すべてのおすすめ
お正月に私は父と母とで
私が生まれ育った町へと車で向かった
何年ぶりのことだろう?
十年・・いやそれ以上?
どうなっているのかな?子供の頃に行った
デパートのレストランはあるかな?
....
BOY 理想はあくまでも高く
どんな星より 遠く煌いている
たっぷりとあふれんばかりに湛えて
こぼさないように歩く
ネットの海に棲む詩人が紡いでいる
いつまでも色褪せない
磨きこまれたナイフ
のような綴りに痺れ
少しでも掬い取ろうとつかんでも
手 ....
雲っていたけれど、
快適だった気がする。
細かい失敗に
目をつぶれば、
順調に仕事もこなせた。
修正きくから、
ゆるせる失敗だ。
帰りの電車も快適だった。
....
針葉樹林が白くなる季節
男は私を森から連れ出し
街で半そでのブラウスを買い与えてくれたので
私は夏まで生き延びねばならないと思った
男は私をバニラと名づけ
おまえはアイスク ....
郵便受けに入っていたのは
営業スマイルの葉書と
ネクタイをきちんと締めた葉書
営業スマイルの葉書を開いてみると
べりっという音を立てて
用のないパンフレットを差し出してきた
次から次へ ....
ぷあるちゃあ
靖一郎がどう考えても判らんという。
そこで城狐が使いに来たと山田さんが言うので、画商の話。
ある男が可哀相な話をというが、僕は聞いてみた。
シャルダンでは時代が違うし ....
表面だけを取りつくろって
内部は瓦解した家族の物語
けれど持ち合わせた秘密は
あまりにありふれていて
事件らしい事件が起こっていない
ただお互いの視線のズレが
互いに相手に抱く人物 ....
あの日
びるのてっぺんは
どれだけ
さみしいひかりがみえたの
むてっぽうなことで
きみも
やっぱり そんを したのだろうか
そっとちかづこうとすると
花をちらすみたいに ....
楽器を操る人から
音楽が聞こえてくる
ジャンルを語る人から
うたが聞こえない
欲しいものはなにかの名前
なんかじゃない
百科事典が世界を壊していく
たとえば民族
....
季節の変わり目は
こころのどこかが騒がしい
きちっと折り目のついた夏服を
着ている君はいつもと違って見えて
気持ち良さそうに風が吹いてる
話しかけたら
振り向いてくれそうな距離 ....
両の人差し指でぱたぱた
ニワトリが餌でも突いているようで
思わず吹き出しそうになるけど
なにやら真剣に打ち込んでいる
あなたの横顔
見方によっては男らしいとも言えそうで
古いやつだ ....
眠ってる場合じゃないぜ
ある午後
気が重たい電子音が浅く
光る地平の線が向こうの方で
本棚の背後から
脱走して拘束する両耳から
貫通するガラスの欠片のその輪郭が
つま先から冷たく繰り越し ....
駅ビルのミラーに夕陽が泳いでメールが飛び込んだ
都会の炎が抱き合う声を 早足で抜き去った
分解されてく真夏の星じゃ
不安や嫉妬の波から明日を予測してやいないか
楽しいこと
面白いこと ....
ボックスシートに座って
どこか遠くへ行こう
この街を北へ抜けて
知らない街まで行こう
夜明けに出る始発電車に
乗せるカバンなんて何も無い
朝が来るまで何度もキスをして
昼になるまで深く目 ....
錆を組み合わせて作られたジャングルジムのてっぺんにいる少年を見上げた。
木陰が伸び、川沿いを走る高速道路と連なる煙突の向こう側では黄色と橙を混ぜ合わせた太陽がその顔を覗かせ、今日の終わりを知らせる鐘 ....
ぼくよりもっと すてきなぼくを
きみのなかに みつけました
ぼくよりもっと みにくいぼくが
ぼくのなかに いるというのに
ぼくよりずっと すてきなぼくは
なんだか ....
雲間の空の向こうの海には
大きな大陸があるのだと言うけれど
わたしは知らない
おひよりに きみは
「やぁ〜 ! 元気だったかい? ・・ 」
なんて 声を掛けてきたのか
どぉだか知ら ....
あなたは泣いています
あなたは泣いています
緑の雨にずぶ濡れて
ただただこの世がいとしいと
あなたの頭上に垂れ下がる
電線の雫がぽとりと落ちて
ひとつひとつが世界を映してる
あな ....
心音をメトロノームに
できるなら埋もれていたい
いつか来る安寧のなかに
全ての恋人達に死を!
何も怖れる事は無い
君達は死をもって
永遠の幸福を掴むのだ
恋人達に死を!
何も恐れる事は無い
君達は死をもって
不安と恐怖から解放されるのだ
過去の後悔も未来へ ....
{引用=
彼の右腕を切断した翌日から左目が痛み始めたがその程度でよいならば受け入れよう
E165は漫画のような瞼をしてただ僕を見ている 見ているだけ にっこりと笑んだまま死んだE165は夢 ....
ぼくは
きみのヒーローでいたい
きみの目に
ぼくは強くて、かっこよくて、やさしくみえる
そんな魔法を
きみにかけているつもり
きみの前でやらかしちゃったときは
きみの目をみて確か ....
傘までも逃げ散る月曜に
体温を奪われた透明傘
水玉越しの水溜まり
電線は交差しない方が良い
映り込む景色を真っ直ぐ走る
線、雨上がりの青い天井
別世界へ潜りたくて
足を踏み入れて拒ま ....
このところ
夜の音は風のなか。
風のなかなのに
風の音をきいても
夜はいなかった。
心が 心が
心のままでいられなくなりそうです
今 今私
光の速さで
後ろ歩き
だだだだだー
{引用=何を思い出した?
うん。そうだね。
あのときの涙。
うん。 ....
梅雨どきに疲れがでるんだなんて
あなたはやっぱり年をとったんだね
地球がうまく見えないんだなんて
ちょっと余裕なさすぎなんじゃない
かんぺきな芸術
あとだしジャンケン ....
電車に乗ってどこかへ行こうとしていた
何処へ向かおうとしているのかは分からない
病院だったような気がしないでもなく
山奥の施設のような気がしないでもない
見たことのある風景同士が
直 ....
精一杯になりたくて
自転車を目一杯漕いでみた
瞬間最大風速で駆け抜けた
あの時は精一杯になれなかった
精一杯だったかもしれないけど
考えることすらできなかった
....
{ルビ萎=しお}る大葉
はらはらと
死を知る春
老いを知るおいら
{ルビ孜々=しし}とし走る原
遺志を師事し
思惟を維持し
恣意を覆い
示威を張る
威張る{ルビ徒輩=とは ....
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