すべてのおすすめ
それで結局君は何を相談したいの?
それで結局僕に何て言ってほしいの?
優しく言うなら
君の思った通りやればいい
厳しく言うなら
君は悩んでなんかいない
考え込んでいる自分を見てもら ....
煙突の先端の黒煙が、落陽と混ざり合う。ガードレールに腰掛けたまま、上を向いて堪えている。
拘置所の壁と堤防の間の、入り組んだ小路。正月にも人っ子一人いない、住宅街の中にぽつんとある古い神社。ずっと昔 ....
今にもねようとふとんにもぐり
君の肩に鼻を押し付けていると
とおくのとおくで猫が
ぎにゃあ、ぎにゃあ、と生きているのがきこえ
君もわたしもまだ死んでいないみたいに
はじまるの ....
・
わたしの家の郵便受けには
朝になるといつも
赤い花がいっぱいに届けられる
露を含んでぽったりと
流れ出しそうな赤い花だ
どこかにわたしを好きな人でもいるのだろうか
捨てるに捨てられな ....
はじめての出逢い
それは父親に肩車されてのこと
ガラスの向う側で
愛らしそうな顔して笹を食べていたっけ
何時でもいるのが当たり前
そんな存在でもあったような気がして
パンダってまた ....
歩みを止めて
立ち尽くし
しゃがんでしまった
立ち上がらなきゃ
そう思うけど
思えば思うほど
立ち上がれない
いいジャンプをするために
そうだ
いいジャンプす ....
春が過ぎ
夏来るらし
冷房ガツン
夏が過ぎ
秋来るらし
太っ腹
秋が過ぎ
冬来るらし
ストーブボンと
冬が過ぎ
春来るらし
朧月
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない
誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる
*
夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
080513
水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
5月というのにこの寒さだ
風邪をこじらせてしまって微熱が出ている
昨日バウハウス展に行った
ドイツワイマールが生んだ芸術は無機質で冷たい
芸術は時代に生まれ、伝統的な技術が加わって新し ....
敷石に降り注ぐ、柔らか
少し離れてある、生に弄ばれた
幼いミズカマキリの死
旧道を走る
路線バス、あれには乗れない
ただの声だから
管理人の男はフェンスをくぐる
その先で交差点は息 ....
響いているのは雨音
夜が深くなると
それはいつか
遠い海に似てさざめき
わたしは
波に洗われたひとつの貝を思う
ところどころが欠けた貝殻は
すこしの闇を内包しており
誕生からずっと ....
ボクらはお茶をわかして
お菓子の交換をしました
冬のある日
おねえさん達の
おしゃべりは
永遠の謎です
http://www2.bbweb-arena.com/banzawa/02 ....
夜が深まる、深まる
空が隠れる
るるるるるって聞こえる
るばっか言ってんじゃねぇよ
って聞こえる
る
るるるるる
ふふふふふ
女性が小さく笑う声が聞こえる
眠りに誘 ....
すげぇいい女が絡んできて俺の皮膚を奪った
いい女の定義がよく分からないが
神経は過敏に空気に炸裂した
すげぇいい女が花瓶に差し込まれて飾られる事件
口から血を垂らし「おはよう」「おはよう」 ....
赤い空に埋め尽くされた僕の街を
一羽の鳥が見おろして
どこまでも どこまでも 飛んで行かない
落下した鳥たちを
踏みしめて歩くその頭上で
擦り切れたフィルムをなぞるように
その光景は繰 ....
悲しみを表す言葉を並べて
悲しみの詩が出来たら
その悲しみは意思をもって
そっと旅立っていく
そんな気がして
僕は少し嬉しくなる
喜びを表す言葉を並べて
....
薄いピンクの花びらが
はらはらと散るように
あなたの
夢も散るのでしょうか
忙しい彼
なかなか会えないのですね
庭に咲く私を見る
あなたはとても寂しそう
いつか
....
せかいは綺麗じゃないねぇ ああ とっても綺麗だ
受け入れられないって泣いたり 怒ったりしてるよ 人
君は冷たいねぇ 人の波 そうかなぁ じゃあ聞くけど、ビブラート
本当のやさしさって何だい? 本 ....
買って帰って
組み立ててよ
おれを
そのあと
一生飼っておくれよ
使えない奴だなんて言わないで
やさしくして
やさしくするからさ
たまには
散歩に連れてってよ
いっしょに真 ....
{引用=
いくらでも繰り返している
}
研磨、とがらせて、きみのくちからこぼれて、シミに慣れてしまった。拾い集めるように、読んだり読み飛ばしたり、問いかけたり問い正したり、しかしそこには届か ....
好きだなと思って近付くと
大体嫌いになる 痛い痛い痛い
好かれて近付かれると
大体嫌われる うへひょうへひょうへひょ
で?
多面的な球体
積み木のように重なっては崩れる
市販のパズルのよ ....
どこか遠くへおもむけば
わたしの近く、が増してゆく
いつも近くの
わたしのつねを
だれかは、異国と
語るだろう
冷静に燃えながら
情熱的にこごえ
停止する
四 ....
ワディ,
その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。
涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。
その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。
それは、僕だ ....
飲みながら近況を話しても五下りほどで終わってしまうのだった
いかに平凡であるかを思い
いかに彼らと掛け離れているかを思う
仕事の話も
子供の話も
まるで持たず
景気の話も
話 ....
この世でうまくやるために
生まれてきたわけじゃないんだぜ
俺は本当のことをいうよ
誰かがそれで傷ついても
この世でよろしくやってくために
生まれてきたわけじゃないんだぜ
俺はや ....
山のあなたの空遠く
はっきりはっきり目が覚める
布団を押し上げて
燃えてしまっている
あなたが幸いではなく
きがかりだ
何の関係もなくきがかりだ
そう
そういうこと
きがかりだ
み ....
・
小さい頃
コーヒーとは
空色ののみものだと思っていた
すくなくとも
母親が眠れない夜にいつも作ってくれた
ミルクコーヒーは
曇りの日にふと覗く
青空の色をしていた
それなのに ....
澄んだ湖に ぽいっ と
石が投げ入れられた
綺麗な水面が崩れるのを
少し切ない気持ちで
見ている
乱れた湖水をしずめるのに
この手のひらは
水になれぬ野蛮
かき回すことなら
....
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