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自転車に乗った猫
王女さまの馬車が近づくのを
橋の上で待っている
着ているものを全部脱いで
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川に飛び込めと自転車に乗った猫が言う
「助けられたとたんに振られるじゃないか」 ....
あなたの死体をバックシートに積んで
ぼくらは暁の町を出た
あなたの死体をトランクに隠して
ぼくらは旅立つ
ゆうべあなたを臥床の上で捕らえたとき
あなたは叫んだ
四角い箱のなかにあなたを押し ....
【まえがき】
{引用=賢治のエスペラント詩稿は、日本語作品と対応した幾つかの断片が遺されており、下記のリンクで参照できます(エスペラント詩人の解説付き)。ここでは、詩「凶歳」に関連する残存断片と ....
雲の眼路 光る山脈
なびく髪 鹿{ルビ=しし}の鼓笛に
いにしへ返へる
☆
銀の微塵に 黒鞄のイムバネス
ゆれる菅穂 火山灰のみち
☆
稲の槍
黄水晶{ ....
灰色のクレヨンひとつをにぎりしめ
まっしろな画用紙をくまなく灰に
塗りつぶしていたチビなぼくを
えんちょう先生は庭に呼んで
「ほらよくごらん 地面はね
灰色じゃないだろう? ちゃいろかな?
....
詩は直線
半透明の窓をつらぬいて
雲の向こう側へと延びている
どこまでつづいているのかは誰もしらない
論攷は線分
ナイフで頭と尻尾を切り落とす
君はお茶をのんであくびする
ようかんの ....
あの山裾の梢をわたる
すきとおった碧い風をおいかけて
どこまでも はしっていきたい
だれが紡いだのか
硝子の鱗片おしのけ膨れあがる
糸屑を どこまでもほぐしていきたい
畏れを知らな ....
(承前)
A:Ηは人非人でした。しかし、私がそのことを理解したのは、彼が私の目の前にはもう現れないこととなった時なのでした。
私はその時以来、人を信ずることができなくなりました。私の前に愛する ....
最後に、力なく向き直り、さようなら、と言って
歩いて来る君は悲しそう、マジェンダのパーカーとロザリオ、
さようなら、と言うまでに、どんなに君が苦しんだことか、
それを思うと、どれだけ涙が溢れても ....
けぶりのような通り雨を浴びて、
森のすみずみを洗い流す御使い、
木々の笑い声が聞こえるかい?
人影絶えた午後の闇で、
若葉たちの含み笑い、
ひそやかな蚊のまぐわい、
靄に解けこむ花芽、 ....
げしのかげ
たんせんに
のでださい
こいのいた
しろみだし
{引用=(タテ/ヨコ/ナナメに読んでください)}
夏至の真昼、
廃止された単線のレールをたどっていた、 ....
丘と木々に円く囲まれた円い湖に
憧れていた、いつか行ってみたいと思っていたから。
社会科の時間は、いつも地図帖を探していた;
北海道に1個、鹿児島県に1個、お誂え向きの湖を見つけると、
....
夏嶋 真子さんのGitonさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自転車に乗った猫
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Giton
自由詩
2*
10-9-12
あなたの死体を
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Giton
自由詩
4*
09-10-28
修羅を読む(11)エスペラント詩
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Giton
伝統定型各 ...
2*
09-3-15
修羅を読む(5)
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Giton
短歌
3*
09-3-9
灰色のクレヨン
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Giton
自由詩
4*
09-3-5
詩は直線
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Giton
自由詩
3*
09-3-4
あの山裾の
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Giton
自由詩
4*
09-3-3
絶望についての対話(2)
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Giton
散文(批評 ...
2*
09-2-28
_夢
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Giton
自由詩
2*
09-2-24
森、笑う(B)
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Giton
自由詩
1*
09-2-22
げしのかげ
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Giton
自由詩
2*
09-2-14
円い湖
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Giton
自由詩
2*
09-2-8
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