
わざわざ「お」を二つつけるまでもない

てんきおねえさん

いや、こっちの方がしっくりくるわ

自分の庭で、一人
畑仕事をしていると
ポツリぽつり ....
初めて会ったきみはあどけない顔の
いたずら好きな中学生だった
母子家庭の一人っ子だったきみは
わたしの中に父を見たのか
以来様々な報告をしてくれたが…
自分をコントロールできない意志の弱さと ....
世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました

世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
つるとつるつる つるつると

皿のふちに
小指を走らせる
あなた



ひょうじょうは

ひかっていた



小指はリズムに乗って指を走らせる

純白のダンスホー ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
落下してゆく
この躰

深い眠りに導かれていくような

でも
それが現実であり真実

孤独な夜
鈍い音と共に
深い深い眠りについてしまおう

いつかまた起きるとき
きっと他人 ....
小さなスミ子さんは
短く刈り込んだ髪で
不安気に
わたしの隣に立っていた。

「今日から働いてもらうスミ子さん。いろいろ教えてあげてね」

ナースから少し離れて
私たちは長い廊下を歩い ....
言葉、とは
不思議なものだ

スリッパだと覚えれば
スリッパ以外の
なにものでもなくなる
寒い冬
人の足をあたためて
踏みつけられているくせに
そのいでたちは
ほんのり可笑しみを含 ....
 襖で仕切られた四畳半の、その襖を開けるとまた四畳半、また四畳半、大きさの異なる箪笥がいくつもあり、埃避けの布を掛けた雛壇があり、その隙間にすっかり平たくなった綿布団があり、そんな部屋が前後左右に際限 .... 明くる日の朝目覚めた瞬間
飛ぶように散る金切声と共に
僕は夢を見始める

瞼が重く垂れさがったような空の下で
誰かの視線が気になっても
下を向くことをなく前を見る
瞼を閉じたいのは 僕の ....
えら
背びれ

くちばし


囚われている

その範囲からの逸脱は
一方には死
もう一方は生を意味する

彼にはその水槽こそが出発点であり
前提であり結論である
保障され ....
朧月さんのおすすめリスト(1460)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ここへ- 砂木自由詩14*13-4-4
冬の爪痕- 乱太郎自由詩23*13-4-3
からっぽの家には- 梅昆布茶自由詩16*13-4-2
木々のようには生きられない- 石田とわ自由詩24*13-3-30
セロリ- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-27
流れながら- 梅昆布茶自由詩1713-3-27
かたびら- 鵜飼千代 ...自由詩22*13-3-26
あげは- umineko自由詩17*13-3-24
布団カバーにおもう- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-17
マルチ商法- 花形新次自由詩313-3-16
雲の子- たま自由詩40*13-2-24
次元の詩- 梅昆布茶自由詩24*13-2-23
孤独ってなーに?- 元親 ミ ...自由詩15+13-2-23
投降命令- ただのみ ...自由詩20*13-2-17
雪片- 佐野権太自由詩11*13-2-16
少年よ- 殿上 童自由詩20*13-2-10
Wether__Report- 赤青黄自由詩113-2-6
少年A__- イナエ自由詩7*13-2-2
世界- 佐藤伊織自由詩513-2-2
孤高の旅人- ただのみ ...自由詩21*13-1-26
皿よりもナプキンがお好き- 赤青黄自由詩1*13-1-23
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
暫し、- 湊 憂羽自由詩213-1-12
スミ子さん- 初代ドリ ...自由詩14*13-1-8
名前を呼ぶ- そらの珊 ...自由詩23*13-1-8
戦闘少女、戦闘少年- 片野晃司自由詩1613-1-6
疲労- 薬堂氷太自由詩113-1-5
セキセイインコと金魚の違いなら- Lucy自由詩15*13-1-3

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