しずまりかえった夜
の浸透圧で
ゆるやかににじむ
染まりゆく夜
染まりきるころには
わたしたち 空っぽ

恋は死ぬ
愛は死ぬだろうか

輪郭は想う
幻色で、つめたく卵
うすく微 ....
ふわふわが
ふわふわに言います
もっと
ふわふわになる


光が光に目をふせ
渦の生まれを見ます
ふたつ
生まれた


ほつれ
ほどかれる指が
からまわりし ....
きょだいな
へりくつのかたまりが
そらからおちてきて
まちのたいはんをおしつぶした
こうえんのかぞくづれも
やくばのひとたちも
へりくつのまえでは
ひとたまりもなかった
みんなのつ ....
玄関の靴脱ぎ場で
わたしはあなたと話をしていた
あなたの欲しい不動産の話
わたしの欲しい不動産の話
玄関のドアは閉まっていた

肩にかけた鞄
夏の玄関は暑く隙間もない
わたしは不動産を ....
教会駅に暮らす
おじさんは
だらしがない
よみおえたH本を
ベンチに
ぽんとおいて
葬列に
自慰したり
そうやって
泣いたり
する

またある日

となりの
おんなの子の ....
いち ぬけて
にい ぬけて

ぽろぽろ ぬけて
ごそごそ ぬけて

ハイ おしまい

と いうわけには
いかない
タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
おれは、かすかだ。もうすぐ、なくなる。それでもいだきつづける、おと。か、すか、だ。あのねThis is POPなのPPPP底には何があるの。セミがあおむけマンションの廊下に落ちてたよ。夕日!だった。貴 .... なかなか
おとこのこであることがやめられない
じぶんが
ばらばらだからかな?
おとこのこの
のこりかすがもえくすぶっている
たぶん
おんなのこがもえるのとは
ちがうにおいがするはずだ
 ....
光り輝く夢なんて すごく儚いモノ

そんな夢を 現実にしようとしてくれた 君がいた

飛行機雲に願いをのせて

一緒に歩んで進んできた道は

最高の幸せと

暖かさだった
みずからを

すくえなくても

ぶきようなりょうてで

すくって

すくって

すくいあげたそのみずから

なみだを

おもいだせ
灯りを付けない夕刻の
人のいない部屋の沢山の影が
角からふやけて
海になってゆく、深い、暗い
海になってゆく


肺に溜まる海って
苦しいよね、でも
呼吸と引き換えだ ....
桃色の屋根をぶら下げて
花を振りまくあの売り子に
トマトをぶつけてやる

熟れすぎて
腐りかけの赤を
思いきって投げる

彼女は手を差しだしてまで
受け取ろうとしてくれるだろう
君の僕への愛の炎は燃えているかい


亜熱帯みたいな

駅の地下道で

ギターを弾いているお兄さんがいた

悲しくて切ない曲ばかりだった


何時間もギターを聴いて

目を ....
昔男を取り合った女はわたしと正反対で
なんでまたそんなことになったのか覚えていない
わたしは余裕で調子こいてたから彼女を敵とみなしていなかったが
わたしがいろんなことに忙しく男をほったらかしてい ....
両脇に雑草が敷き詰めてあって
はじの白い線も消える途中の
でこぼこで、ひびの入った
道を行く

真夜中前の、見落としがちな気配を頼りに
妙に軽いステップよろしく
ふうわり
ふうわり
 ....
草原の昆虫が挨拶!
木の幹にしがみついたビニール袋に、水滴がたまっている。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
風は生温くて、とても涼しくなんかないよ。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
 ....
僕が旅に出る理由は
1の僕の最後の抵抗



会わなくて済むこともできたのかもしれない
少なくとも
文字で僕をつたえることはできるって
そう信じていたから
何千字を送信することも ....
蒸し暑い夜空の下で
蛍のように光ながら
残った命を、使いきってゆく
嘆くこともせず、微笑みもせず
まるで今日起こる出来事が
朝、目覚めた瞬間からわかっていたかのように
昨日と同じように時を ....
人はみんな変わっていく

