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木がねむると
木のなかに
ほんとうの木がうまれて
風にふれようとする

風がねむると
風のなかに
ほんとうの風がうまれて
空にとどこうとする

空がねむると
空のなかに
ほんと ....
しつづけた お祭の
後は 返されるだけの 暮れ

頬に かかる 雲の影は
冷たいの?

吐息 途絶えた

夢と 簡単な呼び名
つけて 恥らわなければ
いけないような
 ....
雨の森 羽の音
言葉にこぼれる
声の水音
透きとおった殻のなかで
生まれ出ようと旋るもの



空が融ける
雲の一角
灰の放射が
ひとりのまぶしさが
おそ ....
薄暗い廊下の突き当たり
古い鍵を回せば
きらきらと埃が舞うだけの部屋

東のカーテンは色褪せ
ピアノの音色は床に転がって
ソナチネの楽譜も気付かぬふり

窓の外には
金木犀がほろろ零 ....
手のひらに感じる暖かさがあれば
他には何も要らない


日々思い出を積み上げても
それは単なる一里塚
それは儚い夢幻
振り返れば跡形もなく
積んだ記憶さえ残ってはいない


手の ....
焼き鳥が
香ばしい匂いを振りまきながら
暁の空を行く
カルシウムでできた複雑な骨を失い
たった一本の竹串を骨にすることで
初めて得た飛行を
力の限り大切にしながら
もうコケコッコ ....
怒りを
この体に
押しとどめるなにか
それはこぶしでしょうか


掌のかたちにそれを
開き、放ってもまだ足りない
その病が
揺さぶるのです
だから震えてしまうのです


 ....
午後をわたる数羽の鳥が
いくつもの笑みを描いている
空と曇の鈍のさかいめ
まぶしく見つめる目のなかを
笑みはめぐり飛び去ってゆく


曇を映した滴にかがやく
水の壁のよ ....
線路脇に建つ家に生まれて
ずいぶんと長い間 そこで暮らしたせいか
今でも 5分おきに
からだを揺らしてしまう


そうやって揺れているうちに
いつしか わたしは
窓ガラスの
3メート ....
空があんまりひくいので
きりんのくびは
つい空から突き出してしまった

そして見たくないものを
見てしまった

あああんなにうつくしいものを見てしまったら
もうぼくは
なにをみてもう ....
原の終わりを示す石標
頬を照らす風に押されて
廃屋は花に沈む
空は地の午後へ近づく
忘れられた道から生まれる鴉
砂の上にあふれ出る夜



金銀銅の狐がむさぼる
返 ....
すらすらペンを走らせれば
紙の上にハトを飛ばすこともできる

あるときは灼熱の雪を降らせ
またあるときは凍りついた心も融かす

僕はマジシャン

人の気持ちも思いのままに
不思議と動かす言葉を使う

 ....
おやすみの挨拶に
朝目覚めた時に
会社へ出かける前に
君は僕に言って欲しいらしい


機嫌の悪いときもあるし
朝は何かと忙しいから
毎回言うのはめんどいなあ


本気じゃなくても ....
蒼白の薄明
永遠に処女の領域

素数のみで刻まれた暗号
純粋遊離線

冷たい蜃気楼
置き去られた天象儀

倦んだ庭園
途絶えがちなピアノの音

未分化な恐怖を秘めた深淵 ....
粒になり粉になり消えてゆく
手に触れる花から消えてゆく
からだへ からだへ
浴びせかけられるように降る花
燃えても燃えても降りやまぬ
消えても消えても降りやまぬ


め ....
 僕は季節の花を知らない
 風に乗って飛んでくる 
 その日その日の荒波の日常
 生きていくのに四苦八苦

 でも死に憧れるほどでもない
 それほど深刻でもない
 共有する時間だけが ....
やさしい歌うたいは
やさしい歌をうたいながら
なみだを流す

やさしい歌うたいは
自分のやさしさを知らなかった
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
手に触れるすべての
温度と湿度が
いつもより優しく感じられる
マリオをやれば
たくさんコインを取れる気がする
喪服に袖を通す
今日はもう
泣かずに済むのだと思う

