『春の記憶』
海 猫

部屋の灯りを落として

一番好きな色を

描いてみる

君は似ている

遠くで暮らす

あの娘の色に

パステルカラーの

闇に溶け込む桜色


間違っているのは

僕の方だよ

同じ色は

存在しないの

ゆらゆらするのは

春のせいなの


溢れ出す

恋の想いは

白い雲に

連れ去ってもらって

君の住む街まで

歩いていこうかな

追い越して

追い越して

戻れなくなるまで


自由詩 『春の記憶』 Copyright 海 猫 2009-04-12 20:17:34
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