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いつでも急いで履くし
履きかけで何歩も歩いてしまうので
かかとから靴はいつでも痛んでしまう
妻も老いた母からも
もっと大事に履けとか
みっともないから止めろと言われるが
そういうことに構う ....
詩のなかでは
ほんとうのことを言おう

どうしていつも
口を出ることばは
わたしをうらぎるのだろう
わたしからとおざかるのだろう

つたえようとするきもちから
どんどんどんどん
つ ....
愛。それは多分に、
漠然とした表象の言葉で
ありのままの語彙ではない
――と誰かが云い

するとたちまち花は萎れた

漆黒の森に谺する
狼の吼える声におびえ
かよわき詩人らは外界を忌 ....
 


眠れない夜が
朝に変わった日曜日
青空の下で僕は目を閉じた
風に吹かれて
浮かんだ記憶
色褪せてなくって
よかったね

言葉にできなくて
つまらない事
考えていた
 ....
透明の底にあるものを
探せてはいない、ということを
探しているのだとおもう

それゆえわたしたちは
疑問の形をよそおいながらも
空に吹かれる日々を
なぞるのだろう

丁寧に、
さま ....
探していた
おだやかな光を
逢いたかった
カンヴァスを破って

手を、そっと
輪郭のない夜だから
影もなくて
震えを数えていないと
ここがサヨナラになる気がした

風の硝子越しに ....
俺は心が押し潰されそうなのを必死で我慢した。
誤魔化した。
誤魔化した。
絶望!絶望!猛毒カルマ!!

「貴方って、なんて信じられないの。人間じゃないわ。」
そうだね人間以下だろうさ。 ....
電球の切れた部屋は薄暗く
机の上のランプだけが部屋の隅を照らす
ゆれる煙草の煙
歪む視界の隅
眠気を切り裂く犬の遠吠えとクラクション
思い出すように右手で銃の形を作る

エアギターエア合 ....
埃っぽい事務所へ入ると
アルバイトさんが
目玉を取り出して洗っていた
ごめんなさい
びっくりしたでしょう
ちょっと埃が入ったものだから
と言いながら

くぼんだ掌に載った目玉は
 ....
流線型の半年が繰りあがってイチ抜けた、といって
1年になりました

クライマックスがヒートアップして三弦の
張り過ぎた日々が淡々と張り詰めて溶解
ほこりが積もっていく音に耳を澄ます
通り抜 ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
 
 
 
トゥウェンティ・ファイヴ、君はメリーだがぼくはトニーではない。風がくろい。メリーなのは雑踏で、豆電球がぼんやりと致している。ぼんやりと致している先のスーパーのレジ打ちさえメリーで、く ....
何がプレミアムなのかも分からずに
モルツを口に運びます
くだらない形容詞が世の中に溢れて
肝心なことが言えずに今日も終わる

たった五文字の言葉の中にも
行間が絶え間なく滑り込んで
最後 ....
リズムに乗れるほど
人生は軽くない 軽くしてくれる?
拒食症になった君がそう言って笑うから
欲望塗れの俺が過食症になってあげよう 全部ぶっ殺してやる
声が出ないという君の為に僕は発声練習を始め ....
目をつむれば膝の上
毛布に包まって
赤い月を睨んでる
一緒に叫ぼう

綺麗なガラス玉
両手でうけて
眠いから目をこする
全部こぼれた

溶けたビニール
髪の毛に付着して
たゆた ....
生きるのに飽きてきた。
嘘だよ。

ロング・ロング・ア・ゴー。
いつまで。
ロング・ロング・ア・ゴー。
いつまで。

誰か私に武器をくれよ。
絵筆でも、ギターでも。
妄想だけで ....
おれはひたすら待つてゐるのだ
一筋の沈黙が駆け抜ける瞬間の
余韻に満ちて味わひ深い感動を

たつた一振りで息の根を止める
一瞬の為に費やせる数多の余興
前座どもを一思いに吹つ飛ばす
至高 ....
いまのところいつでも

あなたのなかにわたしがいて
わたしのなかにあなたがいる

   ・・すごく、すてき。
今までのキセキが
私のキセキ

生きてるキセキが
私のキセキ

これからも
キセキを生み出す

それさえも
キセキ
ジャズアンドブルースはムードなんだよ
たばこの煙を吐き出しながら
あのひとは言った

ちょっと吸い過ぎなんですけど

その背景に何があろうとも
あったとしても
そんなものとは切り離され ....
「トイレはどこですか?」 

細い目をぱちりと開き 
丁寧に差し出す手のひらで 
トイレの場所を教えてくれた 
美術館のスーツを着た女の子 

チャックをしめて 
トイレから出ていくと ....
あれへんのー
ないのー
ん、納豆半額。
ないのー
なくなってもたんかいな
あ、あったあった
兄ちゃんちょとごめんな

伏見のおっさん
ギョーザをさがすおっさん

うわっ
玉子割 ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
切なくなるなら、その名前を呼ばなければいい。
悲しくなるなら、振り向かなければいい。

ハルシオン飲んで寝なきゃ。
ネルボン飲んで寝なきゃ。
ロヒプノール飲んで寝なきゃ。
テグレトール ....
豊かさの中で
ぼくたちは泣いている

ほしいと思ったものが
いつでも手に入るから
いつでも捨ててしまう

持つべきものがなくとも
誰かが持ってきてくれる

便利さだけでは
豊かに ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
オレンジ色の太陽が
真上から覗き込む
とても明るい駅前広場で
足の長いおじさんは
子供達に風船を渡していた
沢山の風船に
その足の長いおじさんは
今にも飛ばされそうで

まるで味がし ....
あなたがいないことが普通だった日

あなたがいることが特別だった日

あなたがいることが普通だった日

あなたがいないことが特別だった日
人であるために必要な何かを落とした
それは必要なくなったので



沈みゆく太陽に
またねと手を振ること
飛び立つ力を失って地面でもがく蛾を
目で追いながら
ひょいとよけて歩くこと
 ....
過酷な労働条件の下で
働く君に花をたむけよう
私はいつだって祈ってる
君の幸せを、そう幸せを
愛を夢を金を降らせたい
核爆弾を、核爆弾を。
モリマサ公さんの自由詩おすすめリスト(1642)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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