廃船の流砂に埋もれ影の立つ
         裸婦 髪梳きて太陽を飲む


昏き陽の砂丘の崖より舞降りて
          倒れこむ底に隠花植物


砂嵐 男三人何か為す
     ....
このヴェランダから

もう何日もずっと、雨がくるのを待っている

晴れの日も曇りの日も

安らう日を待っている



このヴェランダから

草原は見えないけれど

たく ....
謙虚になった時に
世の中が見えてくる
高慢になった時は
人が見えなくなる

子供に好かれ
老人に好かれ
動物に好かれ
女性に好かれる

老人に心を読まれ
声は信じない
問題を起 ....
好きなことをやりなさい

幼いころから言い続けてきた当人は
ちょうど十時間前にツングースカへ
それから五時間
やっぱり心配だからと
いつものように母は後を追いかけて
十分ほど前には
ち ....
    「 創造 」  作  鉛筆くん




   えんぴつが他人のように独り歩き出し始める
   
   冷たい月の上に立ち
   リアルと ....
使い古された感もある言葉だけれど
過去と他人は変えられない、未来とじぶんは変えられる、
でも僕ら大半の凡人は
後悔に酔いしれてみたり
まわりのせいにしてみたり
そんなことをして過去の延長線上 ....
枝先に
気が
佇む

歳月は
雨粒のよう
滴る度に
数えを投げた

枝先から
気が
垂れる

歳月は
風塵のよう
散る度に
堪えを解いた

枝先に
気が
留まる

歳月は
氷雪のよう
結ぶ度に
怯えを ....
さざなみを抜けたところに
その発現は在った



羅針盤に映るものは

葉脈のかたちをした
画一的な思考かも知れず


飽和した感性かも知れなかった



美しき花の影よ



僕はそこに
都 ....
お昼休みにメールをチェック
件名:「虹が出てるよ!」
本文は、ない

数時間前のメールだから
虹はとっくに消えている
でもね
見えた
見えた気がしたよ

夜、帰りの電車でメールをチ ....
駅東端の改札を抜け昔ながらの踏切を渡ると
南口商店街の低い軒先を飛び交うツバメ達に出逢った

桜は散ったばかりだと思ってたのに
あっという間に日傘手放せない季節となってしまったんだよね

 ....
世界中のつむじが

僕を巻き込んで渦巻いてる

此処から見えるあらゆる朝焼けと夕焼けが

一緒くたになって

僕の瞳に虹を生む


言葉にならない全ての知識が体中を流れる

 ....
私は二つの中国の面を持っている。
父の形見、とても大切なものだ。
陰は白、陽は黒。
こうして手にしていると不思議な力、大きな力を感じる。
深い謂れを父から何度も教わったのだが…、
白面をチナ ....
木々、たいよう、風、ねこ、ひとみの色と涙のあと
クローバー、すずめ、子供たちの無防備なからだ

誠実、不誠実、夕もやに消えたため息の影
妊婦のおなかと、マニキュアのはがれた爪

海 ....
水を巡るたび
水は遠くなる
粉と粒 途切れ途切れの
真昼の声


岩と鐘
傾きが集まる野
見つからない 草色の器
見つからない


わたし 電飾
惑い 召喚
 ....
休日はらんぷの灯の下に 
古書店街で買った 
古びた本の、頁を開く 

少し引っ張れば 
すぐに千切れてしまいそうな 
薄茶けた頁に並ぶ無数の黒字は 
遠い過去から語りかける 
音の無 ....
亡き祖母の和室を書斎にして 
らんぷ灯の下に 
古書を開く 

この和室で 
祖母が永遠に眠った 
あの日から 
部屋の隅に置かれた受話器は 
お辞儀をしたまま黙っている 

背後 ....
しなびたような風にはたはたと
力なく揺れている黄色い旗

近くの小学校からだろう
校内アナウンスが外に漏れ聞こえる
時折キンとした音が混じりながら

光化学スモッグ注意報が発令されました ....
「明日の予定は?」
という
金曜日の夜の口癖は
もしかしたら
生涯無くならないかもしれない
あなたがわたしより
先に死なないかぎり


