すべてのおすすめ
揺れるベッドから理性が零れ落ちた
神性を目指した船の軌道が僅かに逸れたが
荒れたシーツの波は誠実な舵を狂わせる
足早に落ちてくる星 激しく吹く風
互いの舌の先から 獰猛な動物が飛び出して
互 ....
公衆便所の7階から飛び降りるとき
どっこいしょと
言ったか言わないかで揉めているのだ
(百万人に一人の確率で)
雷雲が発生し
キンモクセイがアッパーカッ ....
しんやか。
しんやなのか。
ほんこんのしんやなのか。
もういっかげつもいるというのに。
このねなしぐさは。
けたたましいさいれん。
――だれかがじゃりをさらっている。
みみせ ....
東京で買ったお洒落な服を着て街を歩く。
けど、通り過ぎる女の子の
誰も俺を見てない。
むかつくから母に下駄を買ってくるように命じ(海で裸足で遠くまで歩いてたら盗まれた。)
下駄を履いて街に出た ....
コーヒーカップの横に、本がある。
『「待つ」ということ』 そう本がささやいている。
私の心に問われた。私は何を待っているのか?
コーヒーをかきまぜてみる。
耳が頭がカラダがざわざわしている。
....
その人はヒビコレ
彼に別れを告げられることのほうが
彼が死んでしまうことよりも
つらいといった
渋谷のヒビコレ
町でいちばんの
愛することばが流れてしまって
....
フリースタイルで
リラックスしながらラブをつぶやくとか
なんつーか、
無理
ちんこちぎれて
死ねっつーか
おい、貧乏人ども
めぐまれた子供たちが
ラブをつぶやくなら ....
目を閉じれば神が見える
目を開ければ貴方が見える
痛みに慣れるより 痛みを捨てるより
痛みの無い世界を獲得する事は難しい
その代償で彼等は 言葉を失くしてしまった
帰属する場を減らし ....
詩が書けない
だって部屋が寒すぎるんだ
とりあえずあっためよう
詩が書けない
どうもお腹が空きすぎてる
米一合ご飯炊こう
詩が書けない
なぜならキミが好きすぎる
明日はきっと電 ....
優しい貴方
可愛い貴方
隣にいる
傍にいる
いつまでも愛している
人は永遠なんてと言う
いつまでも一緒にいる
いつまでも離れないで
僕の料理を食べてください。
僕のお金を使っ ....
天井をなめるおばけちゃん
昼間は天井をなめている
四角い天井をまるくなめて
部屋の中のできごとなんてなんにも見ちゃいない
おばけちゃんの舌は腫れあがって
口のなかにはおさまらないから
いつ ....
色を持たない水彩画のように
雨が。
数えてよ そのいくすじか
みつめてよ その息づかい
ふるふれ 雨の無表情
  
....
舞い落ちる雪が貴女の体温を下げる
愛は儚く 掌に溶けてなくなるから
瞬く間に街を覆ったイルミネーションの
カラフルなLEDが僕らを照らす
僕らの喜びと切なさを 幸せとノスタルジーを
立ち ....
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった
笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった
うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
甦るのは思い出だけです
断片という名の時の死体です
「昨日は、昨日は、昨日は」と繰り返す事がARTだと囁く幽霊が日常です。
あなた今22歳で ボクは25歳
驚きの年代はもう過ぎた話です ....
ボディ冷、ホワイト息ですれ違う季節来たる挨拶。深夜に予感ぼくらをひっかけるフック。通りを抜ける救急車近づいて頂点遠のく。光るコンビニ。通過するその頂点で光るコンビニ。残響く/回転る、してゆ ....
毎日いろんなかたちのバベルの塔の建設に関わる
或いは色々な種類の背伸びの仕方をおぼえていく
こつこつとレベルを上げ努力をし積み重ねるもの
それらに意味はあるだろうか
歴史のどの部分が繰りかえさ ....
僕はパンプキン
君はハニーバニー
二人で旅をしよう
車に乗せられるだけの荷物と
僕等二人だけを乗せて
キャディラック
ビートル
シトロエン
ワーゲンのバンだっていい
何だっていい ....
姉がニートになった
僕は家出した
母は「育て方を間違えた」と泣いた
父は必死に捜してくれた
僕はとても悲しくなった
救急車が近づいて遠のくてっぺんの通過点で何の皮膚をつつくのか
酔い宵の空気からんからんいつの間の間の疲れてヨウ宙に浮いているよ
ぼくら人間はやわらかいよ簡単だサクリサクリ、とか
フロム月
レデ ....
夜道で
目の前を歩いている女性の存在に耐えられず
追い抜こうと早歩きをはじめた瞬間に
その女性が早歩きをはじめたので
追い抜こうと走り出したら
その女の人も走り出して
誰か助けてといった
....
賢い主婦はスーパーで
手前から古い牛乳を買うのだそうだ
今
ここにいない死者のために
未来
まだ生まれこぬ子供らは
つまり
まだ死者の国
私たちは循環する
古い牛乳を破棄する ....
ぶんっ
  
風がさそう夜は
目が潰れるほどに 
 眩しく 暗い
銀に輝く夜が
ぶんっ
  
視線をすい ....
葡萄を食べ
梨を食べる
肉を食べる
空気を吸う
空白の時間
昨日した事
覚えてない
漂う虚脱感
苦痛が体を
走り抜ける
どれほどに
苦しまずに
俺はコーナーを曲がりきれない
俺はコーナーを曲がりきれないでいる
第三コーナーから第四コーナーへ
俺は外壁を破壊しながら走っている
スポンサーの名前が書いてある看板を壊しながら ....
先日深夜のテレビでロックフェスのLIVEを観た
したら何かみんな長髪でグラサンかけて皮のパンツはいてて
ギタリストがソロの時格好つけつつ照れてた
ロックはほとんどもう俺をドキドキさせてくれない
....
いらないけど
いつか何かの役に立つかも知れない
と思って
取っておこうとするものを全部捨てる
個室ビデオで
ローションと精子を混ぜ合わせ果て
俺はこんな道具じゃないという
リクライニング ....
もしも私の子が重い心臓病にかかり
日本ではできない心臓移植手術のため
大金が必要になったなら
私は君を含めてあらゆる人に
頼んで回るだろう
どうか私の子の命を救うために
少しばかりのお金を ....
見つめ合って私ではないのがあなたです
目が覚めて一言目
やさしく囁いた
青い夢を見ていた気がする
一日の始まりに飲む苦いコーヒーが
私の中に少しずつたまっていく
あなた ....
ウェブレッド!(おうよ!)
ウェブブルー!(いま行く)
ウェブグリーン!(あいよ)
ウェブイエロー!(腹へったブー)
ウェブピンク! ....
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