気付かず歩いて来た道のりに
たくさんの感情を織り交ぜながら
定期的にやってくるこの日は
僕に感謝を思い出させる
生まれる前からの巡り合わせと
生まれるために育まれた愛と
生まれるまでの ....
500万円の貯金をはたいて
4000万も募金をあつめて
アメリカの名医に頼んで
17時間にも及ぶ大手術の結果
脳が着脱可能になりました
そういう事を記者会見で言ったら
会場に詰めかけた報道 ....
綾瀬クン、きょうは
あの山へ行ってみようか
気晴らしと気まぐれに
若草山をふと指差した
―ハイ、。
なんだキミ、行ったことあるの はじめてじゃないんだ ....
━数億年、
寄せては返し繰り返し
水、空気、光を、
混ぜる、取り込む、濾過する
そうして造られた海は、人の創造を遥かに越えて
例えば、ありふれた海岸線の湾曲にさえも
....
夜も更けてクマも親子でご登場
あぁもうそんな季節でしたか
牛飼いがタガメにしか見えません(汗)
昔のひとの想像力すごっっ
しし座はねぇカエルに見えます(笑)
見えませ ....
砂嵐が
幾つかの砂丘を置き換えていったので
ダウジング・サムシング
the back of beyond
埋もれていたガンダムを一騎
見つけました
半ば掘り出され
風に吹かれて歌 ....
0.97m前方
秒速0,7m
不規則な回転運動
ほぼ(237, 26, 61)
不完全すぎる球体
強化シリコーンの指
捕捉完了
擬似眼球スコープ
サブウィンドウON
アナライ ....
雨粒が窓をノックしてきたので
掃除の手を休めて
少しだけ話をした
最近、寒くなりましたね、
とこちらが言うと
わたしたちもそろそろ
衣替えをしようと思っているところです、
とぷっ ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい
そんなふうにして ....
最後に、力なく向き直り、さようなら、と言って
歩いて来る君は悲しそう、マジェンダのパーカーとロザリオ、
さようなら、と言うまでに、どんなに君が苦しんだことか、
それを思うと、どれだけ涙が溢れても ....
今、東京の夜にいます。
赤羽橋に着きました。
ふと、顔を上げてみたならば、
東京タワーが見えました。
何、となく引き寄せられはじめ、
そちらに向かって行きました。
なかなか近付 ....
化粧水をたっぷりふくませたコットンを3枚ご用意下さい
それを
おでこ 右ほほ 左ほほ
に 1枚づつ
丁寧に重ねて
15分ほど
お待ち下さい
ほほを触ってみて
....
昼下がりの陽射しが
雪のじゅうたんをめくって
春をたたきおこす
小さな飾り気のない
窓の外では
ゆきんこたちが
まだ
ぺちゃくちゃ
おしゃべりしている
それでも
待 ....
冬、「顔を洗う」のが億劫で
枕元の紙にそれを書いて済ませた
*
冬、「顔を洗う」のが億劫で
枕元の紙にそれを書いて済ませた
*
....
けぶりのような通り雨を浴びて、
森のすみずみを洗い流す御使い、
木々の笑い声が聞こえるかい?
人影絶えた午後の闇で、
若葉たちの含み笑い、
ひそやかな蚊のまぐわい、
靄に解けこむ花芽、 ....
あのひとから乞われた訳じゃない
成り行きでと言えばそんな感じだった
奥さんよりも私を選んでくれた
そんな幼い優越感が無かったといえば嘘になる
幸せだった頃に家族で訪れた事があると話していた ....
あとひとつきもすればさくらがほころぶ
去年はきみと名もない小山をのぼった
ぐねぐねとした白っぽい坂道
わたしたちしかいない公園
つめたくなったマクドナルド
力のない紙袋か ....
その風の名前は知らないけれど
黄色い砂を連れてやって来るその風の後には春が訪れることなら知っている
そこが何処に在るのかは知らないけれど
3月の空の青を背に、辺り一面に咲く菜の花の黄色なら知っ ....
菜の花の黄色でヒツジが発狂し夢の中でも数かぞえさす
菜箸を持つ手は夢を描くけどアナザーハンドがそれを邪魔する
「美味なので、あなたの夢をいただきます。菜越しですが、お許しく ....
君は歩いてゆく
お気に入りのハットをかぶって
お気に入りの傘を片手に
街の路を 野辺の道を 森の径を
誰かに出会うと
とまどったような ためらったような
微笑みと共に挨拶を交わす
そ ....
幸せって
ひょっとすると
自分が幸せになることでなく
他人(ひと)が幸せになるのを
見ることかもしれない
自分が幸せになっても
余り実感って湧かないもの
でもね
....
地下鉄の風に背中を押されて
階段を下れば
ホームの端を
黄色い凸凸道が
何処までもまっすぐに伸びていた
いたずらな風が
吹けば
すぐによろつく私だから
凸凸道の内 ....
とにかく
あっちに向かって
歩いてみよう
朝日が
わたしを
呼んでいるなら
真夜中
出張さきに着いて
部屋にはいる
FMにあわせると
モーツァルトが軽くながれた
4時間まえは
海をこえたところで
会合の司会をぐだぐだやっていた
....
私の頬から飛び出して
パソコンの光でキラキラと輝いている膿を指し
あなたは「うつくしい」と言った
プログラミングをまちがえてしまった
キラキラしたものがぜんぶうつくしくみえるあなたは
と ....
{引用=きみはいつの間にか
ゆめのなか
なにをみているの
閉じたまぶたの奥
おいしいものを、たべようか
きみはなにがすきなんだっけ
サンドイッチ、
スパゲッティ、
うど ....
キミに届く少し手前の感じが好きだ。
予感が確信に届く前に一瞬見せるアノ表情が。
特別な秘密なんて必要ない。誰もがやっているように息を止めずに目を閉じるんだ。
懐かしさと夏の日差しは常に同 ....
訳わかんねえ叙事に
必然をあたえて
有り難がっている豚どもに
蹴りでもいれにいくとすっかあ
思えば
それは
水面に映る月のように
おぼろげに綺麗で
悲しい夢
何だかわからないよ
....
遠くの光は冷たい
近くの光は熱い
欲しいんだ
わたしを照らしてくれる光
わたしの手は夜の闇に融けて
わたしの手は光のシルエットに砕けて
あの向こう側に逢いに行きたい
照らしてくれる
わ ....
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