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うめぼしのソファーに座って
染み付いたズボンを僕ひとりだけで舐めた

醒めながら 醒めないよう

従順なイルカの飛沫の上で
一緒に眠ろうって誘い込んだけど 君は黙ったまま
いっそのこと抱 ....
薄く目を開き
ぼんやりと霞む
蛍光灯に
壁や
柱は
照らされて

土壁に
生まれた
生きた
死んだ生物の
擂りつぶれた亡骸が
ジッ と
燐光を放っては
塗り固められているの ....
滲んだ肌に香水が匂う、
視覚からこぼれた淡い影たちが
発せられない声とともに
音もなく、永遠へとむかう
冷たい未来の交じった
柔らかな過去の感触がまだある

つい今しがたも、
昨日も、 ....
ほかの季節は
ただうつろいやがて消え去るのみだが
夏だけは
爛れ朽ち果てそして亡び去るのだ
あの日
あっというまに難破した僕らは
流木にもなれずに
世界中の海に散らばった

絶え間なく打ち寄せるくらやみの音色に
安心してしまいそうな
ちいさな木片

ほんの少しの誤り
いく ....
日暮れて 日暮れて
ひとりきり
だあれもいない畦道で

日暮れて 日暮れて
ひぐらしの
かなしい歌を聞いていた

かなかなかなかな
どこ行った
僕のおうちはどこかしら

道をな ....
早朝の蝉達は
すでに目覚め 
茂る緑の木々に隠れ 
全身を震わせ、鳴いていた。  

無人の母校の校庭で 
跪き、両手を合わせ 
朝焼けの空を仰げば 
悔し涙は{ルビ搾=しぼ}り落ちる ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
 
指先に
色付く惑星
くるくる揺らして
夢を見る
触れたらふわり
いらっしゃい
見せてあげる
とっておきなんだから
ささやきあった
合言葉
たしかめあった
愛言葉
 
つ ....
水中ではうたもうたえない
だけど泣いたってわからない
ささやかなゆれはわたしの体温になって

さかなたちの集うよるがくれば
ふやけた指先からあふれていく
あらゆる目線の延長上 ....
耳元で囁くように
一番遠いところから
叫ぶように
声は、聞こえている
 
土の上に横たわった
私の頬に、そっと
それは静かに目を閉じながら
ひとつ
口付けを交わす
 
 
限り ....
白いプラスチックの大きな箱の中で
さっきから火事
もうもうとグレーの煙
激しい咳き込み

箱の下からは
ちょろりちょろりと流れ
とても清そう
ひとくち飲んでみたい

箱の上空では
 ....
微かにまるみを帯びた水平線から
紺、と翡翠色は曖昧に溶け合い
蛍光色のブイを揺らしながら
海風がしろい道を無数に拓いている

目の前に置かれたグラスの透明も
水晶の粒と汗をかき
夕闇 ....
星のみえないまちで
拾った青黒い石を
隕石標本だといって
ポケットにしまう

今夜、星をわけよう
はくちょうと
おやこのくまは
君にあげる
いっかくじゅうさえ
あればいいんだ

 ....
真夏に日車は、咲いている


雷鳴の空を裂く。
轟音で目を覚ます
一輪車に稲光りが青白く反射する
一瞬で葉陰の殻は黒焦げになり
焼けた臭いに鼻をひる
傘の骨はしろがね色で
{ルビ死灰 ....
10万人の名前を書き並べてみる



書き並べてみる

書き並べてみる





ただ、ただ、
帯のように
書き並べてみる


それぞれの名前
いろいろな名前

 ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している

青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する

途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
夏の盛りの日差しを受けたので
あの家の壁はあの人の肌のように白くなり
日陰がますます地面を焦がして
午後の家並みはきりりと彫が深くなり 
空はじりじりとしてあなたへの思いのように
もどかしい ....
  嵯峨野の竹林をさやさやと
  ひそやかにながれていきます

