すべてのおすすめ
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ....
ラップの上に海苔をしいて
ご飯をのせて

梅干をいれて
また ご飯をのせて

そっと 両手で包んで
おむすびをにぎる

まあるくまあるく
はい できあがり

そして はっと 気 ....
湿った土を踏みしめて
森の奥へと道をゆけば
森の出来立ての酸素と
自分の使い果てた二酸化炭素は
ここで交換されてゆく

時折り光る木漏れ日を
泉のように手ですくい
そこに生まれる光と
 ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く

けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです




ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く

しかし幼稚園は日曜日に ....
遠ざかる二段ロケットの軌道
静寂に浮かぶ銀のカプセル
どちらが動いているのか、は
もはや問題ではない
ただ、離れてゆく
    {引用=
(お腹空いたかい、ラナ
(大丈夫、ピザを持ってき ....
街灯に照らされると 
夜道に私の影が伸びた 

どこまで歩いても 
影は私についてくる 

( どんな時も、ひとりじゃないよ ) 

立ち止まる 私をみつめ 
黙った姿で影は{ルビ云 ....
いくつかの橋が
思い出せないでいる
名前を覚えなかった川の
こちらとあちらを
思い出せないかたちで
きっといまもつないでいる

完全なものが美しいと
君は言うけれど
不完全なものは
 ....
酔っ払い 
どこまでも寂しくなる夜

赤くほてった顔でふらふら歩き 
電信柱に額をあてて寄りかかる 

辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ

夢に見る 
愛しき君 ....
世界の端っこのようなところで
僕と牛とがシーソーをしている
ぎったん、ばっこん、する度に
審判の人が紅白の旗を挙げて
正誤を判定する
あまりにも長すぎたね
どっちがどっちなのか
 ....
{ルビ石仏=せきぶつ}のこけむした肌が
しゃんわりと日に照らされて
青く反射している真昼すぎ
山山は遠く波打って青白くかすんでいる
地際にひとり
うっすらと真っすぐに立つからだ
ポシェット ....
見渡せば、{ルビ紅=あか}のパノラマ
岩肌の背を辿り
風紋の営みに耳を澄ませば
褐色の陰影、陽炎の揺らぎ

彷徨えば、蒼のカルデラ
火照った靴を脱ぎ
静寂の層流に{ルビ踝=くるぶし}を垂 ....
来る日も来る日も
欲しいだけの陽は降り注ぎ
水の恵みも充分受けてはゐたが
代はり映えのしない日々に
嫌気がさして
葉叢のなかの一枚が
ある日 ひらりと裏返つた

―決して気紛れでは ....
{引用=


一、ヘヴンズ・ヒル

枯れることなく
花の咲きみだれても
それは
開くことをしない
閉じられたままの
かなしみの
すそ

風が
つねに優しいならば
怯えるこ ....
眠っても眠っても
眠り足りないような気がして
おれたちはまた
神々しい朝日に照らされた
やさしい窓辺に憧れるけれど

結局は為すすべもなく
裏切られた負け犬の
濁った目玉の底みたいな
 ....
{引用=山里に出会ふ少女はひたすらに
   坂下り行き{ルビ畠=はた}のトマト赤し}



D展に出す絵のモチーフを探して
山地を旅していた
山里の道を歩いていくと
籠一杯のトマト ....
きみが涙で、青く弧を描いて
おれがそれより淡い色で、ゆがんだ円を完成させれば

光って

そこは完全におれらの場所だ

意識をそこに飛ばして慎重に体温をあげてゆく


ほら
日溜 ....
私は
花びらが一枚足りないの
みんなは五枚なんだ
でもね


  一 

ずっと前、
私は小さな種でした
ほんとに小さくて、軽くて、やわらかかった
あの土と、この風が私を育て ....
夕暮れの町をポストに向かって歩いてく
人気ない目抜き通りへの道
工場の白い壁も
道路の白線も
うっすらと しぼったオレンジの色

