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夜中に目が覚めて
月明かりの中に夫の寝顔を見つけた
よく見ると額にはチャックがあって
少し迷ったけど
開けてみたら
不思議な記号や色や
匂いや音が
チャックの向こうに収まっていた

 ....
風が吹き
細い音を立てながら
僕の体が擦られる

鳥が大きく羽ばたく音
振り返ると
木葉のように舞い落ちる
一枚の羽

すでに鳥の姿はなく
もう空を優雅に
仰ぐことのない
一枚 ....
蒼い空の下 小さな雲を見つけるように
上を向いて 軽い足取りで学校に向かう いつもの道

彼はいないけど それでもまわりはいつもと同じ
彼はきっとおねぼうさんだから 今日も私が教室についたら
 ....
 加害者だらけのこんな夜には、からからに息絶えた蝉の気分で夏は続くのだ。喪服の人影に懐かしい匂いと粉々になった灰にバランスを取った、汗ばんだまま笑っていた。会いたいと思ったら負け、僕の完敗。三番線発の .... 自動車の代わりに馬車が行き交い
アスファルトは荒い石畳で
街灯すらおぼろげな昔話の世界
その時代よりもずっと前から
取引は在り続けた
天秤にかけられるのは
いつも人の物だ
人の物とい ....
貴方が好きでいてくれる

私のままでいたいの


屋上、太陽、揺れる水


雨上がりの屋上。9月の放課後。
貴方がどうしてもと言うから、楽器の練習に付き合ってあげることにした。

 ....
これは詩ではありません。このテキスト自身、この幾たりかの文章は。ただ、昔、このフォーラムに、from no name の星たちがあったことを、水色や黄色の星を集め天の川のようにゆるく流れ落ちるスレッド .... 託すから
覚えておいて
ここにおいておくから

忘れてはいけないことほど
みんなさっさと忘れてしまうから

からからと
お経の入れ物を
高原の風が回し続けるように
永遠に永遠に回し ....
世界の大半は陽の当たる場所
だが都市はその光を跳ね返し
無機質な日陰が支配する現代の樹海
本能を吸収する統一社会から
戦争に行かない軍隊が生まれる
集団意識をインプットされ
アイデンティテ ....
冷たい雨粒を
頬に感じながら
いつか 夏は終わる

あまりに力を
入れ過ぎたので
折れた鉛筆の芯
車のフロント・ライトに
長く伸びる
二人の影の
行方

去って行く
夏の足 ....
凄惨極まる現場だった。ともから電話を受けて向かったときには既に門の辺りを警察や教師が占拠していた。周りを囲む人垣の年齢層は様々で、中には久々に見る顔もあった。二車線の道路の信号が赤から青に変わると、地 .... この8月
ほとんど毎朝のように
新聞を読んで
泣く

いいかげんに
してほしい
感受性

あらゆるいのちと
沁み入る哀しみ
分かち合う喜び


低気圧のせいか
ここ数日
 ....
きのうを飾る
わたしの言葉の裏がわで

だれかの爪が
あしたを研ぎます


 輝こうとする意思は
 ばらばらに統一された
 石として

 きらきら、と
 眠るのです
 ....
私が ここに居ることが
皆の安心となり
くつろぐことが出来ますように

私の言葉が
皆の輝きとなり
自信が持てますように

私の行いが
皆の喜びとなり
感謝の気持ちで満たされますよ ....
ひたひたと

君の足音が 近づいてくる



今日も 僕の傷ついた羽を

その やわらかな唇で 癒してくれる



とてもうれしい反面

ほんとは不安でいっぱいなんだ

 ....
深夜
帰宅。

部屋に入ると

机の上に
白い封筒

手に取ろうとすれば

それは
カーテンの隙間から
こぼれた いたずら

月光の封筒

苦笑しながら
ベットに瞳を ....
                 080902




ダから
タまで
一瞬のうちに
走り抜く
タ行の音列
−−−−−−−
−−−−


攻撃する運命
防御する本能
 ....
さびしさにかられては二人称にあなたを選んだ、そんなときから、後ろを向けばあなたがいつもいるような、まぼろしをみせられていました。雲が光をさえぎったような天気の下では、誰しもが悲しくも、切ないような .... 汗をかく
したしたと汗をかき
発熱しそうな体が平熱であろうとする

腹が減る
汗をかくために必要な
熱量を摂取せんがためにただ腹が減る

眠くなる
汗をかき腹を満たし
体に不要な熱 ....
 首を絞めたのは
   愛しているから
指先に触れる貴方の香り
  けれど、
       貴方は私を
    愛してはいないから
  誰か他の人
愛する前に奪われる前に

此れは夢 ....
熱帯夜から放たれた八月のあなた
雨戸もガラス戸もカーテンも開けて
短い髪に風を受ける
シャンプーの香りがよせてはかえす
秋の虫が聴こえる
蝉の絶えそうな羽音も渇いたように
風がはためかせた ....
空が高い

空が溢れそうなほど膨らんでいる
今日の地球は いつもより ひとまわり大きい


白い跡をつけながら
西から東へ飛行機

ただ青い中を
東から西へ滑る 白い翼もあって ....
あなたでした。

(のほほんとした真昼のじかん)

小雨のようにぽつりと呟いて、砂利道を手をつないで歩いてくれたのも

(ありがとう、がかいま見えたけれど)

そうやって森のようにひっ ....
コーヒーにつけて
食べると最高
いくらでも食べられる。
冬季限定と言う。

こごえた体を
温めてくれる。
気持ちを楽しくしてくれる。
会話が弾む

三日月に枕を置いて
ウトウトウ ....
{画像=080831113523.jpg}

私の中に
醜いなにものかがあって、
私が私であるようにしている。
私の中にあるなにものかを
しっかりと掴みだして、
目の前においてみよう。
 ....
今夜も窓ガラスを
こつこつとノックする
かぶと虫だ

息子よ
きょうの収獲はいっぴき

絵葉書はいくども読んだよ
寝苦しい夜は流氷の夢でもみたいものだ
熊の肉と行者ニンニクをかじる
 ....
からからと
言葉は生まれ

ぐんぐんと
手足が伸びて

我が身の一部と気づく前に
可憐にはじけ とぶ


やわらかな旋律は ことのは
彼女の心に慕う ことのは
 ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて

久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった

それでも ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい

詩はないほうがいい
幸せなもの ....
今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ

さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける

蒼い闇に溶けて行く
この高揚とし ....
モリマサ公さんの自由詩おすすめリスト(1642)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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_from_no_name_の星たち- 海里自由詩308-9-2
祈りの小函/集積回路- 海里自由詩208-9-2
Coldbark- KETIPA自由詩108-9-2
夏の終りに- フクスケ自由詩108-9-2
切れる代官山の愉快犯- 詩集ただ ...自由詩1+08-9-2
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夜の病- AKiHiCo自由詩108-8-31
秋、一番- たちばな ...自由詩18*08-8-31
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ありがとう- かんな自由詩6*08-8-31
クロワッサン- ペポパン ...自由詩11*08-8-31
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かぶとむし通信- yo-yo自由詩6*08-8-31
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考えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*08-8-29
詩はいらない- 乱太郎自由詩23*08-8-29
夜間飛行- 未有花自由詩16*08-8-27

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