ぼくは詩を書きたい

下を向いていたら
いつまで経っても
上がわからない

今日もまた

朝の散歩をしていると
空の翼に出会いました

空に翼が羽ばたいている
ゆっくりゆりっく ....
いのちなんてもんを
語るのは
牧師だけでいいさ、と

彼は語る。

だが
彼は牧師ではない。

植物は土から生えて

僕らは膣から生える。
厳密には違うけれどね。

僕らは ....
テレビ画面が泣いてます

どうしようもなく
うるさく泣くものだから
フサフサのすね毛で蹴り上げて
横転八倒の刑で治めます


テレビ画面が死んでます

どうしようもなく
線香 ....
うるおいのある
くちびるを
舌なめずり
黒ふちどりの
うるんだ瞳を
ぼくにむけ
なぜか
因幡の白兎を連想
してしまう
きみの
なまなましさが
生のにくのにおいを
周囲にただよわ ....
低い雲が覆い隠す
放牧場のある丘には
みっつの風車が立っている
ぎゅおん、ぎゅおんと
海にむかって唸って
いるはずの刻
{ルビ霞=かすみ}のように薄い雲が
まわっている時間を
見えなく ....
灰皿が小さいということ

ここに居る時間が
ここに居ていい時間が
短いような気がして
少しさびしいということ

灰皿がいっぱいになること

わたしの横で
あなたが残した
一緒に居 ....
繋いだ手に力を込めて祈った先に赤いそら。

一生守るよ、なんて言葉の呪力

約束ならば私より先に逝かないで。



黒く塗られた爪から夜が逃げていく。

だから

繋いだ手に力 ....
睡魔の中で詩を書いている
まだ見ぬ1行を探して
視界は夢の中へと入っていき
詩を書いている

明るい緑色の柑橘系アルコールに酔い
体は蒸気する
暑さの中で目が覚める
ペンを握る

 ....
ひた隠しにしてきたものを

木陰に紛れて研ぎ続けてきたものを

ポケットにそっと忍ばせて 

不器用な空想を描いてる


月は出ていないし

眠るにはまだ早い

手持ちぶさた ....
いつも通り
夜のなかに手をつっ込み旋回

ぐりぐるぐるり ぐるん、

感触は鈍い温さを保ったまま
僕の右手におりて狂喜乱舞だ
そんなエレクトロレトロ

テトラトレトロ、トロ、

 ....
今晩も私のご主人様がお話してくれます。

会社で何があったとか、友達がどうだったとか。

私はご主人様の話を聞くのが大好きです。

ご主人様が何を想い、何を感じてこられたか

ご主人様 ....
私と 貴方の 間にある 
この 長く長く 果てしなく長い線は
私が書いた。

絶対不可侵条約
お互いの事には 口を出さない 関らない
それも 私が決めた。

恋人が出来たら
速やかに ....
みずほ台駅を通過していく急行列車
ああどうにかして
この電車に乗ることができないかしら

どうしてそんなに急いでいるのか
自分でもわからない
準急列車はもうすぐ来るのに
見える水音
見えぬ水音
草を伝い
草を描く


影を避けて
水を歩む
雨のあとの
浮き沈む道


おぼえられ
わすれられ
名前は鳥のようにすぎる
地は蒼い
 ....
記憶の中の薔薇、
遠い雨音、
耳を傾けると熱くなって溶けた蝋が
三半規管を逆流してくる。

深夜に、
再放送のドラマを垂れ流しながら、
スピーカーから零れ落ちてくる音を
ひとつずつ丁寧 ....
わたし
夜に写真を撮ったわ
あなたの家の
木を

あの頃
毎晩見ていたわ
あなたのことを思いながら

わたし
夜の写真も撮ったわ
あなたを
夜のあなたを

それはもうないわ ....
トイレで一人溜息ついた
我想う、(最近ありがとうという言葉を聞いていない)