+

 ....
遅い月に
空は揺れ
鳥は眠り
朝の川を夢みる
冷たい光の下の水
海にもなる
人にもなる



雨の明かりをすぎる鳥
灰の轍をひたす水
幾度めかの浅い冬 ....
肌にふれる
ざわめきの波に
もういいよ
さすらうため息

とまどうことなく消した
たばこの残り火が
灰皿に冷たく燃えていく

おびただしい熱が
さみしいからだを満たす夜
かえりみ ....
殺してしまった

今日、何の罪もない
言葉を

奥歯で
噛み殺してしまった

悔しかったのだろうか
それとも
悲しかったのだろうか

そんなことは
いずれ忘れてしまうのだろう ....
めくるめく展開する青
それは淡い水彩画で描かれた
青いヌードだった

彼女のくれた画集の傍らで
煙草くゆらす僕
灰色が包み込んでいく涼し気な青の女体

けして君を汚したりはしない
 ....
幼い妹の髪を結いながら
長い髪を結いながら
きっとこの髪は
風に{ルビ凪=な}がれて
哀しみを絡みつけているんだろうなぁ
なんて思う

それでもあんまり
真っ直ぐしているから
私には ....
突然の雨に驚き
空気が動き
生まれた風は
生まれたときから不機嫌でした


埃っぽい路が
陽や曇を浴び
濡れた光を浮かべ
空を見つめているのでした


蜘蛛でも ....
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った


詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない


詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
あいするなんて、
けっきょくくるしいだけでしょ。
あいされることだって。

ななさいのおんなのこが
ませたことをいいながら、げこうしています。

くるしいことを
あえてもとめるなんてば ....
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
 
 睡眠薬を飲まずに
 今日は寝ます
 たとえ 眠れなくても
  
 夢のなかで
 バイクを盗まれた
 犯人は誰だ?

 いくつもの夜は
 誰にも等しく
 永遠に訪れるはず
 ....
好きなものを頼みなさい
メニューを渡すと
娘はしばらくうつむいて
星が見たいと言う
隣のテーブルにバスがいたので
手を繋ぎ乗る
ひとつ前の停留所で
サーカスを見るために
大半の客は ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の書けない夜に- ZUZU自由詩1505-10-14
逆らう- 砂木自由詩4*05-10-14
冬の羽- 木立 悟自由詩605-10-14
秋の椅子- 銀猫自由詩10*05-10-14
路傍のひと花- 恋月 ぴ ...自由詩17*05-10-14
小詩集「書置き」(六十一〜七十)- たもつ自由詩1305-10-13
ありか- たりぽん ...自由詩1305-10-13
夜とまたたき- 木立 悟自由詩605-10-13
揺れない時間- 望月 ゆ ...自由詩26*05-10-12
空があんまりひくいので- ZUZU自由詩2105-10-12
冬獣行- 木立 悟自由詩605-10-12
マジシャンの憂鬱- ベンジャ ...自由詩6*05-10-12
ラストオーダー- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-10-12
elements- 塔野夏子自由詩14*05-10-11
海へ至る- 木立 悟自由詩805-10-11
この星の片隅で- 炭本 樹 ...自由詩10*05-10-11
やさしい歌うたい- 一代 歩自由詩3*05-10-11
星空の宛先- たりぽん ...自由詩20*05-10-10
小詩集「書置き」(五十一〜六十)- たもつ自由詩1205-10-10
腕ひらき_微笑む- 木立 悟自由詩605-10-10
かくれんぼ- こしごえ自由詩15*05-10-10
殺してしまった- ベンジャ ...自由詩8*05-10-10
彼女は青いヌードだった- けんご自由詩805-10-10
手櫛- 日和自由詩14*05-10-9
午後のはじまり- 木立 悟自由詩905-10-9
詩人は傘を忘れる- 銀猫自由詩16*05-10-9
しんえんにふれて- ブルース ...自由詩4*05-10-9
そろもん(緑の話)- みつべえ自由詩505-10-8
小さなレジスタンス- 炭本 樹 ...自由詩405-10-8
小詩集「書置き」(四十一〜五十)- たもつ自由詩12*05-10-8

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