君の手をとればよかった
そうやって差し出された手を
やさしく つつめばよかった

君の頭をなでればよかった
いつものように手を伸ばして
やさしく 触れればよかった

少しだけ そうした ....
もしもこの手の
指が6本あったなら
もう少し
白く小さな君の手を
しっかりつかんでいれたのかな

もしもこの手の
指が7本あったなら
もう少し
離さないでと言った君を
ぎゅっと ....
蒼い月の優しい光
心を照らす言葉たち
世界は自分の中に存在ると
気付かせてくれる


それが自己満足だとしても
ただの独りでも共感出来れば
価値のある空間

幕が上がり拍手 ....
小高い山の社にて
夜の高速道路の唸り声は
木々を通る風になり
無音が聞こえてくるだけです
いつか寝そべった石畳に
今日はあの子が跳ねています
だけど無音が聞こえます
ここ ....
煙草をくゆらせていた後姿
今朝ふと思い出して微笑む
何を信じればいいかわからず
言葉に傷つき自信をなくしていたの

私の笑顔を慈しむように見つめて
決まって後ろから抱きしめる貴方は
どう ....
気づいているだろう
あのときの
以来
僕らは
何もかも奪われる運命にあるのさ

気づいているだろう
身体もこころも
気持ちも何かを
剥ぎ取られるような
痛みを感じているって

 ....
光をついばむ音のほうへ
川は流れ はばたきを描く
光をそそぎ
光を削る


下へ渦巻く緑があり
土に斜めにつらなっている
硝子の洞へひらく緑
わずかに金の森を映して

 ....
いつものように
斜にかまえ
じっと待っているきみ。
ころころ降りてくる色を
とらえようとしている
飴玉に射し込む映像は
砂漠を転げながら歩いている
あさってのぼくら
抱き合っていても
 ....
暗鬱とした暗い部屋に
一人ぼっち
とどのつまり
忘れ置かれた
私自身

青タンつくって
黒いマスカラ涙流して
あなたからも置いて行かれた

白い壁紙
食卓に活けられた、かわいらしい花も
もは ....
衛星カメラに映し出されたのは
列島を取り囲む工事現場の赤色灯。
そのせいあってか、今夜はとても静かです。
浮かび血 筋の
動静見つめた
きっと 水平の遥か
訊かれた セイレン
笑いながら 潜る
気付かれた 痙攣
目に宿る痛みに
幾日後かの陸地
埋められてゆく 
砂地の中に 明日 遠く
 ....
ずっとむかし
わたしがまだ、
色になまえがあることなんて知らないころ

わたしはいまよりずっとたくさんの、
色がみえていた気がする

あれは赤
これはあお
それはみどりで、これは ....
眠れない日が続いて  吐き気が止まらない



夜になれば
君は歓喜の声をあげているのか
オンナを性欲処理の道具でしかないと思ってるオトコの上

何度も口の中を噛んだ
き ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
小鳥に食べられるのは
ちょっと恐い

でも

小鳥と一緒に
うんと遠くに行ける

そこで僕は
新しい芽を出す
何もかもが嫌になって
真っ白な自分がいる
けれども
そこから僕の夢が始まる

新しい僕の夢は
満たされていたときよりも
ずっとずっと
大きくなっている

何もかも失って
まっさら ....
汽笛の音が聞こえた気がした
汽車などとうに走ってないと言うのに

空っ風が聞こえたのだろう
と思う間もなく年を越していた

この部屋が時間を止めてから
どの位経つのかは解らないが
間抜 ....
誰かが結び目をほどくように
この世からすべての母はいなくなってしまった

それからというもの
わたしたちはわたしたちのてのひらに
なにかしら母と呼べる物を乗せ
黄昏の明かりにそれらをかざし ....
年末になると
山から神様がやってくる
御札を持ってやってくる
勝手口へとやってくる
ママが2000円
払う
来年も火事に遭いませんように
油で汚れた古い御札を
ガスレンジの脇の壁から引 ....
たかだか薄っぺらい紙じゃん。

こんなんでショーライ決め付けないでよ。

あんたは 

馬鹿?

紙ごときで

アタシのショーライ

握れるつもり?

こんなもん

ち ....
哀しみを抱き締めるみたいにして
君はありったけの力で私を包む

私は熱に浮かされた
白痴みたいに言葉を紡ぐ

「愛してる」

生きるって哀しいね
でもとても素敵だね

なんで泪が ....
小さな橋に降りる雪
白さが覆うこの道の
自分がつけた足跡に
露わな土がこそばゆい

会う石像に積もる雪
白さが被るこの方の
頭に載せたその綿に
微笑む顔があどけない

広い野原に渡 ....
忘年会をした

車で来た人
用事のある人
風邪をひいている人は
欠席で
参加者は六人

お店の人に
無理を言って
二つのテーブルを
くっつけてもらって
乾杯をする

夢の話 ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
「咲かない花もあるんじゃないの?」


咲く時期が遅れた花のつぼみをみて

花のつぼみは俯いてる
まるで落ち込むように落ち込んでいるのか

仲間たちは堂々と高らかに咲き零れ ....
朝になりかけた夜、
わたしは
わたしとあなた以外のすべての存在に(当然そのとき窓の外にいた月や引力にも)
気がつかないのだった





あなたの吐いた
荒れた ....
今も昔も
景色は何も変わらなくて
変わってゆくのは自分だけ
さみしいけれど
少しずつ大きくなっている気がする

昨日も今日も
いいことは何も無くて
変わってゆくのは時間だけ
悲しいけ ....
 私は起き上がるとその光を見つめる
 澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
 虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
 
 暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
 影として知らしめる
 そ ....
月曜日は新聞当番なので
いつもより一時間早く出勤する
業界紙も含めた各紙を切り抜き
部長室分もあわせて十三部コピーする
厳密に言えば著作権違反という議論も
今ではどこかに行ってしまった
そ ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
朧月さんのおすすめリスト(1460)
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少しだけ- hash自由詩307-2-9
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ふたつ_海へ- 木立 悟自由詩607-1-26
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午前十時のクリームシチュー- 吉田ぐん ...自由詩2907-1-11
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黄昏譚- 青色銀河 ...自由詩707-1-4
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テストと通知表の愚痴- 愛心自由詩206-12-22
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忘年会- weed & s ...自由詩3*06-12-14
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I_am_me.- 李恵自由詩3*06-12-10
髪にもぐる指- ________自由詩5*06-12-7
今では昔を昔と思える- ぽえむ君自由詩13*06-12-6
月と私- 茉莉香自由詩406-12-6
公務員なんかにならないでよ- たもつ自由詩14*06-12-4
冬の窓- 石瀬琳々自由詩29*06-12-1

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