すべてのおすすめ
風に焼かれたひかりが、しわがれた午後を蔽い、
燦燦と隆起する曲線から彫りだされる、
涼やかな乾いた空は、
純情な顔をした新世紀の趨勢を、見せ付けている。
その顔をかしげた瞳孔の庭園のなかには、 ....
男が
美しいものだという事を 知った
骨ばった手も
厚い胸も
大きな足も

上着のポケットに突っこんだ手
そのときの肩から背中が
恋人を待って人混みの中を探す視線
そのときの首すじが ....
私は無人の都市を歩いていた 
 
見上げた無数の窓の一つから 
青い小鳥が堕ちて来た 

{ルビ掌=てのひら}で受け止めた
{ルビ痙攣=けいれん}する小鳥の青い羽は 
灰色へと変色し 
 ....
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
ぼくは詩を書きたい

その人の未来は
その人の運や才能ではなく
その人の意志で決めるものである

今日もまた

朝の散歩をしていると
意志に出会いました

それはどこからともなく ....
人に見えないものが見えたり
聞こえない音を感じたり
テレパス
そんなものに
憧れていたあの日

そんなものは
なかったけれど

好き

ただそれだけが
私に残る
超能力だ
 ....
いつか遠い日に出会う音
誰かの死んだ鍵の
大理石に落ちる音
すでに決せられた、今

・・・を巡りあいと呼ぶのなら
遠すぎて忘れてしまうほど
遠い日の約束を、

   型録に載ってる幸 ....
ぼくは詩を書きたい

詩の技法は言葉の芸術
心に流し
広げる巧みの技

今日もまた

朝の散歩をしていると
詩の教科書に出会いました

その詩には
言葉に余韻を残す体言止め
 ....
ぼくは詩を書きたい

否定を理解することは容易だが
納得することは困難であり
課題でもある

今日もまた

朝の散歩をしていると
曇り空に出会いました

はっきりとしない明るさ
 ....
かたちのないものを愛と呼ぶなら
たとえば
お金

お金にだって形がない
あるのはただ
約束

あなたが
黄色い財布から
愛情紙幣を取り出した
今日は
ありがとう
ボクの気持ち ....
ぼくは詩を書きたい

我が道を進むには
我が道を創らなくてはならない

生きることに不安を抱き
生きていることに怯え
そんな毎日を繰り返す

それでも詩を書くために
今日もまた
 ....
大人たちは何も 教えてはくれない
鳥籠の鍵を何度も確認して
鍵穴が変わっていないかを確認する
そうして
孤独をつきつける

大人たちは何も 教えてはくれない
生存するという不確定 ....
ぼくは詩を書きたい

変化は気づくか
気づかないかであり
常に必ず何か変化している

今日もまた

朝の散歩をしていると
薄雲に出会いました

空の中を
ゆっくりと通り過ぎてい ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
ぼくは詩を書きたい

流れの速い人の世
だからこそ
人に流されない自分がある

今日もまた

朝の散歩をしていると
早瀬に出会いました

曲がった川の外側を
勢いのある流れを見 ....
夏にまだ
無防備な肌を
焦がして太陽は
隆起する分厚い雲に
たちまち覆われた

焼けたアスファルトに
水玉の模様を描き始めた
大粒の雨
それもまた
激しさを持て余し
にわかの ....
ぼくは詩を書きたい

物体は外から力を加えない限り
静止しているものは静止し続け
動いているものは動き続ける

今日もまた

朝の散歩をしていると
物理学者に出会いました

 物 ....
お人形と
お気に入りの
絵本を
雲間で
読み終り

障子に透ける
西日の淡く
映るところへ
夢想の焦点残照と
お散歩?
お部屋をくるぐる旋回
お話をお人形のお早うへ

あな ....
ぼくは詩を書きたい

熱意に必要なものは
冷めた頭脳である

今日もまた

朝の散歩をしていると
経済学者に出会いました

彼はいつも悩む
 なぜこの場所は道なのか

 どう ....
薄い眠りの表層に
愛しい物語が広がる
つかみどころのないストーリーを
諦めたくなくて
覚めてしまいそうになる自分を
何度も呼び戻す
せつない私

恋のようでもあり
思い出のようでもあ ....
砂浜で小さな砂山が削られている
誰かの作った小さなでっぱりだ
波は届いたり
届かなかったり
白かったり黒かったりしながら
砂を暗い海に流そうとする
流れていく流れていく
泡のような名残に ....
屋根が卵を産んでいる
やがて孵化した屋根は
その下に家をつくる
中では人が
また息を始める

