正午の光が見える外
ゆらゆらと揺れる私を
あなたは見てくれている

狭いとは思わないけど
広いとも感じない
本当は海がいいんだろう?って言われても
だって意識がないんだもん

私がど ....
お願いだからどうか
どうか君の横で眠るその人を
起こさないように
声を立てないように

唇に指を当てて
僕はおびえた顔の君を眼で制する
そのまま動かないで
なにもしゃべらないで

 ....
検問で氏と所在を訊かれ
タクシーを降りあなたのところへ歩いた
白い蝶がうれしそうに僕にまとわりついて舞う
ふっと、あなたを思った。

はなの季節の狭間に整えられた樹木の枝葉
み ....
悲しい文字が
流れゆく紙面を
通り抜けて
たどり着いた
行き止まりの空は
崩れ落ちた

それでも
僕らは
滲んだ明日を
振り払らう

それでも
僕らは
希望を語る
ひとつ ....
ねぇ
他人の性格なんて
どうでもいいことだろ


ねぇ
他人の嗜好なんて
どうでもいいことだよ


吐き気をもよおす
毒まみれの言葉を
惜しみなく
次々と作り出す
 ....
天使と間違えられた悪魔が
今まさに翼を拡げて地上を去るところでした

人々の彼への愛は(またはその逆も)確かだったはず
なのに彼の血が自分達と違うのを見ると
一同揃って鍋に蓋を閉めました
 ....
 

雨が花の形を整えていく
わたしたちは共通の言葉で話し
共通の言葉で
触れるべき場所に触れる

民家の前にぽつりと置かれたバス停で
傘を差してバスを待つあの二人は
親と子なのだろ ....
 
 
光は屈折し
やがてその先端は
壁の末期へと続いていく

何かあってはいけないので
あなたは洗面所で
数を数えている

川幅の狭い橋を渡ってきた、と
わたしは告げ
手を握 ....
胃の中にへばり付いた
アニサキスみたいに
僕の神経をかき乱す
やり方が
良かろうが悪かろうが
僕の都合なんて
最初から
気にかけもしない


それが当たり前の事


 ....
{引用=
この詩を読むと、やっぱり
あんまりいい気持ちにならんひとがおるかもしれん。
・・うーん、デリケートな問題というのもあるし、
考察も足りないし、やっぱヘタだから。

けど、詩として ....
穴が開いてしまった
すーすーする

この数日
アタマの中はカラッポ
行動は上の空

今まで以上に

痛みもわからない
キミの名を夜ごと
呼び

日がな一日
サントラを聞きな ....
ふたり歩む小径にも
ふたりくぐるアーチにも
薔薇たちは咲き誇り 香りはあふれ
胸の想いも 互いの声音や眼差しも
薔薇の魔法を帯びて かなしいほど甘やかに染まり
この園がいっそ迷宮と化せばいい ....
呼吸するみたいに愛してるとかしてないとか言われても

表情の愚かさが味覚に残っていて忘れらんない

惜しいシュートが何度も何度も何度も映し出されてた

でもあの瞬間の落胆はあの瞬間に ....
陽が落ちた後

安堵感を湛える

紫色の時が好きだ

その中を君と二人で歩く

永遠なんざ

詰まんねェもんだ

そんなもんクソ喰らえ

そう思いながら
 ....
やったー!卓球だ。
ドライブかけて
ジャンピングスマッシュ
これでもかこれでもか
と打ち込む!

ストレス解消
あん畜生こん畜生
恨みを込めて
なんでもスマッシュ
受ける相手が可哀 ....
彼岸の郷に咲く花を

忘れられぬ男が

夢の中より盗み出し

気付かれぬように植え付けた

時期来れば

あらぬ処より

燃ゆる命を現わし

気付かぬ者にも気 ....
ママがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたのはデイジー。
白いスカートが似合う女の子。

パパがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたはデイジー。
真っ赤な頬した女の子。

デイジー ....
どの名字を言えばいいのか迷っているうちに電話はぶつっと切れてしまって、
あたし結婚してないんだから同じじゃんって呑気に笑ってみたりした。
乾燥機では母親の首が回っている。
ごろんごろんと不愉快に ....
山麓 冷たく 響く
小川の せせらぎ 凍らせる 鳴声
霞んで 透けた 紫 朝の大気
止まない 一律の 音を含んだ 風の波
湧いて弾ける音符 空気の震動
漣打つ 潤んだ瞳孔 覆う 生臭 ....
{引用=



あなたという人の

縦糸は切れる頭
横糸は深い情が

幾ら派手な模様を描いても
いつも指にやわらかい

わたしの名前をまろやかに囁く
その声以上になにが甘いだ ....
弱いものも
強いものも
みんな
同じ人間

だのに
なぜ
争わなければ
いけないの

傷つけあわなければ
いけないの

ひとり
ひとりの
考えが
ちがっているのは
当 ....
 