専業主婦だって
毎日遊んでいるように見えて
 ....
ろうそくの火を
見ながら思う
中身が変って
形は変らず

神秘的空間
神秘的時間
神秘的気分
神秘的郷愁

昔を想い
自然を想い
太陽と共に起き
太陽と共に寝る
朝はとっくに過ぎてしまった

もう落ちているのか、昇っているのかさえわからない

空への落下

それは終着点のない落下 


愛は慎ましくて脆い

また別の愛はあまりに壮大で狂お ....
この世界フロイト論理で読み解いて
          荒れる若さに解放の道説く


先人の名句読みては死の旅へ
        誘われているこそあわれなれ


暑き日の死こそ想わる喫茶 ....
きりあちゃんは変な子です
三年も前から夜眠れないんだそうです
ヒマなので、小説を書いているそうです
わたしならマンガ読むと思う

きりあちゃんの小説は変です
きりあちゃんが生まれてから、あ ....
夏の縁側に腰かけて
入道雲が真っ青な空に湧き上がるのを
見ている

背後の部屋は暗くて
ひんやりとしていて

もらい物の生菓子を食べようと
手を伸ばした瞬間

チリリ

(一陣 ....
最後に会った友人がマンゴーを置いていった
初めて口にしたマンゴーに君は感動していた
もっと色々な物を食べさせてあげたかった 僕は後悔した

どうかしていたんだ
弱っていく君を見ていられなかっ ....
軽い足取り
幼い照り返し
蹴飛ばしながら

進む

シャツの袖まくり
緑のさざなみ
産毛を立てながら

泳ぐ

弾む呼吸
迷走神経の舗道
気取りながら

急ぐ

 ....
「おはよう」という一言で
心が軽くなる
この人はいい人と
信頼できる人と分かる

人の話しに
耳を傾け
気持ちを受け止める
何でも話せる

人を知る喜び
対等な関係
人が好き
 ....
 
 
愛について考えると
わたしは道になっている

頭のてっぺんから
つま先まで
世界のあらゆる道になって
人々がわたしの上を歩いている

あなたが歩きだすのを
ずっと待ってい ....
青空にレリーフ



少女は命を受け継ぎ
誰かをしあわせにする



風はつばさを授け
太陽は希望を授け


僕は王冠を授けよう


昼と夜とが
逆転する頃には

自ずから輝けますように

 ....
きっとまだ
折り返しにすら着いていないと思う

それでも
人生の半分以上
きみがいた

裁縫の授業が苦手で
いつも居残りしていた
なかなか針が進まないわたしを
いつもこっそり手伝っ ....
真昼の月の窓辺に
通り過ぎゆく
硝子の世界

なにかが在って
なにも無い
誰かがいて
誰も居ない
ジオラマの影

週末の真昼の東京は
目を開けたまま
眠っている動物のように
 ....
夏嶋 真子さんのおすすめリスト(2197)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢日記- アハウ短歌109-5-13
ヴェランダから- 瑠王自由詩1*09-5-13
介護Ⅱ- ペポパン ...自由詩6*09-5-13
かくも、こうも- FUBAR自由詩6*09-5-13
鉛筆くん、、。。- ヨルノテ ...自由詩309-5-13
輪唱- 吉岡ペペ ...自由詩609-5-12
素朴- 見崎 光携帯写真+ ...3*09-5-12
水中都市- オリーヴ携帯写真+ ...609-5-12
- ふるる自由詩5*09-5-12
夢つばめ- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-5-12
世界中のつむじが- 瑠王自由詩3*09-5-12
陽炎- 柊 恵散文(批評 ...6*09-5-12
美しいもの- 八月のさ ...自由詩209-5-11
真上から- 木立 悟自由詩309-5-11
「_古書ノ声_」_- 服部 剛自由詩809-5-11
石ノ顔_- 服部 剛自由詩309-5-11
陽炎の記憶- あ。自由詩10*09-5-11
明日の予定- 小原あき自由詩7*09-5-11
風前のともし火- ペポパン ...自由詩6*09-5-11
Dies_Irae_ディエス・イレ- 瑠王自由詩2*09-5-11
死を想え・・・- アハウ短歌209-5-11
きりあちゃん- ふるる自由詩5*09-5-11
Rへえへくくらへら- kauz ...自由詩17*09-5-10
マンゴーの花- 光井 新自由詩5*09-5-10
五月- nonya自由詩14*09-5-10
コミュニケーション- ペポパン ...自由詩7*09-5-10
ひらめき- 小川 葉自由詩509-5-10
未来少女- オリーヴ携帯写真+ ...909-5-9
友へのてがみ- あ。自由詩11*09-5-9
『真昼の月の窓辺』- あおい満 ...自由詩5*09-5-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74