はらり はらり
かさなる もり
おくふかく
かさかさ
あかい

かさねた びねつの
ほんとうは
まだ おくに
つながってて
ぐいぐい ひっぱって
きろうとしても
はだかにな ....
みずきは葉ばかりになり

新書は緑の香を帯びて

檸檬は哀色に光る

昼の通りは錯覚を落とし続ける



櫻の下から 流れるとも浮き出るともつかない声が

絶えず星に向かってい ....
年齢詐称だ。
いいじゃないか、「うなずきマーチ」を知ってる20歳がいたって。
ひょうきんひょうきんそれひょうきん♪ひょうきんパラダイスだっつの。

バイト先で、オッサンと先に仲良くなりますが、 ....
初めて会ったとき
アンタすごくドビンチョーレだった
あんなにドビンチョーレなのって
それまで見たことなかった
あんまりにもドビンチョーレで
壊れちゃうかもって思った
イッちゃうかもって思っ ....
巨大アパルトメント郡の厳格な質量に問う
「A!断頭台は何棟だい?」
      「アベル メメントとは?」
消防車の鐘 乃至薄布で顔を隠したあの光
幾何が気化して出来た夜空を慰める瓦斯燈
を ....
ごらん
あれはとても雨ににている
夾竹桃
その下に小さな蜘蛛がいて
そこにもやはり雨はしとしとと
濡れて
いるのだろうか

いい
匂いがする
また奥さんに怒れてしまった。
なぜ結婚後の女はこうも強くなってしまうのか。

俺が起きてすぐに酒を飲み出すのが悪いのか。
子供の世話を何もしないことが悪いのか。
悪いです・・ね。
俺は ....
牛カルビ焼が食べたいと昨夜

寝床で想い欲求

今朝

少々フラつきながら買い物に出た


はじめのスーパーで桃の缶詰

ほかに入用なものを探してカゴに入れて回るうち

空調 ....
あなたは私の姿を追い求めて
時を計るものの上をさまよい続けてね

私もあなたもお互いを知らないし
知らないのだけれど・・・

私たちの横はひどく                    だ
 ....
振り向いた寂しい目が精一杯に訴えていた
何が言いたいのかすぐにわかってたけど
目をそらして気づかないふりをした
誰も知らない二人だけの秘密だと
約束したから何も言わない
遠い海へ船出した君の ....
なんで 私が
あなたの詩が好きかっていうと
ソウルフル だからだよ

どんな アプローチでも 言葉も形
完璧じゃない

音や みてくれから くるものが
ほっとけない感じなんだ
 ....
イメージの中では ブルーの球体

1枚 膜をへだてて

違う時間を 生きるしかなくて


イメージの外では

灰色の なんでもないもの

あちこちの隙間から 入り込んできて

 ....
私の見えている
見えていない
神の住まう処でない場所で
黒猫が鳴いていた
それは確かに墓地で
決して泣くこともなく
林を歩き
ただただ此処へ来た
来てしまった
独りの自分に
笑って ....
さびついた
すいどうのじゃぐちを
ひろってきてくれたひと
さぁて きせきとやらを
おこしてみようか
ぐるぐるうでをまわしながら
ほんとなんにもないなあ
おしいれやどうぐばこをぶっしょ ....
ゴトゴト、と音がした
「ん?」
何かを踏んだかな
例えば
空き缶とか。いやそんな大きなものじゃなくて。
ゴトゴト
音が大きくなった
「え?」
焦ってきた

がたんがたん!!
「わ ....
ほんの
わたしがあなたを好いている
っていうことを
他の誰かとおんなじような言葉に変換したくないせいで
いろいろと言葉をいじくってるのです

つまりは
わたしがあなたを好 ....
ねえ おねがい

あなたが持っている
わけのわからないネタ帳の
一番大切な詩は
どこにも公表しないでほしいの

誰かが大きな声で
その詩が良いと言ってしまったら
きっとみんな同じ事を ....
いつだってただ生きるためだけに眼をこらしているけれど
たしかにあの頃はそうして寝転んだまま泣いてさえいたら
おいしい物だとかやわらかい声だとかあたたかい手だとか
そういうものはいつもかたわらにあ ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
指のあいだからこぼれてゆく、
アルファベット、
ひらがな、
漢字、
カタカナ、
見覚えはあるけれど読めない象形文字、
もしかしたらヒエログリフ、
言葉になる以前のかけらたち、
さりりと ....
男が一人
過去を闇に弔うように燃やしてる
空からは舞い落ちる人々
幸せは降ってはこないけれど

昨日、私は死にました
たった20余年の短い人生
明日からは新しい名前で生きていこうと思いま ....
ね マナちゃん 今日はいっぱいおひさまがいるよ

母はわたしの名前を間違えたのだ 公然と 間違えたんだ
肩を抱くと 猫と同じにおい がする


今日の朝ごはんは 半分くらい食べたんだよ
 ....
隣の犬が吠える

僕は 心の中で言う

『おはよう!』

ウーワンワンワン!

想いは

なかなか

伝わらない
あのさ恐竜ってさ
誕生日
2回あるよね?

どうやら去年のクリスマスも
恐竜グッズをお願いした彼は
新たな発見に大興奮だ

卵を生んだ日と
卵から出てくる日
ハッピバースディが2回 ....
僕は病院が嫌いです。
痛いし辛いし怖いし寂しいし、何もいいことなんてありゃしない。でも、行かなきゃいけないときは行こうと思っています。何でそう思うようになったのか、僕の話を聞いてください。

僕 ....
君がふと
だまりこむだけで
私は遠くへとばされる
沈黙という名の遠心力によって
私は遠くへとばされる
恋し君を想う

幾年の月日
幻想と現実の狭間で
彷徨い
バランスがくずれ狂気の世界に足を
踏みいれ始めた

頬を伝うは
悲しみ 喜びの涙か
その世界で
なにを見たのか
 ....
ただ 生きていたい
分かるかな 君がいて

夕日が輝いて 生きていて
これは 君のおかげ

水溜りに空が移る 動いてく
これも 君のおかげ

そんな 簡単な事ね
ふと 気づくんだよ ....
風に乗って

誰かの泣く声がする

かけよって抱きしめてあげたいけど

姿が見えない

どこにいるのかわからない



何が哀しいのか

何が辛いのか

胸が締め付け ....
窓のむこうがわに
青い空をならべて

窓のこちらがわに
鼻筋のととのった顔をおく

わたしだけのものではない
その世界がすき
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