 
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
あれが家内です
わしら夫婦の蠅です
縄張りはこの家の台所
餌の豊富な
極楽のような我が家です
おかげ様で
子宝にも恵まれ
豊かな暮らしです
大家さんは生き物好きで
わしら以外にも
 ....
書くべきことを
失ってしまった僕の
肉体が
透きとおってみえる
血管を切り落とせば
赤く染まる
というのならば
リンパ腺は
黄色に染まるのか


言うべきことを
しまい ....
初出:2000年「詩人専用シナプス」


 ヒマな時によく、詩のサイト巡りをする。ちょっと前まではwebringの営業のために、投稿コーナーのあるサイトを見て回ってた。Googleという検索サイ ....
道に慣れない私は木立の中を歩く
足の下で枯れ葉がカサカサと音を立てて
それを拾い上げるように爪先を浅く入れながら通り抜ける
ひとつ、ふたつ、カサリ、カサリ、枯れ枝を踏む
川の水を水筒にいれて冷 ....
オレはもうむかついたから猿に戻る
手段と日時についてはまだ言えない
猿に戻って脳に色々の細工をしてもらい
ある程度天才的な猿となった暁には
洋服を着て歩いてリンゴをもらい
携帯待受画像の収入 ....
 夜、寝たくないので夜更かしをする。面白くもないテレビをつけたまま、渇いた笑い声を聞いて、インターネットで開くだけ開いて、ぼんやりとしている。日付が変わって、頭が痛くなってきたら、寝ることにしている。 .... 日常はつづいてゆく
どれだけ愛しあっても
どれだけ傷つけあっても
そこに生産性をなにもさがせなくても
日常とはなんなのだろう
それは幸せに繋がっているのだろうか
倫理からはずれていたとしても
社会制度 ....
楽になる
リラックスじゃなくて
弛緩の問題
冬の朝
起きようとしても
布団から出られない
そんな感じで


流れていく
岩肌のトゲを
長い年月をかけて
取り除く
そん ....
朧月さんのおすすめリスト(1460)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寝たきりジェリーフィッシュ- 酸素の枷自由詩4*10-6-11
sound_of_silence- 山田せば ...自由詩410-6-11
蝶をみる夢- ベルヤ自由詩3*10-6-11
ひとつになる- 宣隆自由詩1*10-6-10
Make_No_Difference- 寒雪自由詩110-6-10
翼を持つもの- 瑠王自由詩6*10-6-7
抜け殻- たもつ自由詩2210-6-6
- たもつ自由詩10+10-6-5
I'm_Not_The_Only_One- 寒雪自由詩310-6-5
ひかり- にゃんし ...自由詩210-6-2
- 森の猫自由詩2*10-5-31
薔薇園- 塔野夏子自由詩12*10-5-29
RED- 三田九郎自由詩1+*10-5-28
好き- 蒲生万寿自由詩2*10-5-28
念願の卓球- ペポパン ...自由詩4*10-5-27
彼岸花- 蒲生万寿自由詩2*10-5-24
デイジー- 亜樹自由詩8*10-5-23
『実家』- 東雲 李 ...自由詩1*10-5-19
The_Return_of_Pan_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-5-16
あやとりごっこ- 空白さん自由詩3*10-5-16
私の願い①- そよ風さ ...自由詩4*10-5-15
夏の雲- たもつ自由詩22+*10-5-12
蠅の夫婦- 曲がり屋 ...自由詩4*10-5-11
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詩歴について。- いとう散文(批評 ...32*10-4-20
flaw_flake- mizunomadoka自由詩310-4-19
真価- セガール ...自由詩410-4-19
割れない卵- 亜樹散文(批評 ...1010-4-19
夜の流れ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-4-15
It's_Up_To_You- 寒雪自由詩210-4-6

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