ピッコロ、コロ、コロ、ポロリンポイ

 朝早く起きて
 
 食事を作る

 パンが焼きすぎ


 ビンボウ、バコロ、バロロン、ポイ

 テレビの少女が

 踊りだ ....
 
 
空車、と書かれた
駐車場の表示を見て
娘が空を見上げる

もちろん空に
車などあるわけがない
雲しかないね
つまらなそうに言う

娘よ、きみには
遠い昔のことかもし ....
「幸せ」と云ってしまえる自分に驚く
「幸せ」と云われたらきっと
私の胸はかすかに痛むのだろう。

「失いたくない」と思えば思うほど
「失いたくない」と云われたくなくて
だからお願い、何も云 ....
{引用=
海面からみあげるとこんもりとした森が公園である
ブランコと藤棚のフジ
それからベンチ
蛇行しながら遊歩道の鎌首をもたげる
ぼんやりした外灯がともる
雨ざらしの石段をの ....
  疲れたら
  もう
  眠ったらいい
  重い荷物を
  置いてくればいい
  うす明るい
  夢の中に



  行こう
  夢の中に
  沈めてしまおう
   ....
  笑っているの
  泣いているの
  わからないよ
  手紙をかくよ

{引用= (雨が
 (雨で
 (雨に
 (雨を}


  立っているの
  震えているの
  声にだ ....
二次元の向こうから

ひたひたと
伝わってくるものを
感じる

4月のはじめ

毎月更新される
華やかな写真の中より
客船と共に

モノクロの横顔と
長身のスーツ姿が
一致 ....
  指きりをしよう
  サクマ式ドロップみたいな
  とりどりのたわごとが
  嘘にならないよう



  指きりをしよう
  またねという言葉で紡いだ
  ほそくつづく糸が ....
例えの一つ
それは「きみの手が背中に触れる」こと

二つ
「葉桜の下で覚める、今年のつつじの鮮やかさ」のこと

三つ
「平穏の走る音」のこと


雨宿りをしたくなる季節に
置 ....
声ききたくなるのをがまんしている

きのう職場でいやなこと言われた

声ききたくなるのをがまんしているのに

いやなこと言われたこともがまんしている

きっとあなたもそうだったんだろう

ぼくにはそう ....
  きみの
  左の胸に
  腕を差しこみ
  ゆっくり引きだすと
  手のひらで
  金魚がぴちゃぴちゃ跳ねていた



  鉢も
  水もないので
  戻そうとしたけ ....
白く降り止まぬ豪雪に立ちつくし
枝は のしかかる重みにバリリと折れ
春の澄み切った青空の下

まるたんぼうになって
根はネズミにかじられ
もう売り物を実らせない

切り倒され処分される ....
もっと郊外に
店あったり
もっと駐車場も
広かったり
ブランド品に
大枚はたいて
泣くより
アウトレットモールに行ったら
今以上
それ以上
安くなるから
あなたのその目から
ウ ....
まだ見ぬ透明な恋人よ
今日ぼくは春の雑踏のなか君の足跡を見つけた
そして瓦礫の中で何回も目を覚ます。事実だ。メタファーでもマボロシでもない。またはずれくじをひく。くりかえしだ。一日経てば、今日がまた昨日になる世界で。



ニュースはかったるい。 ....
貴方の言葉に
みたされている

冷静で
熱い
表の顔とは
ちがう

甘くて
切なくて
さみしい

言葉たちに

あたしの
脳は
刺激され

言の葉を
生みだす
 ....
こころの場所を探してみましたが
結局、わかりませんでした

たましいも
いのちも
しも

どこにあるのか
いまだにわからないでいます

さっき電線にとまっていた
たくさんの鳥 ....
頑張ろうと
肩にばかり力を入れても
腰はひけている

仕方がないと
諦め顔で薄笑いを浮かべても
目は出口を探している

雨のような運命を
受け止めるのは
傘ではなくて腹の真ん中 ....
 