もひとつ溜息

仕事では馬鹿野郎と罵られ
恋ではなかなか酷い言葉で振られてしまった

(なんで、こんななん ....
いつもは見られない朝もやが
何かをこえてやってきてくれて
あたしは焼き菓子のような気持ちで
しかし空気はぐっと 
冷たい

失くしてしまうのは
思い出せないようなものばかり
そんな ....
最初に見たのは君の 背中 だった気がする

瞬きをしたら君はすごく大きくなっていて
私には 頭が見えなかった

次に見たのは
私を通り抜けて背後を見る君の目玉 だった

いつかの瞬間に ....
なにもない街で

宛のない言葉を吐く

悲しみと喜びと

妬みと慈しみに縁取られたそれは

昏い空に浮かんで じわりと溶けた


手を繋いだ先に なにかあると 信じた

たと ....
女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。

男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりし ....
緑色の石の夢は
古代へと続く
羊歯を分けて踏み出せば
緑色の湖がある
裸の男が水を浴びている
男が白い歯を見せる
この道を行くと俺の洞窟がある
家族が待っている
おまえは帰れと言う
 ....
この先は、記憶に住まうちいさな村です。

まるい形の標識があらわれたので、わたしは
あこがれの物語を
指先でなぞるときのように、目を閉じてみました。 
水色ガードレールの
はしっこに寄って ....
このキスは
手段? 
目的?

その腕は
目的? 
手段?

あの言葉は
手段?
目的?

あなたの仕事は
目的?
手段?

わたしの人生は
手段?
目的?

 ....
久しぶりに居合わせた雨で、新しくなる
霞がかった乳白色フィルター

アルコールで剥れ、紅潮した肌のきめ細かい部分に触れると
はらはらと、なにかが散っていくのを感じた。
その体温によってあ ....
薄っぺらな液晶モニター
ただ一枚
この退屈な部屋に
だらしなく浮かぶ
リアルと
リアルでないものを
危なっかしく遮る
薄皮一枚

薄暗がりの中で
あいまいに発光する
液晶モニター ....
{引用=
勉強


勉強はたのしい
つまらないわけではない
ただゲームのほうが面白いから
TVのほうが気になるから
パソコンやらないといけないから
続かないわけだ
勉強したいなあと ....
今日さっき、大海原に出航した私を 
海賊達ははなっから相手にしなかった。
あっちに行けと、手の平をひらひらさせるだけ
かねてから、船という船を海に沈めてきたという砲台は
一応こちらに向けられて ....
雨はすき。

私と君を平等に扱ってくれる

雨がこの街に降るとき・・君を思い出す

そして君の心の中に私が居ないと悟るの

そんな不安定な関係にも雨は、ただ降る

今 笑ってる君も ....
唇を重ね躰を合わせ
愛していると囁かれたとて
どうしようもなく何かが足りない
あの日からずっと

私が求めるものは[ ]だから
子供だと面罵されるしかない
けれども気づかされてしまった ....
朧月さんのおすすめリスト(1460)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぽえむ君−翼空−- ぽえむ君自由詩5*06-7-18
つちつ- 仲本いす ...自由詩206-7-17
横になって_リモコンを押させられる- ヨルノテ ...自由詩306-7-1
なまなまなきみ- 七尾きよ ...自由詩7*06-6-28
風時計、雨空を文字盤に- たりぽん ...自由詩17*06-6-27
- 自由詩2*06-6-25
黒い深爪- 朽木 裕自由詩3*06-6-19
即興詩「新しく眠るために」- けんご自由詩706-6-17
ストレンジ- 八布自由詩206-6-14
人工の夜- 明日葉自由詩5*06-6-13
月下美人- 蛙の子自由詩206-6-13
- 蛙の子自由詩406-6-1
電車- 壺内モモ ...自由詩2*06-5-31
午後と熱- 木立 悟自由詩806-5-29
遠い雨音- 大覚アキ ...自由詩306-5-26
夜の木- チアーヌ自由詩406-5-22
トイレットペーパーの慰め- ふじわら自由詩2*06-5-10
哀しいメレンゲ- 田島オス ...自由詩106-5-3
次元のいと- 駝鳥自由詩206-4-28
『街』- しろいぬ自由詩106-4-24
そ、ぶり- 自由詩206-4-23
トルマリンリング- ラピス自由詩506-4-13
水色ガードレール- なつ自由詩8*06-4-8
クリティカル・ラブ- loveondesk自由詩406-4-6
サンカ- エラ自由詩906-4-6
リアル- 大覚アキ ...自由詩206-4-5
勉強- 加藤泰清自由詩306-4-1
出航する三月- プテラノ ...自由詩2*06-3-31
Rain- Oran ...自由詩206-3-29
n/x- 川嶋千歌自由詩106-3-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49