なかなか
おとこのこであることがやめられない
じぶんが
ばらばらだからかな?
おとこのこの
のこりかすがもえくすぶっている
たぶん
おんなのこがもえるのとは
ちがうにおいがするはずだ
 ....
光り輝く夢なんて すごく儚いモノ

そんな夢を 現実にしようとしてくれた 君がいた

飛行機雲に願いをのせて

一緒に歩んで進んできた道は

最高の幸せと

暖かさだった
みずからを

すくえなくても

ぶきようなりょうてで

すくって

すくって

すくいあげたそのみずから

なみだを

おもいだせ
灯りを付けない夕刻の
人のいない部屋の沢山の影が
角からふやけて
海になってゆく、深い、暗い
海になってゆく


肺に溜まる海って
苦しいよね、でも
呼吸と引き換えだ ....
桃色の屋根をぶら下げて
花を振りまくあの売り子に
トマトをぶつけてやる

熟れすぎて
腐りかけの赤を
思いきって投げる

彼女は手を差しだしてまで
受け取ろうとしてくれるだろう
君の僕への愛の炎は燃えているかい


亜熱帯みたいな

駅の地下道で

ギターを弾いているお兄さんがいた

悲しくて切ない曲ばかりだった


何時間もギターを聴いて

目を ....
昔男を取り合った女はわたしと正反対で
なんでまたそんなことになったのか覚えていない
わたしは余裕で調子こいてたから彼女を敵とみなしていなかったが
わたしがいろんなことに忙しく男をほったらかしてい ....
両脇に雑草が敷き詰めてあって
はじの白い線も消える途中の
でこぼこで、ひびの入った
道を行く

真夜中前の、見落としがちな気配を頼りに
妙に軽いステップよろしく
ふうわり
ふうわり
 ....
草原の昆虫が挨拶!
木の幹にしがみついたビニール袋に、水滴がたまっている。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
風は生温くて、とても涼しくなんかないよ。
春を置き去りにして、走ってきたよ。
 ....
僕が旅に出る理由は
1の僕の最後の抵抗



会わなくて済むこともできたのかもしれない
少なくとも
文字で僕をつたえることはできるって
そう信じていたから
何千字を送信することも ....
蒸し暑い夜空の下で
蛍のように光ながら
残った命を、使いきってゆく
嘆くこともせず、微笑みもせず
まるで今日起こる出来事が
朝、目覚めた瞬間からわかっていたかのように
昨日と同じように時を ....
人はみんな変わっていく

いいふうにも 悪いふうにも

自分も 風景も

変わらないものなんて

きっと 何ひとつない


ただ流れに身をまかせるだけ
欲望に勝てるほど強くない
残念ながら

あなたを悲しませることを知っていて
ざぶーん
プールは気持ちいいよ

オトナであることが
条件です

あなたもオトナなら
会員になって
 ....
今日も寒い中あの人を待つ。

わたしの『シンデレラタイム』は10分間。

あの人は6年間乗り続けている“サビてかごの曲がった自転車”でくるはずだ。

今時の高校生はここまでの自転車はのりた ....
君は
占いに出てくる星座しか
知らないというのに
アルタイルとヴェガには
とても詳しくて
毎年、同じ物語を
飽きもせずにロマンチックだという

私は
二星間、14.428光年を
冒 ....
「これあげるよ」
図書館の庭で偶然出会った少年
名前は最後までわからなかった
夏休みはほぼ毎日図書館に通った
自転車で5分
他に行く所なんかなかった
市立図書館は涼しく
毎日毎日延々とビ ....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る


ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
まっすぐ、ね
すすもうとしてるんだけど
うしろをみれば
くねくねと
ついている
あしあと

つまさき だちして
あなたとすれちがった
あたりをながめてみる
あら?ころんだあと
か ....
頭中に鳴り響くコンパッショーネにオモイ馳せる。

ゆらゆらと蠢く音流に瞼を閉じる。

ユニゾンのベースが弾き出され、心は静かに足踏みを始める。


***


ウチ ....
生きている
訳でもなく

死んでいる
訳でもない

一日の2/3は、
そんな状態



そういえば
今日の空は何色だった?



昼過ぎに
初めて外へ出た

憂鬱 ....
アルマジロな午後。
僕は転がる。


あるまじき僕は正午。
ごろごろとアルマジロと転がり、
ヒジキを食べている。

ヒジキはあるまじき美味しさで、
もぐもぐとアル ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
果てなく延びる灰色の路
どこまでも高くそびえる灰色の塔
無数の閉ざされた扉の列
漏れ出る弱々しい灯り
忙しなく動く膨大な数の体
頭上足下を駆け巡る不可視の奔流
照らし出される表層
生み出 ....
何も無い。ココには何も無い。
どこにも無い。僕の行くあてなど。
ただ・・・僕は・・・ココ以外、行くところなんてないと分かってたのに・・・・
 
何も無い。君もいない。
僕の心も・・・君といる ....
暗い
宇宙の夜に中に
最初の人間が現われる
途端に 宇宙の空は晴れ渡る
ように見えるが それだけだ
相変らず
宇宙は 際限のない夜に包まれている
最初の人間はぼんやりと坐りこみ
すべる ....
春だった
すきと思った、無理だった

駅で時刻表を見る
あのひとはなにをしているだろう?
昼休みのチャイムが鳴る
あのひとはなにをしているだろう?
宿題を片付ける
あのひとはなにをして ....
この日常...キミがいることで特別になる

キミを愛するボクはここにいるから

ボクはキミの傍にいつもいるよ...
ぼくにできることは
ほんのすこしのこと

だけどそのすこしが
ぼくやだれかをほんのすこし
うれしくさせられたらいいな


ぼくにみえるものは
ほんのすこしのもの

だけどそのすこ ....
背伸びもせずに
キスをした

照れくさくて
そっぽを向いた

君はまっすぐ
私を見た

少しだけ
君が大人に見えた
  こちら水飴通り178番地

  早朝 午前5時

  車も人も通りません

  風も想いも通りません


  空は快晴 雨降りの自分に問いかけた言葉


  誰かのため ....
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