  野良犬の糞を拾いもせず
  高級な玉砂利で覆ってしまい
  きれいな庭ですねと褒めると

これが普通ですよ
   ....
牛がこない
遅れるなよと言ったのに
メールさえ返ってこない
電源を切っているのだろう

遠くに
うすちゃ色のまーぶるがみえる
きっとあれだ
おーい、と呼ぶ
MOO―、と感情を長くのば ....
銀色の太陽が照りつける夏があり
それはもう
うち震えるほどの悲しみに満ち溢れているのだが
私には震えることが許されていない
この夏の中では
私は銀色の太陽に烈しくうたれて
鋭く濃い ....
私がいなくても
何かが生きている気配
熱量のないぬくもり
それは香りで感じる

嫌いな言葉
じゃすてぃす
ふりーだむ
びくとりー

   わざと口に出しては
   目尻で笑ってみ ....
些細なコトが嬉しくて
飾りたがる涙が
イタズラに濡らす頬

滲むライトに照れ笑いをはためかせ
ひとときを切り取り
貼り付けていく

肩を並べた夜に始まり
歯痒い午後を通過
風を抱く ....
八月が終わらなければいいと
願っていた

そのときわたしは
小学五年生で
朝顔を上手に育てることが出来なかった
そして
支柱にぴよぴよと巻き付いた
枯れた朝顔に
まだ毎朝ぼんやりと水 ....
雨のなかに
すむさかなを
優しいひとくちでは
描けない
まだ


飲み干したはずの
模様がいつまでも海、で
花びらに
ふるえる風の光と影
それはもう
はるかに見失うよう ....
お昼間はセミが元気よく鳴いていて
あっ
あの山の上に入道雲がのっているよ
もくもくもく
あの瞬間にはサイレンが鳴って
         鐘が鳴って
めを閉じれば引き出しのなかに
なんでも ....
電車にのるんすき
でんしゃできみの町をとおるんがすきやねんけど

僕がいくら手を振ってても
きみにはオレンジとか青とかの
きれいな線にしか見えへんやんなあ

みえへんやんなあ
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
遠方で
黄金の光に透ける
青い羽が
凝視されて
宙に静止している

円らな瞳は
充足感で独り笑み
素手で沈黙を刻みつつ

視界の底から
硬く冷たい足音が
つま先を
いつまでも ....
おまえが
学校の宿題だといって
わたしの名前のゆらいはなに
と聞いたときに
ついつい懐かしさを覚えている自分が
少し嬉しい

母さんに聞いてみなさいと
僕がおまえの母にパスを出すと
 ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酸っぱさ投げ込んで- ねこ歩き自由詩4*07-8-20
電燈- 水町綜助自由詩1007-8-20
夜の軋み_★- atsuchan69自由詩11*07-8-19
特権的終焉- 塔野夏子自由詩7*07-8-19
難破船- 佐野権太自由詩22*07-8-18
日暮れて_日暮れて- 未有花自由詩13*07-8-18
向日葵の声援- 服部 剛自由詩507-8-17
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
小惑星- 葉流音自由詩107-8-17
肺をみたす(水葬)- アオゾラ ...自由詩2507-8-17
- 山中 烏 ...自由詩6*07-8-17
火事- ふるる自由詩12*07-8-15
夜間飛行- 銀猫自由詩14*07-8-15
流星のふりつもる夜は- 佐野権太自由詩15*07-8-15
天球へ- こしごえ自由詩20*07-8-15
君が名- わら自由詩20*07-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅰ- もも う ...自由詩10*07-8-15
夏の恋- N.K.自由詩4*07-8-15
きょうとさんけい- たりぽん ...自由詩6*07-8-13
牛とあるく- 佐野権太自由詩24*07-8-13
夏の影- 塔野夏子自由詩9*07-8-11
祭りの夜だというのに街灯は- たりぽん ...自由詩6*07-8-10
ありがとう- 見崎 光自由詩3*07-8-10
えいえんの夏- 吉田ぐん ...自由詩2707-8-10
夏しずく- 千波 一 ...自由詩12*07-8-10
きらンきら- 唐草フウ自由詩5*07-8-9
ストライプ- 自由詩6*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
白夜を_(はくやを)- こしごえ自由詩8*07-8-9
名前にこめる願い- 自由詩8*07-8-8

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