椅子と椅子の隙間から
右側だけの手紙を書きます
今日は洗濯物を
たくさん畳まなければならないので
表札はきれいに外しておきました
見えるだけの郵便局の前から
鳩の歩く音が聞こえて ....
 川面で光の魚がはねている
 春と霞を点描で描くのはぼくではない

 土手の並木の樹勢のなかを
 グングンふくらみ育ってゆくもの
 ふくらみみもだえて勢いを増してゆくもの
 樹 ....
笑顔の消しゴムで
恐怖も 哀しみも
全て 消してしまえたら

ふるえる大地におびえ
眠れずに 祈っているよ

吐息
一羽のおりづるにのせて
安らかなる祈りを捧ぐ

記憶
失くさ ....
この手に いざよい
ねむれない 
ねむらない
春の風
見上げるだけで
心のわだかまりも 笑えそうで

今日は 心から笑って
素直に言えそう
きっと そっと きみに
上澄みの中を泳いでいた
透明ではなく薄く白濁した温い水の中を
紅い尾鰭をゆらゆら振って
指差すふくみ笑いを払い退けて
腹の下に感じる見えない水底の冷たさに慄きながら
ゆるんだ流れに身をまかせ ....
解らない

解らない


解らない事だらけで


危機感など感じない


わたしの居る場所



ニュースを見て



誰か悪者を造らないと収集がつかないの
 ....
O の彼女に子供が生まれたよ


その頃 みんなは相変わらず


Y はバイパスの車間を260km/hで走り抜けていた

K は休憩中にメル友名義のやれる女を探していた

S  ....
あの空の向こうに飛んでゆきたいな
あなたのもとへ

些細なこともくっつけたがる
あなたがいつもあたしのそばに居てほしいから

見上げるとほら
あなたの声が聞こえる気がするよ

あたし ....
頭のなか 頭のおく
何かの空 なにかをいえ
愛だ人だというつもりはない
消えていった文字と書き綴っていく文字の変らない暗さに
頭のなか頭のおく
何かの空 なにかをいえ
愛だ平和だいうつもり ....
幼いっていうやつのほうが幼い

人生一回こっきり 一本の道しかない

後にも先にもない道

先に行ってる人間なんかいない

僕がはじめての旅人なんだ

見てきたようなことを言うなよ ....
両親の喧嘩が絶えなかった記憶
永遠なんて無いと気づいてた
部屋に独りきりうずくまる

欲しいのに ここに欲しいのに
どうしても云えなかった
既にあきらめていたから

体がしくしく震える ....
生きているのが恥ずかしい
死ねないことが恥ずかしい
しょせん価値など求めてないが
恥ばかりの道のりで
消えてしまいたくもなる

過去は去るまま
未来は白紙
今は一瞬一瞬移りゆく
 ....
朧月さんのおすすめリスト(1452)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
"ピッコロコ”- 生田 稔自由詩311-5-1
空車- たもつ自由詩711-4-30
だからお願い、何も云わないで- れもん自由詩411-4-30
書き記さなければなにも残らないノートに- 石川敬大自由詩13*11-4-28
夢の中- 草野春心自由詩611-4-27
あまね- 草野春心自由詩111-4-26
二次元の向こうから- 森の猫自由詩10*11-4-24
指きり- 草野春心自由詩7*11-4-22
初夏- 山中 烏 ...自由詩2*11-4-19
プーさんと階段- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...811-4-18
金魚- 草野春心自由詩3*11-4-18
添う_春に- 砂木自由詩14*11-4-17
アウトレットの心- 花形新次自由詩611-4-17
足跡- ぎよ自由詩411-4-17
もう、ほんとうのことしかいわなくていいだろ?- ねことら自由詩511-4-16
みたされて- 森の猫自由詩6*11-4-16
目の前のすべてが不確かに見える日- 小原あき自由詩5*11-4-16
覚悟- nonya自由詩11*11-4-16
隙間- たもつ自由詩411-4-14
春に酔う- 石川敬大自由詩22*11-4-13
おりづる- 春日野佐 ...自由詩111-4-13
きっと_そっと_きみに- 春日野佐 ...自由詩311-4-13
紅い尾鰭- 渡 ひろ ...自由詩19*11-4-13
死んでも- くゆら自由詩111-4-11
世代_/_仙台での思い出- 小野 一 ...自由詩4*11-4-10
あの空の向こう- あすか自由詩511-4-9
いる。- 十二支蝶自由詩111-4-9
寄り添えど独り- 甲斐シン ...自由詩111-4-9
愛を渇望する君- れもん自由詩311-4-8
恥の芯- シホ.N自由詩4*11-4-8

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