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人生は
あっ
という間の
紋次郎
デクノボウのまま突っ立っていた、あの日の青年。 
谷底の闇でうずくまっていた、あの夜の青年。 

人間を信じられなくなりそうな 
分かれ道まで歩いてきた僕に 
天におられる恩師の薄っすらとし ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
美しい花にそっぽを向かれると 
ぼくは自らが蝿だと気づきます 

柔らかい蕾に包まれて 
花の囁きを聞く日を
ずっと夢見ながら 
周りを飛んでは見るが 
こちらに微笑む気配は 
いっこ ....
一日の仕事を終えて 
家の玄関に入り 
靴のつまさきを揃えて置く 

また新しい陽は昇り 
玄関を開いた道に 
うっすら滲む 
涙の跡を辿ってゆけば 

渇いたところで誰かを 
今 ....
サイドブレーキを
ぐいっと引いて 
信号待ちをしていた 

隣の車線に停まった車の窓に 
取り付けた 
バネ仕掛けの手のひらが 
びよ〜んびよ〜んと手を振った 

顔も体も無い手のひ ....
暑中御見舞いをありがとう。 
よく勇気を出して
世を去った友と想いでの残る
Barにいきましたね。 

君が少しずつ心を整えているのが伝わりました。 
友と親しかったバーテンと語らい  ....
遥か昔「人は弱い時にこそ、強い」と語った 
旅人の屈すること無い「精神の柱」について。 

ある時彼は頭の良い哲学者に嘲笑され 
ある時彼は民衆に石の霰を投げつけられ 

( 人々が立ち去 ....
駅構内の 
床に剥がれた 
薄い矢印の上を 
僕は{ルビ往=ゆ}く 


( what's going on


階段を下りた出口の広がりに 
裸足のまんま傘を差し 
どしゃぶ ....
三日後にわたしは 
三十三年間着ていたわたしを脱いで 
風の衣を着るだろう 

その時世界の何処かに響く 
あの産声が 
聞こえて来る 

その時空から降る 
透けた掌と差しのべるこ ....
耶蘇を着ようと 
こころに決めた日 

怖ろしいほどに 
人をいとおしむ気持が
胸の奥に{ルビ疼=うず}いた 

空の色は 
只青いので 
なく 

{ルビ罅=ひび}割れた空から ....
いつまでも続くような 
ひとりの加速道路を 
たらたらと運転しては 
サイドミラーをびびって覗き 
High Wayに入れなかった 

もし勝負の分かれ目があるなら 
合流前の加速時に  ....
黒い壁に囲まれた 
都会の個室 

パソコン画面に映る 
真青の空 

あの日「向こう側」へ 
逝ってしまった君が 
今も遺言を語りかけるページへ 
クリックする 

時の止まっ ....
Mixiの長方形の空白に 
パスワードの黒点を打ち込んで、 

ログイン。 

「今日のニュース」をクリックすれば 
ベンツの車内で美人のアナウンサーが 
運転席に{ルビ項垂=うなだ}れ ....
 それぞれに 
 ぽっかり開いた胸の穴 
 貫いてゆく
 いのちの言葉 
桃色の四角い顔で
素朴にほほえむ 
ぱすも君 

無数のバスや電車にのりうつり 
街から街へ今日も走る 

今日は職場の老人ホームで 
婆さま達に囲まれて 
歌って踊ってすごした   ....
 無表情に首を傾げた 
 自転車の整列する駐輪場の上 

 線路に吊り下がる 
 モノレールは監獄の面影で走る 

 昨日の重たい疲れを残し 
 眠りながら吊革にぶら下がる人々 

 ....
朗読会の司会を終えて 
{ルビ塒=ねぐら}となったネットカフェの個室で 
目覚めた朝 
古びたタイルの便所に入る 

鏡の前に 
薄桃色の花柄の 
トイレットペーパーが 
置かれている ....
「トイレはどこですか?」 

細い目をぱちりと開き 
丁寧に差し出す手のひらで 
トイレの場所を教えてくれた 
美術館のスーツを着た女の子 

チャックをしめて 
トイレから出ていくと ....
深夜の地下道 
両脇に並ぶ店のシャッターは全て閉まっていた 

シャッターに描かれた
シルクハットの紳士は大きい瞳でおどけていた 

胸からはみ出しそうな秘密を隠して 
彼は独り歩いた
 ....
身に覚えのないことで
なぜか{ルビ矛先=ほこさき}はこちらに向いて
誰かの荷物を背負う夜 

自らの影を路面に引きずりながら
へなへなと歩いていると
影に一つの石ころが浮かぶ

理不尽 ....
団地の掲示板に 
吊り下げられたままの 
忘れ物の手袋 

歩道に
転がったままの
棄てられた長靴 

{ルビ棚=たな}に放りこまれたまま
ガラスケースの中に座っている
うす汚れた ....
雨の降る仕事帰りの夜道
傘を差して歩く僕は
年の瀬に冷たい廊下でうつ伏せたまま
亡くなっていたお{ルビ爺=じい}さんの家の前を通り過ぎる

玄関に残る
表札に刻まれたお爺さんの名前  ....
私が生まれるより前に
戦地に赴き病んで帰って来て間もなく
若い妻と二人の子供を残して世を去った
祖父の無念の想いがあった
 
私が生まれるより前に
借家の外に浮かぶ月を見上げて
寝息を立 ....


昼休みの男子休憩室の扉を開くと
新婚三ヶ月のM君の後ろ姿は正座して
愛妻弁当を黙々と食べていた

「 おいしいかい?
  結婚してみて、どうよ・・・? 」

と買ってきたコンビ ....
モリマサ公さんの服部 剛さんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わいん- 服部 剛自由詩123-2-28
門_- 服部 剛自由詩512-7-16
Freedom_Song_- 服部 剛自由詩32*08-9-22
蝿と白百合_- 服部 剛自由詩9*08-8-10
明日の道_- 服部 剛自由詩3*08-8-9
呼び声_- 服部 剛自由詩4*08-8-8
暑中見舞い_〜詩友への手紙〜_- 服部 剛散文(批評 ...208-8-3
死紺亭兄さんへの声援(エール)_- 服部 剛自由詩8*08-7-31
Ranbo_〜21century〜_- 服部 剛自由詩408-7-22
風の衣_- 服部 剛自由詩2008-7-8
空の心_- 服部 剛自由詩4*08-6-19
「_隣の薔薇_」_- 服部 剛自由詩508-6-18
天使の詩_- 服部 剛自由詩3*08-6-2
_「_ログイン_」- 服部 剛自由詩4*08-5-27
Poetry_Night_- 服部 剛短歌3*08-5-26
ぱすも君_- 服部 剛自由詩2*08-5-24
「_新しい家_」- 服部 剛自由詩408-5-23
便所の花_- 服部 剛自由詩108-5-19
牛乳の糸_- 服部 剛自由詩4*07-12-9
地下道の音楽_- 服部 剛自由詩11*06-6-4
六地蔵- 服部 剛自由詩13*06-3-15
空白の呼び声- 服部 剛自由詩16*06-3-8
光の滲む雨の夜道を- 服部 剛自由詩18*06-2-24
私が生まれる前に- 服部 剛自由詩18*06-2-1
「結婚」についての考察- 服部 剛自由詩15*06-1-17

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