すべてのおすすめ
残酷なことをしようと思えば幾らでもできる人間だと
誰かが言っていた
コンビニ弁当を死ぬほど食べていると
俺自身がゴミみたいな腐敗臭がしてくる
消さないといけないなと
近くの親に蹴 ....
線路の下に作っている道路工事が原因で線路が陥没し
山の手線が止まって大混雑だとワイドショーが言うので
西武新宿線に乗って高田馬場駅まで様子を見にいった
新宿などのターミナル駅と違って高田馬場はJ ....
風の声が聴きたかった
新緑の並木道の向こうでは、
アスファルトに杖を落とした老人が{ルビ蹲=うずくま}っていた
僕は見ていたに違いない、
何故彼がそうしていたのか一部始終を ....
なんと違うことだろう
二年間寝たきりの祖母が他界した
94年の生涯を自宅で眠るように閉じた
涙は流れなかった
葬儀はしめやかに営まれ
その後遺体は火葬場へ
焼かれる間に親族は
酒 ....
笑ったり
照れてギャグにしたりせず
まじめなかおをして
ぼくはあなたとSEXがしたい
という。
瞬きもせず
言い訳など考えず
....
現場が終った後に
アルタ前に行って
魔法無料で教えます、と
一時間程叫んでいたが
誰も俺に魔法を質問しに来なかった
すべてを捨てた筈の家出少年も俺を恐れ田舎に帰り
乞食たちは寝床と今日の食 ....
母はいちごの好きな父が好きで
いちごが好きでない父が好きでした
コーヒー、
それですべてが帰ってゆく
差し込む西日
差し込めなかった何かがあったことを
誇りに思う
ガト ....
この世界には特殊な星のもとに生まれ
重い重いハンディキャップを背負った人がいる
あんたはどうだ?
欲しいものを手に入れるために血ヘド吐くまでしがみついたか?
勝負に勝つためにプライドが ....
蝶のように舞うのか蜂のように刺すのか
黒板消しを片手に、
アルファベットの「b」を脅す少女。
あ〜あ
地獄に落ちちゃった
ここが地獄かぁ
なんて苦しいんだろう
なんて苦しいんだろう
あ〜あ
悪いことばかりしてきたからなぁ
当たり前だよ
後悔し ....
俺の靴がゴスペルをしている
扉の向こう、
掃除夫のモップに合わせて
ただ一度
抱き締められた
その腕は
遠い日の
引き潮のように
わたしを
つれていってしまいました
ここにいる
わたしは
こい を
しているのですか
こい を
してい ....
所詮、君のセンチメンタル
付き合い切れないヒステリック
劣等感に苛まれて
笑えないと呟く君の笑顔が
世界で一番大嫌い
感情、トラウマのリサイクル
傷ついて治らないプラスチック
....
吸血鬼は
何百年もの間
そうやって生きてきた
それが
普通だと思っていたから
でも
ある時その吸血鬼は
考えた
「このままでいいのかな、俺。
恋もできないし、健康 ....
長い夜が
ためらいはじめた後で
ピアニストを失ったピアノ
黒の空から白く降る
白い壁には 拳銃の跡
ピアニストの血の赤が
巨大な蝶に見える
靴の先に電話の受話器が
転がってる
そ ....
この歌を耳にするとトリップする
ドラッグをきめてもいないのに
白目で獣のように唸る俺を想像する
俺の手を、足を、モノみたいに折って
携帯の充電器のコードで首を寸前まで絞めて
ドアの向こうの現 ....
朝 曇り
この窓はblue
寂しくなる、
そうして一言は部屋に染み渡ったのでした
こうしてあのときの一言が
雨の日の漣みたいに
交差点を傘が彩り
沈黙はいつもこうしてこの街を ....
言葉の無さに落胆し 朝
早熟なインクの匂い
誰かの朝刊の紙面が
今夜は雨が降るという情報を私の頭に置き去った
いつかの記憶の隅でステンドガラスが少し光る
垂れ流したミルクのように走り抜ける電 ....
ぼくは詩人
理想と現実
感情と理性
どちらに偏るのではなく
接することが大切
それはぼくの均衡
それはみんなへの安定
今日もまた
朝の散歩をしていると
教育者に出会った
....
真ん中に炎が盛んに燃え上がっていたが火種のようなものは見えなかった
真ん中とは田の真ん中
田とは手や足の汚い老父が昔いじくり回していたところ
ウィンドウズ
窓のことだったらもういくつも開いてい ....
一枚ずつはがれてゆく沙漠から抜け落ちる温度に眼の奥を洗われて、新しい沙漠が水上に浮かんでは映発する様をいくつもの角度から剪断する。つぶらな音覚が限りなく前転してゆくその先では泣くことになるだろう。手の ....
じきに三月尽であるからして
桜満開
梅は散った
夜のあいだ働いて
朝がきたら酒を飲む
なまぬるい部屋で
カーテンを閉ざして
なにもかも逆さまで
だってほら
無言に近い状態 ....
批評、批判、
こうあるべきだの、こうすべきだの
雑音、ノイズ、
今日も私は私だけの道を進む
前と後ろからの声は雑音、
十六年間、鳴り響く聞き飽きた雑音
....
2006年6月1日より俺は愛の在るSEXに至らないすべての行動を拒否する
ビッグバンは何故起こったのかっていうとそれはやっぱ恥ずかしかったんじゃないかな
神が何故世界を創造したかといえばそりゃあ気 ....
また行く。
今日は風が速いから、
飛ぶように雲が飛ぶ。
わたしときたら、
口を情けなく開けたままで、
首の疲れも忘れて。
噫ーーーーーーーーーーーーーーー
などと発語 ....
キリストの父親である男が、玄関の扉に磔となって帰宅する。
彼の三歳になる息子の「オモチャ!!」の叫び声が、戸棚の奥に隠されていた
ぬいぐるみの、スヌーピーのキンタマの後ろ、階段裏の水道管のなかで ....
びしょ濡れの二人。川岸に這い上がった恋人達。
「永遠はカナヅチなので溺れてしまう」と彼は言った。
僕は、口から水を吐き出す彼女にハンカチを渡した。
すると彼女は「不条理の相方である可能性のよう ....
くじ引きするのはタイヤの転がりやすい草の上で
ハンカチを猟銃と見間違っても構わない
それは昼だから
何故引き上げてくれるって知ってたかって?
拡声器の後ろに当てる手を見たから
!
....
東京
憧れていた街
過ぎてゆく人たちと
消えない夜の明かり
言葉を殺しながら
信号が変わるまでに
どうにかしてこの横断歩道を
渡らなくてはいけない
あ、またひとり
大切な人とす ....
狂っているのは俺じゃない
来るっていってるあんたのほうだ
狂っているのは俺じゃない
待ってるばかりのあんたのほうだ
狂っているのは俺じゃない
待ち望んでるあんたのほうだ
来るっ ....
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