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なだらかな坂道を
だらだらと歩いている
なさけない言葉たちを
だらしなく発しながら
なまめかしい誘惑には
よだれを垂らしている
なよやかにしおれているふりをしている
なんとなく日 ....
下り坂を歩いているとどうやら
駆け出す事を自制している事に気付く
しばらく考えたがその抵抗に意味はなく
停滞よりも前進を望む解放の欲求が最後には勝る
久々の加速度
肉体もさながら運動 ....
わたしはね
あなたの見方なんて 決めたじゃない?
わたしはね
あなたを信じるって 決めたじゃない?
あなたは
色んな場所から言葉を見つけ出し
色んな色や模様を付けて ....
秋を潤わす金色の木立は
この時季、配色に惑うのです
茜色に染まった夕陽は
黄熟した稲穂を金色に光らせ
時を刻む砂時計に全てを託した
ざわめきと胸の鼓動は止まらない
....
「昨日また徹夜だよ。まったくいやんなっちゃうね」
ザワザワザワザワザワザ……
「アゥナタハ、神ヲ信ジマスカ?」
「あなたは、人を信じますか?」
「この前いきなりあいつが来てさ。一 ....
しがらみに追いつかれた
雨上がりの宵の口
ゆらゆらと裏通りを歩けば
アーケードの端にかかる立待月
前のめりのふりをして
探していたのは出口
つらつらと磨いた逃げ足で
袋小路に駆け込ん ....
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木は両手を拡げて
わたしを暖かく抱きしめた
拡がる手の先には
青々しい梢がさらに広がり
そこでは緑の子供達が風に踊っていた
寝ころんだベ ....
私は
今の現状でまんぞくしているのかな?
私は
今の環境でまんぞくしているのかな?
結局言いたいのは人のエゴと感情から生まれる欲は無限で悲しい
それはモノとい ....
コップに耳をあててごらん
サイダーの歌声が聞こえてくるでしょう
宝石の鋭角が弾ける音
磨かれていく耳、頬、瞳
夏と炭酸は相性がいいから
海も花火も西瓜も朝顔も夕立も
炭酸と共存していて ....
080913
ガス抜きを致しますと
クエン酸
パチンコ屋のご亭主は
幼児はお金がないから
遊べないよと
すげない顔して
駄菓子屋の親父に下駄を預け
古く ....
また呼ばれた
ついでに連れられた
人口建造物の端っこを渡りながら集団についていった
地面から萌える造花を眺めて立ち止まる
皮手袋に引かれて先に急かされる
ついでなら別にいいだろう眺 ....
いつの日からかわからないが
僕の中で
言葉のビッグバンが始まっていて
もうそれは随分昔からなのだろうけれど
言葉は僕の中で宇宙を産み
その言葉達もまた
宇宙をさまよっている
その外側にあるもの ....
ゆっくりと
息を止めるように一日を仕舞う
箱の中のガラクタはいつも
明日になれば綺麗になっているから
ゆっくり、と
息を
ここ、に戻す
主のいなくなった
家の、傾き
通り沿い ....
それは忌憚なく
はなはだ遠くの方へ
飲まれて溺れる
離岸流
フロイト
ソシュール
カント
ふろむ
レター
プリーズ
吐いて
吸う
数
意識
無意識
間と狭間
感性が重要 ....
切望することは、
あなたが外側に在ると、
認めることでしょう。
あなたに会うために、
何百もの方法を築きました。
あなたが囁く時、
愛でいっぱいでした。
この有害な混乱に、
わたしはば ....
私 の 翅 が いなずま へ 飲み干し
近く 期待できず に われわれ が かがやく、 寡婦の列
白い 死んだ 何 と ....
小説も香水も好きだけど
ヤカンが飛ぶほうがいいと思っていた
空港の誘導灯も
機上から見下ろす街明かりも闇も好きだったけど
お湯を沸かすヤカン
ヤカンが飛ぶほうがいいなぁとは思っていた
....
全部
冗談だったら面白いのに
この日常
ミラクルな瞬間と枠組みのジレンマ
いわゆる「世界」と名づけられた場所
そこで生きて泣いて笑ってる僕
冗談、だ ....
手首をすぎる風の先に
向かい合う双つの枯れ木があり
雨に雨を降らせている
夜が増すごとに
熱は辺をゆく
遠くも近くも ただ打ち寄せる
朝の裾が笑い
見えな ....
果てなく広がる空は
闇の深淵の入り口だろうか
誰もが覗き見たこともなく
一人一人のイメージは
心に広がる無限の想いだ
幸福と希望と不幸と絶望と
宇宙につながるイメージは
人を小さ ....
築三十余年の重い扉をあけて
その人は折りたたみ杖をシンボルに
プロムナードへの散策にでた
弱った足腰膝小僧に発破をかけ
傾き加減の太陽と
青女 ....
ラップして…
もいちどそれを
ラップした
寝ても冷めても再加熱
すればいいとは!
ぼろぼろ
目からうろこ
やーらーれーたー
(シャキーン)
とりあえずの解凍
何度で ....
ふりかけきらい
まどろみの床をしらんのかえ
はあ 食品添加物ですね
そおさね
麦畑が艶やかな紫色になっていました
けらけら
かなしいね けらけら かなしいね
かわええね
....
錆色、妖水、試験管。
この夜空、その一滴で、
麻痺させるのは誰。
桃源郷の、咽び泣き、
高速道路を、やって来て、
それから何処へ往くの。
透明な静謐は、
宇宙の彼方。
星にすむ ....
擂り潰す
心の在り処を問わないで
琥珀色した
液体の
底に沈んだ
愛を拾おう
「今」よりも
草臥れたものが
あるとして
それよりも尚
ひきつけるのは
紛れもない
低く笑 ....
まちを遠くはなれ
まだらに草がはえた
さびしい砂浜の
海ぞいの道で
わたしはめくらのふりをして
ほどこしをもらった
(ニセめくら)
海から吹きつける風が
砂を舞い上げたが
空は青 ....
富士山! おい富士山! いや富士様!
待って下さい 頼むから待って下さい 永久に待っていて下さい
頼むからいつまでも噴火しないでいて下さい
俺たちが代わりに噴火しますから 静かに見守っていて下さ ....
アンドロイドは、呼吸する
ラマダーンに輪廻を解説する
入道雲が1座、
カオス理論に途方に暮れ、ても
光あれと叫ぶ
光あれ、と叫ぶ
そうし ....
『あの山の向こうにはなにがあるの?』
『自分でいってみないとわからないんだよ』
旅立ったのは
幼い時分からの
憧れだっただろうか
眼下に広がる世界を
言葉 ....
○月×日
6時半に目を覚ますも、二度寝をして結局7時半起床。
朝ごはんを食べる間もなく、あわただしく職場へ向かう。
駅の売店でカロリーメイトのチョコレート味を買う。
甘いものに甘い飲み物は好き ....
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