山木の斉藤さんと
いとこにあたる人が訪ねてきたので
午後からわたしたちは
外に出て遊 ....
ぼくは詩を書きたい

人はそれぞれの美しさをもって
花を咲かせる

今日もまた

朝の散歩をしていると
花々に出会いました

夏の強い朝陽に照らされ
太陽に向かって
花びらを大 ....
駆け足だったあの頃
{ルビ躓=つまづ}くたびに零れた
ぎこちない音も
こうして、つないでみれば
いつか、優しい旋律

奏でられる音階、の隙間
置き去りにした、いくつもの溜息
そっと、触 ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える

海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる


泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って

そういって ....
この子 大きや


まろき頬を
背なにのせて
まどろむ 吾が子


金魚の べべ着て
へご帯
締めて



から ん  ころ ん

赤い つまさき
鼻緒で
すれて
 ....
ぼくは詩を書きたい

人は生きる中で悩み
生き方を迷い
時には誤り
生きていることに疲れ
苦しく病み
生きていくことに
背負いつつも傷つき歩む

そうだとしても
無垢な人生よりか ....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

 ....
今日死んだ太陽の
お仕着せな光を反転させて
月が夜を奪う偽物の夜
太陽を復活させる呪文
水晶を微電流で虐めて
僕たちも一緒に
ふるえる

  言葉が聞きたかった
  なのに
  誰 ....
梅雨の晴れ間を狙って
そっけなく届いた封筒が愛しい

きみが指を強く押し付けたはずの
テープをもどかしく剥がす、剥がす
剥がすと

草色の便箋に並んだ文字が
少し潤んだ懐かしい声に変わ ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夏の航海- 前田ふむ ...自由詩12*06-6-3
- さち自由詩12*06-6-3
「窓」- 服部 剛自由詩9*06-6-3
存在しない鏡- 塔野夏子自由詩12*06-6-3
ぽえむ君−意志−- ぽえむ君自由詩6*06-6-3
夕暮れエスパー- umineko自由詩7*06-6-3
邂逅(或いはエフィメラ)- たりぽん ...自由詩10*06-6-3
ぽえむ君−技法−- ぽえむ君自由詩3*06-6-2
ぽえむ君−曇空−- ぽえむ君自由詩4*06-6-2
あいのかたち- umineko自由詩4*06-6-2
ぽえむ君−我道−- ぽえむ君自由詩5*06-6-2
青の境界- 士狼(銀)自由詩7*06-6-1
ぽえむ君−薄雲−- ぽえむ君自由詩6*06-6-1
エフィメラ(或いは邂逅)- 恋月 ぴ ...自由詩27*06-6-1
ぽえむ君−早瀬−- ぽえむ君自由詩6*06-6-1
夏の、訪れ- LEO自由詩14*06-5-31
ぽえむ君−慣性−- ぽえむ君自由詩4*06-5-31
お二人- こしごえ自由詩13*06-5-31
ぽえむ君−微分−- ぽえむ君自由詩6*06-5-31
夢の匂い- さち自由詩9*06-5-31
流砂、風ではなく波に- たりぽん ...自由詩1006-5-30
屋根- たもつ自由詩606-5-30
ぽえむ君−花宴−- ぽえむ君自由詩4*06-5-30
初夏がまわしたオルゴール- 佐野権太自由詩15*06-5-30
Horizon- umineko自由詩14*06-5-30
この子_大きや- まほし自由詩10*06-5-30
ぽえむ君−黙詩−- ぽえむ君自由詩8*06-5-30
夕顔- 落合朱美自由詩31*06-5-29
矢文、我に放て- たりぽん ...自由詩12*06-5-29
トパーズと六月- 銀猫自由詩12*06-5-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121