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気配り
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打ち明ける
素直に
正直に
即答で
隠さずに
心が通じる
助け合う
美しい
守る
携帯電話から母が出てきて
べつになんでもないんだけどさ、と
なんでもないことをしゃべり始めた
この「なんでもないこと」というのは
父が発明家になってしまって
サラリーマンのほうが都合が良いの ....
ジャンキー、ジャパニーズ、群れるドミトリー
一人になれないやつが集まり
つまり どこに行ったって同じさ、
自分からは逃げられない
万物、世界の広さにひれ伏した俺は
大都会背後か ....
一週間の疲れ
一部の人の評価
人に目立たず
消えてゆく
コツコツと
努力をして
チャリンと
貯金をして
人の下になって仕え
人に幸せの種をまき
見守る
「いいんですよ」と ....
一足 一足と 雨が近づき
一つ 一つ 我々が浄化され
雨 雨の日に崩れゆくビル
舗装道路が湿り気を帯びて腐乱してゆく
人が人として輝くために全ての物質は滅び
雲が押し寄せて
....
くぼみに合わせたように
はずむ はじく
その球体
まつ毛の先に
手の中に落とすと
水たまり
手相は小さな 細い川
まるで地図帳の
一角
屈することなく
落ちて ....
君がいなくなってから
はじめて君を探した
君が離れてからは
他の幸せを探した
一人ぼっちでいじけた僕は
空を見上げることも 意外と忘れていて
久しぶりに見上げて ....
正でも負でもない0
0は虚数のようなものだ
実存から自由な
観念とは
0や虚数のようなものだ
ぼくはきょう
あるひとが美しいことを
発見したんだ
....
きっかけなんて
なんでもいいんだよ
たいせつなのは
いまのきみのこころなのさ
{画像=080522023223.jpg}
口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?
ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
似かよった街の
似かよった道の行きつくところに
友人の建てた家があるという
何年も何年も借りたままの
いろんなものを返しにゆく
川辺にはワニがいてこちらを見る
....
Mixiの長方形の空白に
パスワードの黒点を打ち込んで、
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「今日のニュース」をクリックすれば
ベンツの車内で美人のアナウンサーが
運転席に{ルビ項垂=うなだ}れ ....
今日は焼肉だ。
待ってました。
好きな料理
どれほど待った事やら
牛に豚に鶏が
オンパレード
野菜は食べたくない
デザートはイチゴ
おろしのタレをつけ
至福の時
ジ ....
お世辞が欲しいなら磨けばいいのにね、って
それは顔の整った少年が言ったんだよ
そしたら彼女は
わたしにゃ布がありません、ってさ。
{引用=
あてどない天井の奥行きに目を奪われ
僕ら ....
人は懸意をする。
人は懸意をして
夜に眠る。
人は懸意をする
人は懸意をして
よるに眠る。
夕日のように落ちていきたい
そう林檎はいいました
恋をして
恋をして
やわらかなまま
目をとじて
うつくしい光を
まぶたの裏に
閉じ込めるように
閉じ込めるように
林檎の故 ....
あなたは指示語を何処に置き忘れてきたのか
こそあど
丸まった眼球一つ
舌の上で転がしている
ベッドの上で
または
恐怖の上で
かじかむ手は
森羅万象の申し子
食い縛る歯は
大地の怒 ....
ごがつのかぜ、ごがつのかぜ、
さあ目を閉じて
さあ目を、
開いて
すー
はー
空から、山から、やってきて
ほほを撫でて
河童が顔を出して
また ....
そこにあるものは
全面を青く塗り潰した
あたかも絵のように飾られたもの
ある男は言った
ただの青かと
ある女は言った
涙の絵なのねと
子供は言 ....
肚、なくなって久しいが
これを求める人々があとを絶たないのを見るにつけ
渇望されていることを知る
現れる土壌でないことを
察していても
なお
読んでも、何も感じない
何もつたわってこない
そもそも、それを詩と呼ぶべきなのかどうかは別にしても
そういう詩が多すぎる
そういう詩をよんだとき
僕が感じるのは救いがたい ....
充電したい
携帯電話みたいに充電したい
奴は電源が入ったままでも充電できる
つまり力を蓄えながら働けるのだ
俺もできれば充電しながら働きたい
仕事中にこっそりエロサイトを見てる奴がいた
で ....
つらいと君を見に来ます
近所の家に咲いた
ピンクの君を
頬をよせて
温もりを確かめた
あの人のようです
振り返ると
あの人がいるようで
もういないのは
わかってい ....
{引用=
青い夜道
降りしきるものに
真紅がまじり
花片を踏みしめ近づく
白い脚先
冷たい絹に包まれた
やわらかな しなやかな
抱きしめても届かない身 ....
電車の あっち と こっち
{引用=す………
…き……
……だ…
………よ}
もう会えない
{引用=……なら}
二つのレンズを外して見る。
境界なんて空には要らない。
分かってやれよ利口な人。
本当は誰より無知なだけ。
『近視』
二つのレンズを外して見る。
景色は海の底にも似て。
....
気がつけば、貴女の躰で眠っていた
窒息しそうなほど、むせ返る色気の中
妖しいひかりが、神秘的に照らしている
手折れたつばさの、はねの一枚一枚を
貴女はひろいあつめた、まるで世界がおわる前の準備 ....
秤の林檎にくちびるを寄せ
カリ、と音を立てて齧れば
金色に光る果実から赤い石がおちる
深い色の底に
昔、こころの中に住んでいた少女を見つけ、
名前を呼ぼうとしたが思い出せない
彼女 ....
「別れる日は決めてあるんです」
あどけない顔をして
サラッと彼女は言う
離別の餞まで手に入れた
お人形のような瞳には
背景の妻子の温度は伝わらない
サーモスタットはいつ壊れるかわからないの ....
雨上がり
日曜日の朝
まだ薄曇りの光
そんな時間帯が好き
ピアノが雫を落としたり
ギターが疼いて泣いたり
ぼくはまだきみが好きだ
なんどか呟き嘘とわかる
....
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