すべてのおすすめ
かえでやかえで
ぼくらが うたう
くるくる まわって
わ になって
あかも きいろも だいだいも
みんな みんな
くるくる ひらり
ぼくらの てのうえ
あかく きいろく ....
欲望は眠りこけて
苦痛が姿を消しているとき
其処に幸せがボヤ〜っと突っ立ってる
乱反射する日常の事務と
隙間なく入り乱れた選択の連鎖のなかで
時々息苦しくなり
ぼくらは空気を求める
夏の ....
最後に見た夜空の星は
100光年の彼方からの100年前の光だ
それを見ながら僕は
緑色に濁った冷たい泥沼に沈んでいく
永遠と瞬間の狭間で息をして
一瞬の間に100年分 ....
きみはあたまのいいひとだね
そういってとおざけているのは
ぼくのほうで
きみのそのあたまのよさを
うらやましいとおもうし
にくいし ずるいなっておもう
でもそれはとてもすてきだとおもう ....
お盆休みが来ると
街は色を変えていく
都会から若者が消え、生まれ育った静かな町が
騒がしくなる
目も覚めやらぬ
太陽がまだ2度寝をしている頃
私は家を出た
日 ....
これからぼくは
いくつのことばを殺すだろう
それを
知らずに生きぬいて
いつか必ず殺されるだろう
ことばへ死にゆく
ぼくなのだから
これからぼくは
いくつの ....
一回分の歯ブラシ
一回分の石鹸
一回分のタオル
一回分のアルコール
一回分のコンドーム
一回分の努力
一回分の愛
一回分の人生
そして一回分のタバコ
一度きりの時間が流れた
今 ....
私の好きな人は
嘘が上手な人で
必ず日曜日の朝
遠くに出掛ける
ガラスの中の生き物を
何時も大切にしていて
コーヒーを飲みながら
流れる曲線を見ている
....
ゆるやかな緑の山稜から
墜落した日差しに
めまいがする
真昼の木陰はさらに黒くて
鳥たちも飛ばない季節風
私の見えないところにも
染みこんでいく
切り絵の空に逆光のきみが
遠く ....
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった
祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた
だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
十字架の下で貴方に会ったとき、私、
言い忘れてた事があったわ―
ピエタに寄り添う
私の教会。
小さな村の、たった一つの教会。
大きな十字架の下に、
「ピエタ」がある ....
ここは第六世界太陽系惑星地球・日本国東京都四丁目のバーの中。
私はバーテンに言った。
「二、三個前のさっき、私が飲んでいたカクテルは料理だね」
バーテンはシェイカーを振るのを止 ....
揺れてほつれた柔らかい糸
歩みは途絶えた
息絶えた骨は何処かへ
口角だけが笑ってる
螺旋
水溜まりの中心はもう見れない
温い体温と垂れたこうべ
矢は折れてもなお突き刺さる ....
君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう
僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち ....
どうなってしまってもいいんだ
何時に目覚めようが
青白い光が
何時間も何時間も
眼球を痛めつけたあとで
朝焼けを見た
満たされてゆくようで
何も満たされないような
疲弊して ....
080812
57577 57577
戦闘画面では
画素数を減らす
諸君には理由は
敢えて述べない
のべないのべますと
5段活用変化を思いだす
擬 ....
すき。ということばを頑なに使わなかった時がありました。
七月の夕暮れ。ひとしきり降った雨の上を歩いていました。
貴方を捨てるとか、愛を叫ぶことができないとか、そういった話ではないのでし ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる
まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
なつの朝に
くりかえしくりかえし
泣きながら、うまれる
声と声と声が
遠くの地球
むこうにしろいくも
横ばいに漂う
わたしたち
くりかえし生まれて
体操して
朝の匂い
....
顎から溶けだしてゆく蟻を見ながら
ベランダから落ちる植木鉢のスピードを思う
目隠しの観覧車から 行方不明の子供が 助けを求めてる
クラムチャウダーをかき混ぜるより簡単 ....
[1]
まだ見ぬ未来に不安を抱え
書き散らしても闇さえ消えずに
白々明けてく先行く朝に
同士をみつけエールを送る
[2]
後悔などはしないと決めたのに
絶望という名の ....
美しい花にそっぽを向かれると
ぼくは自らが蝿だと気づきます
柔らかい蕾に包まれて
花の囁きを聞く日を
ずっと夢見ながら
周りを飛んでは見るが
こちらに微笑む気配は
いっこ ....
ペン先に積もる黒い雪
世界は四角い
丸くない
背中の違和感
なんて静かな夜だろう
夏の夜の静けさのなかには震える孤独な生き物がいる
そいつは虚無と星の光の混合物だ
いつまでもいつまでも震 ....
さて、夕方になれば
人影がへらなければ
夜が来てくれない
ひとびとは家々で
あかりを明るくし
だれも風の喧騒に
立たせることがない
おい、道標はどこだ
一日の仕事を終えて
家の玄関に入り
靴のつまさきを揃えて置く
また新しい陽は昇り
玄関を開いた道に
うっすら滲む
涙の跡を辿ってゆけば
渇いたところで誰かを
今 ....
夏は不透明だ、と思いはじめたのは
考えてみれば最近になってからなのに
ずっとそんな風におもっていたみたいな気がして
どっちなのだろう よくわからない
喉にペットボトルの冷たい中身を流し込む ....
8月の射手が海から畝へ遡上する
だれもいない猫と風鈴がラジオの号令を聴くのも(もう、)
ニュースキャスターが告げる赤とお決まり
サンダルの熱は浮上 ....
{画像=080907104708.jpg}
夏休みにはいつも母の実家に帰って、
おばあちゃんのおとぎ話を聞いた。
従兄弟達と一緒に横になって
おきまりの昔話を聞いた。
遠くに盆踊りの ....
誰も
いない
静かな
夜道を
ひとり
歩いている
当てもなく
ただ
歩いている
昼間は
大勢の客で
にぎわう
商店街も
車が
行き交う
オフィス街も
夜にな ....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている
自分の前を
通り過ぎる
人たちを
じっと
見つめている
まるで
誰かを
まっているように
「いらっしゃい」
「こんにち ....
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