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帽子の話はひととおり終わり
白い塀が先の方まで続いています
突き当たりの干物工場を右に
道順を教えてくれる指先は節くれだっていて
足元には重いものに潰されたような
カマキリの一部が残っていま ....
街角でポストが見張っている
僕は急いで携帯を隠す
桜の葉が、ぬるい風にざわめく
雨!

雨の予感だ

宛名のインクが溶けぬよう
ビニールのファイルに挟み込む
ビルディングに巻かれ ....
小さな馬が一頭草を食んでる
いただきます、も
ごちそうさま、も
一生分言ったのに
まだ何も言い尽くしていない

クイーンズタウンの山の上にある
レストランで食事をした後
近くの牧場で馬 ....
     1

逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。

晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
 ....
ひとがひとの形をして笑っている
ひとがひとの形をして泣いている
国道を走り
国道は走られ
やがて国道は海へと続き
ほとんどのひとはその手前で右か左に折れ
他の所へと行こうとする
ひとがひ ....
からからに渇いてしまった
言葉の欠片に
涙を落として潤いを
忘れかけていた何かが
滲み出てくる

わずかに残ってしまった
言葉の欠片に
手を触れて温もりを
失いかけていた何かが
思 ....
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ

  (ううん
  (いちばん小さいのがいいの
  (だって
  (いちばん大きくなるでしょう?

わがま ....
どこかへ軽々しく飛んでいくから
  スパゲティの紐を結んでおく
   晴れた日には雨が降らない
   哀しい夢を見てしまったら
      こちらには戻れない
 可愛い女の子の歌う歌は哀しい ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる



奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
蝉の羽根は綺麗だね
落葉樹が真冬に
枝に張った
シャボンの虹色だ

大人になりたかったかい
ほんとうはずっと
いごこちの良いこの樹の根元で
ずっとずっと、すごしたかったろう

 ....
休日の静かな午後 
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた 

今は亡き画家が 
キャンバスに描いた野原に 
ぽつんと立って 
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち 
木苺 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの

胸の奥に秘めるもの

真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く

こんなはずじゃなかった ....
なだれゆく 曇天の鱗
きりぎり 虚空にさす枝先

絡めた糸で 傷付けるから
鳥は 近づいてはいけない

どこにもいらない花のように
身を潜めて 
散る花の中へおちていく

踏む先に ....
しあわせな気持ちが、わたし全部をみたしてる

あったかくて、うれしくて、笑ってしまって

わたし全部を明け渡して、たった一人を思う気持ちが、全部になる

でも、その人は「最初はみんなそう」 ....
夜風をくれるひと
真昼の温もりがさめた後の
森の湿り気の冷たさ
ビル風が懐かしいとき
吐息のように
寄り添って

いつも真夜中を知るのは
まぶたを閉じる仕草
あちこちに仕掛けられた
 ....
芝桜の花は直径2センチほど
ハート型の花びらが5枚
葉は芝生のようにつんつんとしていて短くて緑色
花の色は濃いピンクや薄いピンクや紫、白、薄い青、など
その背の低い小さな花が

わらわらと ....
ぷくぷくとうまれ落ちるみどり

重なって、傘鳴って、昨日も雨

折りたたまれていく日のひかり

雨降りお月さんを泣かしたのは

さくらのかんざし、つげのくし

ヴィーナスにご執 ....
これから

私、という名の
暴走特急は

成長という駅へ向けて
猪突猛進
進んで、参ります


ですから


危険を伴いますので
窓からお手は
出さないよう

後ろを ....
車窓の視界が
きらめく波でいっぱいになり
埠頭を渡る風の翼が
一瞬、かたちとなって見えた午後

岸壁の釣り人は
ただ垂れた糸の先と
深さの知れぬ水底近くを
くろい海水に遮られながら見つ ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
目の前はすべて  
煙に覆われていた 
幾層も掻き分けた向こうに 
握った拳を突き上げた人影が 
腕を下ろすとこちらへ歩いて 
すうっ と 
わたしの内側に入った 

  * 

 ....
長い間 
「 わたしなんて・・・ 」 
と{ルビ俯=うつむ}く影を 
地に伸ばしていた 

ある晴れた日 
緑の{ルビ掌=てのひら}をいっせいに振る 
背の高いポプラ並木の道で 
ふと ....
ふと車を走らせて
海の見える道路で
車を停車させる
ある晴れた休日の昼下がり

静かに広がる風景よりも
近くにこんなところもあるのかと
そんな発見の方が新しい
風は冷たく強かった

 ....
 今日、本棚を探っていたら

 高校生の頃に作った手作り詩集が出てきました。

 懐かしく読んでいて


 つい 現代詩フォーラムに投稿してしまいました。


 若かりし頃 ....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン

夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
たこの入ってない偽物のたこ焼きを
俺たち、食べ続け
成犬になるまで幼犬を
俺たち、育て続け
そのあとはライブハウスで
ヒトデの数を愛と間違え
隣の人に怒られている
ロック、俺たちのロック ....
子どもたちのかおり水はかがやく
わたしの足をのみさらうもの
それはとても自由な戯れに見えたけれど
目をとじて 耳をすませば
ひとつの韻律をかんじるわ
わたしもむかしは うたでした

 も ....
  


  「 世界でいちばん幸せな乗り物 」



   乗り方次第で 

    何人でも乗れます。

     車内には 「美しい水」 と 「空気」 が溢れていま ....
ウォーリーは探されなければならなかった
探されるためには行方をくらまさなればならなかった
行方をくらますためにはいつも同じ服装をしなければならなかった
その服装が決めたものなのか決められたものな ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
道順- たもつ自由詩2407-5-9
ポストのない街まで- たりぽん ...自由詩8*07-5-8
イメージ- たもつ自由詩1207-5-8
静かな氾濫をこえて—四つの断章___デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*07-5-8
灰と雪- たもつ自由詩1107-5-8
言葉の欠片に- ぽえむ君自由詩7*07-5-8
春金魚- 佐野権太自由詩29*07-5-8
messo_piano- ピッピ自由詩707-5-7
にじのみさきにて- さち自由詩18*07-5-7
シャボンの羽根で- たりぽん ...自由詩1207-5-6
麦藁の少女_- 服部 剛自由詩14*07-5-6
果て- たもつ自由詩14*07-5-6
- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-5-6
古蝶石影- 砂木自由詩17*07-5-6
だいすきです- 逢坂桜自由詩20*07-5-6
夜風、夜の風- たりぽん ...自由詩1107-5-6
芝桜- ふるる自由詩9*07-5-5
*木漏れ日隠れ*- かおる自由詩10*07-5-5
成長- 山中 烏 ...自由詩707-5-5
夢釣り- 銀猫自由詩15*07-5-5
素数- umineko自由詩17*07-5-4
夢の人影_- 服部 剛自由詩9*07-5-4
空の波紋__- 服部 剛自由詩7*07-5-4
一人鬼ごっこ- ぽえむ君自由詩10*07-5-4
いつもの街- ae96自由詩307-5-4
渚のヴィオロン- Rin K自由詩29*07-5-4
詠えるロッカー- たもつ自由詩11*07-5-4
わたし_うたでした- soft_machine自由詩29*07-5-3
世界でいちばん幸せな乗り物- ae96自由詩407-5-3
探されウォーリー- たもつ自由詩1707-5-3

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