「かいかん」 作 えんぴつくん


  削られて  キモチいい
  削られると キモチいい
  刃物で削られて
  ボクは 鋭利になっていくね
  もっと ....
首をたれたる山の猫
尾っぽを幹にまきつけて
上目遣いに梢を見やる

たわわに茂った緑の葉
あまねく陽射しに当てられて
葉脈をちろちろ光らせる

峠のふもとの静かな林
暮れるにつれて霧 ....
 時期遅れの花見
 
 とっくに散った花びらのかわりに
 輝く緑
 若き季節の息吹


 青空には
 果てを知らない鳥たちが舞い 謳う

 みなの真似する花見よりも

 散った ....
            090415

ちょうの付く字は
ちょうだよねと
幼児のような返事を返す
分かったつもりの会話です

お父さんは
会社
お母さんも
会社
お兄さんも
 ....
わぁ泳いでる

宴会場に入ったとたんに
女性陣から声が上がる

浅い椀に入った白魚が
勢いよく泳いでいる
透明な体に赤い心臓
鰓が細かく震えている

勢いあまって椀から
飛び出す ....
あの頃
私は叙情の生き物で
君の全てが詩歌であった


差し出された手の平に
丁度良く収まる
この手を乗せると
合わさった部分は
いつもほの暖かく
淡い色合いの空気が
ぐるり ....
 先が折れ曲がっても
 まけるナ がんばれ

 先が枝分かれても
 まようナ すすめ

 先を舐められても
 舐め舐め返してやれ

 キモチだ キモチを出していけ

 え ....
雨がふります

風がふきます

さくらの帯が

蒼ざめたアスファルトに

朽ちてゆきます

自動販売機をまがります

白猫がかまえます

大気が雨に洗われます

大気を ....
 一

退屈と虚無が蓄積された日々
人生という大それた響きが
重くのしかかるから
あたしはかしいでいく

日々が圧縮されて
密度を濃くして体積を狭めていく
その重みは保っ ....
淡淡と靴を鳴らして
いつもの裏通りを歩く
何も企てず何も自慢せず
ゆっくりと風景を進める

淡淡とキーを叩いて
いつもの物思いに辿り着く
答えを出さず確信を持とうとせず
おずおずと ....
隣の家のカナリヤが
萌黄色の羽根を少し震わせ
細長く高らかな声で
ちよちよと鳴いています

向こうから歩いてくるねえさまの
頭に飾ったかんざしには
うすももいろの桜がしだれており
控え ....
冬の残り香に酔いが回ってくると
忘れ雪にも花びらにも見えない
白い何かが降り積もってきて
そこら中を 冬とも春ともわからない
明るい何時かに染めていった

それはきっと 葬儀のつもりなのだ ....
想像の桜はもっとぼんやり柔らかかったのに
僕の目には視界を占拠する粒が、桃色の粒として、
眼球の膜の中まで押し込まれてきそうだった
最近はほとんど写真でだけ桜を見ていたから
自分の目の画素数を ....
破いたノートに
はじけた甘い物語
こぼれた涙が
君の名前を歪ませる

何も知らない
2人の想いが
ノートの上で
続きを待ってる

空を見上げて
星を拾って
手と手で絡めて
こ ....
茶色い野良猫
わたしに呼ばれるときには茶色ちゃん
菜の花とともに
帰って来たね

去年の春
かわがっていたおばさんがいなくなって
夏と秋と
だんだん見かけなくなって
冬には思い出すた ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
ぬぎすてる
春の衣の
きらきらり
ひかり散らすを
むねに刻んで
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日の夜ご飯なーに?」と聞きました
「コロッケだよ」「やったー」

寝そべって漫画を読んでいる息子は
11歳
伸ばした手足や
レゴをしゃがんで組み立 ....
窓辺に

憂いて、待ちほうけ


きらめく川面に舞い散る
記憶の花弁



流れ、流れて
彼の國までと



届けておくれ

恋慕情
東京の晴れが泣いてる公園のブルーシートの青さに負けて


窓越しの隣の家のベランダのタオルのさくらのピンクのドット


蜘蛛の巣に桜はなびらひっかかる馳走だね蜘蛛よお酒が飲める
 ....
庭の片隅に一本
忘れ去られたようなびわの木が
何の感情もなく立っていて

鮮やかなはずの橙色が
あまりにも風景に溶け込みすぎていて
目立つことも主張もすることなく
素っ気無くその実を揺ら ....
部屋の灯りを落として

一番好きな色を

描いてみる

君は似ている

遠くで暮らす

あの娘の色に

パステルカラーの

闇に溶け込む桜色


間違っているのは
 ....
空を見上げたら
桜が大勢で笑ってた
太陽も嬉しそう

悩み事今日は忘れて
草の上に寝転がる私を
あたたかい風が
パステルカラーへ連れていく

ありがとう

私は還らない

桜 ....
うちのハハは口汚い声で よぼよぼのうちのおじいさんを
ののしる
いつもおれは うちのハハをなぐりつけて
だまらせる幻覚をポケットの隅に眠らせている
おれがいないとき
誰が ....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います


すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
 ....
冬の寒さと共に降り積もった雪が
通り道から寄せられて 
田畑や山のすそに高く圧せられている

春の陽射しは明るく雪に反射して
溶けて滲んだ水の粒がキラキラ
やがて沁み込んで行く雫が
空の ....
背中を伸ばして
きちんと行儀よく
すっ、と並びます

風と季節の間に
小首をちょっとかしげながら
すっ、と顔を覗かせます

たくさんのしあわせを
全身で吸い込んで
すっ、と頬を染めます

すっ、と邪魔 ....
結局のところ地球は丸かった
何処に行こうが大した違いはない
何をしようが

  わめこうが
  泣き叫ぼうが

酒を飲めば翌朝には胃が重くなるし
煙草は口の中を乾かすのだ


  ....
橋を渡る

象徴)桜が添付される

光と影が

象徴)見つめている


ぼくらはどこから来たんだろう


橋を渡る

悲しみ)桜が添付される

光と影が

悲しみ)混ぜ合わせている


ぼくらはどこへ ....
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