いいふうにも 悪いふうにも

自分も 風景も

変わらないものなんて

きっと 何ひとつない


ただ流れに身をまかせるだけ
欲望に勝てるほど強くない
残念ながら

あなたを悲しませることを知っていて
ざぶーん
プールは気持ちいいよ

オトナであることが
条件です

あなたもオトナなら
会員になって
 ....
今日も寒い中あの人を待つ。

わたしの『シンデレラタイム』は10分間。

あの人は6年間乗り続けている“サビてかごの曲がった自転車”でくるはずだ。

今時の高校生はここまでの自転車はのりた ....
君は
占いに出てくる星座しか
知らないというのに
アルタイルとヴェガには
とても詳しくて
毎年、同じ物語を
飽きもせずにロマンチックだという

私は
二星間、14.428光年を
冒 ....
「これあげるよ」
図書館の庭で偶然出会った少年
名前は最後までわからなかった
夏休みはほぼ毎日図書館に通った
自転車で5分
他に行く所なんかなかった
市立図書館は涼しく
毎日毎日延々とビ ....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る


ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
まっすぐ、ね
すすもうとしてるんだけど
うしろをみれば
くねくねと
ついている
あしあと

つまさき だちして
あなたとすれちがった
あたりをながめてみる
あら?ころんだあと
か ....
頭中に鳴り響くコンパッショーネにオモイ馳せる。

ゆらゆらと蠢く音流に瞼を閉じる。

ユニゾンのベースが弾き出され、心は静かに足踏みを始める。


***


ウチ ....
生きている
訳でもなく

死んでいる
訳でもない

一日の2/3は、
そんな状態



そういえば
今日の空は何色だった?



昼過ぎに
初めて外へ出た

憂鬱 ....
アルマジロな午後。
僕は転がる。


あるまじき僕は正午。
ごろごろとアルマジロと転がり、
ヒジキを食べている。

ヒジキはあるまじき美味しさで、
もぐもぐとアル ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
朧月さんのおすすめリスト(1460)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水母- こしごえ自由詩13*05-9-4
ノート(眩)- 木立 悟自由詩1005-8-31
へりくつ- アンテ自由詩505-8-19
玄関- チアーヌ自由詩6+05-8-18
教会駅のおじさん- kokorono未詩・独白4*05-8-15
おしまい- こむ自由詩105-8-14
練習- たもつ自由詩1605-8-13
かすか- ともちゃ ...自由詩8*05-8-13
よんでいる- 石川和広未詩・独白9*05-8-11
夢の現実- 天使自由詩205-8-10
すくい- (o¬ω¬o)自由詩405-8-7
可笑しな話- A道化自由詩1105-8-6
- (o¬ω¬o)自由詩305-8-3
★139_ムカエニ、イクヨ- 貴水 水 ...自由詩305-8-1
新築祝いを送るよ- チアーヌ自由詩705-7-29
道を行く- かなりや自由詩505-7-27
挨拶!- チャオ自由詩5*05-7-26
僕が旅に出る理由- −波眠−自由詩205-7-25
てんびん座- 黒翼自由詩405-7-23
_- 葵 悠貴自由詩4*05-7-21
会員制プール- チアーヌ自由詩605-7-15
10分間のシンデレラタイム- 淀君散文(批評 ...1*05-7-12
光年の彼方- たりぽん ...自由詩6*05-7-7
オレンジジュース- チアーヌ自由詩305-7-6
ヒロシ君- 大西 チ ...自由詩14*05-7-6
まっすぐなきせき_- 玉兎自由詩7*05-6-22
コンパッショーネ- 自由詩405-6-8
COLOUR#GLAY- 043BLUE自由詩305-5-31
「_アルマジロな午後。_」- PULL.自由詩14*05-5-30
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30

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