何でもないのに突然
泣きたくなって
駆けだして
海へ ....
わたしたちの
夜の


「わたしたちは
 夜のアスファルトに
 アルコールの溜息から順に
 音も立てずに
 わたしたちを、落としている」



体中で受け取って故意に ....
毬栗が黄緑色に膨らんで

山の稜線を彩つてゐる

棘の一本一本は張りつめても

刺々しさはなく

光と風と大気に丸く包み込まれて

和んでさへゐる

さうしてなほも ....
流鬼くぐり渡る
舞爪 の 
川底
沈む 匂い袋

藻の痺れ
かきすく 小指

ほどけぬ水の痕
掻き鳴らされた
土の鎧

笹舟が 黙らせた
ひとこう月の 檻

藪に宿る 露 ....
 もはやこれで最後というべきか、立ち並ぶ中古車。
看板のネオン。目に映るドブ川の泡。と、
おそらく強盗が捨てたジュークボックス。
はじけた泡から聞こえる、途切れ途切れのブルース。
片腕のアコー ....
ゼブラゾーンをゆきかう雑踏の
感情のない動き、信号は確かに「緑。
だからと言って 何かが正しくない筈もなく
ビルの屋上からスコープを覗く狙撃手だって
彼らと同じく 無感情だったにちがいない
 ....
なにも知らないふりして
黙って下を向いて
箸を手に取り
黙々と食べていると
見たこともない
アホウドリの影が
急降下して
隣家の大屋根が
まっぷたつに割れる
ガラガラと瓦が落ちる
 ....
 

真夜中にサイレンが鳴つて

窓から顔を出すと

猫が凍つた路上を

駆けて行つたよ


弾丸のやうに丸まつて

火事場へと

一直線に


猫は寝てゐる人を
 ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
  他のだれかに抱かれ
  絹の光沢につつまれて蠢く
  薔薇色に火照る肌に
 美しく焼かれる、愛の痛み

 「僕が別の彼女とキスしても怒らないだろ?
  可哀想なあいつを慰めておやりよ、 ....
{ルビ滑稽=こっけい}な自分の姿を{ルビ罵=ののし}られ 
哀しい気持で歩いてた 

帰って来た家の門の 
足元に置かれた 
ハロウィンの{ルビ南瓜=かぼちゃ} 

皮をくりぬいて 
 ....
牛乳おじさんは

ラジオ体操のおわった朝
ときおり

虫の幼虫や
脱皮したばかりの
透明な羽のせみ を
ぼくたちに 見せてくれた

ある朝

牛乳おじさんは
学校なんて つま ....
亀、知りませんか?
背中に「さ、の」って書いてあります
それは、自分自身です
こんくらいのやつです
かたちは日々変わるんです
生きものですから

お腹を押すと泣きます
水曜日の午後だけ ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海を見に行きました- ぽえむ君自由詩11*06-10-28
つき_の_はな_3- 砂木自由詩13*06-10-28
森の循環- ぽえむ君自由詩8*06-10-28
さくらはなぜさくの- 自由詩91*06-10-27
衛星クーピー- 佐野権太自由詩19*06-10-27
影_- 服部 剛自由詩7*06-10-27
沈下橋- たりぽん ...自由詩17*06-10-27
碧い腫瘍- 服部 剛自由詩12*06-10-26
記憶- たもつ自由詩1306-10-26
幾年(いくとせ)- こしごえ自由詩12*06-10-26
心象探訪- 佐野権太自由詩19*06-10-25
気紛れではなしに- 杉菜 晃自由詩15*06-10-25
小詩集【招かれざる客をあばく夕べの招待状】- 千波 一 ...自由詩15*06-10-25
ひかり- 大覚アキ ...自由詩406-10-24
- 杉菜 晃自由詩13*06-10-24
スイートスポット- たたたろ ...自由詩4*06-10-24
四ツ花- Rin.自由詩22*06-10-24
この町には海がない- Lucy.M.千 ...自由詩10*06-10-23
ゆらゆらするなら- A道化自由詩706-10-23
山栗- 杉菜 晃自由詩14*06-10-23
つき_の_はな_2- 砂木自由詩7*06-10-22
finalset- プテラノ ...自由詩3*06-10-22
- atsuchan69自由詩6*06-10-22
野原- あおば自由詩11*06-10-22
駆けていく猫- 杉菜 晃自由詩6*06-10-21
船乗り- 水在らあ ...自由詩34*06-10-21
ポリアモリー- atsuchan69自由詩5*06-10-20
ハロウィンの南瓜_- 服部 剛自由詩15*06-10-20
たいよう_の_種- Lucy.M.千 ...自由詩4*06-10-20
さ、の- 佐野権太自由詩15*06-10-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121