暗鬱とした暗い部屋に
一人ぼっち
とどのつまり
忘れ置かれた
私自身

青タンつくって
黒いマスカラ涙流して
あなたからも置いて行かれた

白い壁紙
食卓に活けられた、かわいらしい花も
もは ....
衛星カメラに映し出されたのは
列島を取り囲む工事現場の赤色灯。
そのせいあってか、今夜はとても静かです。
浮かび血 筋の
動静見つめた
きっと 水平の遥か
訊かれた セイレン
笑いながら 潜る
気付かれた 痙攣
目に宿る痛みに
幾日後かの陸地
埋められてゆく 
砂地の中に 明日 遠く
 ....
ずっとむかし
わたしがまだ、
色になまえがあることなんて知らないころ

わたしはいまよりずっとたくさんの、
色がみえていた気がする

あれは赤
これはあお
それはみどりで、これは ....
眠れない日が続いて  吐き気が止まらない



夜になれば
君は歓喜の声をあげているのか
オンナを性欲処理の道具でしかないと思ってるオトコの上

何度も口の中を噛んだ
き ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
小鳥に食べられるのは
ちょっと恐い

でも

小鳥と一緒に
うんと遠くに行ける

そこで僕は
新しい芽を出す
何もかもが嫌になって
真っ白な自分がいる
けれども
そこから僕の夢が始まる

新しい僕の夢は
満たされていたときよりも
ずっとずっと
大きくなっている

何もかも失って
まっさら ....
汽笛の音が聞こえた気がした
汽車などとうに走ってないと言うのに

空っ風が聞こえたのだろう
と思う間もなく年を越していた

この部屋が時間を止めてから
どの位経つのかは解らないが
間抜 ....
誰かが結び目をほどくように
この世からすべての母はいなくなってしまった

それからというもの
わたしたちはわたしたちのてのひらに
なにかしら母と呼べる物を乗せ
黄昏の明かりにそれらをかざし ....
年末になると
山から神様がやってくる
御札を持ってやってくる
勝手口へとやってくる
ママが2000円
払う
来年も火事に遭いませんように
油で汚れた古い御札を
ガスレンジの脇の壁から引 ....
たかだか薄っぺらい紙じゃん。

こんなんでショーライ決め付けないでよ。

あんたは 

馬鹿?

紙ごときで

アタシのショーライ

握れるつもり?

こんなもん

ち ....
哀しみを抱き締めるみたいにして
君はありったけの力で私を包む

私は熱に浮かされた
白痴みたいに言葉を紡ぐ

「愛してる」

生きるって哀しいね
でもとても素敵だね

なんで泪が ....
小さな橋に降りる雪
白さが覆うこの道の
自分がつけた足跡に
露わな土がこそばゆい

会う石像に積もる雪
白さが被るこの方の
頭に載せたその綿に
微笑む顔があどけない

広い野原に渡 ....
忘年会をした

車で来た人
用事のある人
風邪をひいている人は
欠席で
参加者は六人

お店の人に
無理を言って
二つのテーブルを
くっつけてもらって
乾杯をする

夢の話 ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
「咲かない花もあるんじゃないの?」


咲く時期が遅れた花のつぼみをみて

花のつぼみは俯いてる
まるで落ち込むように落ち込んでいるのか

仲間たちは堂々と高らかに咲き零れ ....
朝になりかけた夜、
わたしは
わたしとあなた以外のすべての存在に(当然そのとき窓の外にいた月や引力にも)
気がつかないのだった





あなたの吐いた
荒れた ....
今も昔も
景色は何も変わらなくて
変わってゆくのは自分だけ
さみしいけれど
少しずつ大きくなっている気がする

昨日も今日も
いいことは何も無くて
変わってゆくのは時間だけ
悲しいけ ....
 私は起き上がるとその光を見つめる
 澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
 虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
 
 暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
 影として知らしめる
 そ ....
月曜日は新聞当番なので
いつもより一時間早く出勤する
業界紙も含めた各紙を切り抜き
部長室分もあわせて十三部コピーする
厳密に言えば著作権違反という議論も
今ではどこかに行ってしまった
そ ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
3月30日の夜空に あなたは「さよなら」を書いていました
11月10日の青空に 私はあなたの優しい筆跡を読みました

空の高みに遠く離れて 二筋のヒコウキ雲
交わらない線よりも 同じカンバスに ....
こんなに寒い夜は
こうやって電車を待っていると
たくさん思うことがある

このホームから見える海の向こう側
そこには皆がいる
僕の目にうつる町の光
あれは人が生きているということの印
 ....
やさしいひとはすぐに
かなしくなる

やさしいから
かかえこんでしまって
もっともっともっと
かなしくなるのに

だれかのことばかり
おんなじこころに
しまってしま ....
さわやかな風吹くこの丘で君と巡り会えた

ざわめく都会を抜けて飛び乗ろうぜ俺のトレインに

僕がいつでも傍にいるよ

君が笑ってる時でも

君が悲しみにくれている時でも
 ....
苦労は
買わなくてもやって来ました
思えば
苦労を買うほどの
お金も余裕もありませんでしたから
タダで
苦労させてもらっています

ありがたいことです
タダで
知りえなかったことを ....
賑わった砂浜は
今では自分の足音しかなく
しかもそれは
波風とともに消されてゆく

目の前に見える海は
今の海ではなく
遠い昔に見た記憶の海

狭かった砂浜は
今では自分の足跡しか ....
心がもう
使い物にならなくなってしまった
と言いながらも
あ、
涙 流れてる


何もかも捨てたつもりでも
夕陽は
別腹らしい
酒に足を取られながら
君と手を繋いで
唄って
雨の匂い
とか言って
笑って

そういえばさっき
笑った顔が
可愛いな
なんて言えないし
言わないんだけど

雨の匂いなんて
 ....
朧月さんのおすすめリスト(1452)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
過呼吸- しいこ。携帯写真+ ...5*07-1-21
イリュミ・ネーション- プテラノ ...自由詩5*07-1-21
身体から飛び立つ鳥- 及川三貴自由詩3*07-1-18
わたしがまだ色になまえがあることなんて知らないころ- 八月のさ ...自由詩14*07-1-17
不眠- 北大路京 ...自由詩9*07-1-16
午前十時のクリームシチュー- 吉田ぐん ...自由詩2907-1-11
赤い実- weed & s ...携帯写真+ ...2*07-1-8
そこから僕の夢が始まる- ぽえむ君自由詩13*07-1-5
軽便- ねなぎ未詩・独白507-1-5
黄昏譚- 青色銀河 ...自由詩707-1-4
神様- チアーヌ自由詩606-12-29
テストと通知表の愚痴- 愛心自由詩206-12-22
哀しい熱だね- 朽木 裕自由詩4*06-12-16
雪(ぽえむ君との合作)- Yousuke自由詩6*06-12-15
忘年会- weed & s ...自由詩3*06-12-14
君に会いに行く- 青山スイ自由詩4806-12-11
I_am_me.- 李恵自由詩3*06-12-10
髪にもぐる指- ________自由詩5*06-12-7
今では昔を昔と思える- ぽえむ君自由詩13*06-12-6
月と私- 茉莉香自由詩406-12-6
公務員なんかにならないでよ- たもつ自由詩14*06-12-4
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1
文通- 印刷屋自由詩406-11-29
町と月と電車と。- 緋月 衣 ...自由詩6*06-11-28
やさしいひと- lazy自由詩22*06-11-25
トレイン- DirectConnec ...自由詩5*06-11-25
くろー- 蒼木りん未詩・独白4*06-11-23
秋の海は思い出しか語らない- ぽえむ君自由詩15*06-11-10
別腹_1_(夕陽)- AB(な ...自由詩806-11-6
宵町明かりは月明り- プル式自由詩4*06-11-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49