すべてのおすすめ
静寂が
哭いている、部屋の
隅っこで
うずくまっている
 
返らない電波を
無意識に、待ち望みながら
瞼を引っ張る睡魔と
戦う
 
 
汚れを知らぬ
白い壁に包まれて
私は寝 ....
体に雨があたり続けると
冷えていく寒さに
体内に取り込めば力となる水の
私とは相容れない歩みを知る

宿り木のような両手の指を暖め
握りしめる手の甲を濡らす雨と
向かい合っている体内を巡 ....
俺の君へ

 すごく強い俺がいて すごく弱い俺がいて
 すごく恐い俺がいて すごく優しい俺がいて
 すごく甘い俺がいて すごく辛い俺がいて

 すごく明るい俺がいて すごく暗い俺がいて
 ....
流れていくのは
いつも昔のもので
西でギラリと
湾を満たすものは
せめて夕日に
清らかに染まろうとする
 
夜の寒さなど
思うこともなくながめていた
港を出て行く
貨物船の短いマス ....
みつけたかった、のに
上手くはいかなくて

でも、
たまたまの風が
心地よかったりするもので

選ぶことのたやすさは
果てないそらを
みずいろに
ひろがる


しあわ ....
海のない町で
静かに月の海をみあげる
溺れることのないそこは
僕の心を沈めて

耳に木霊するあの声は
よせてはかえし
ゆらゆらと僕の心を

手繰り寄せる
つながる月
つながる夜
 ....
 
ある日ふとあなたは
わたしの優しい母となり
慣れないヒールの高い靴を履いたまま
図書館のカウンターのはるか内側
シチューを煮込んでいる

戸外、三角ポールの静かな
駐車禁止区域に来 ....
入梅に映えるはな

雨の雫を身籠って

まぁるく結実して

空の蒼さをうつす
揺れる、
ということを
幾度も揺れながら

風景は、
まったくとおい
わたしで
あった


えがかれてゆく、海

まっ白なのに
それはもう
古いかげ

波 ....
おもてに映るのは
笑って
泣いて
嘘を吐いて

うらでは何を
映しているの?
遠い空しか
見てないの、ね



仰向けに眠る癖は
やっぱり
私なんか
あなたのどこにも
 ....
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて

 ....
お互いが見えなくなったら
左胸を合わせて抱き合おう
お互いの背中から
悔いを打ち込んでつなげよう

言えなかった気持ちや言えなかった言葉
流れ出て交じり合う

声なんかいらない
胸打 ....
いつのまにか
溶け込んでいた、世界と
私との接着面に
体温計をさしてみる
 
ゆっくりと
開いた手のひらと
大気との間
握ることはせず
また、摘まむこともない
 
 
少しずつ ....
列車の出入り口近く
一番混みあうところ
何かの手違いか
小さな花が咲いてる
どんなに混んでも
人は花を踏まないようにしている
もしこれが花ではなく
うんこだったとしても
誰も踏まなかっ ....
埃をかぶった辞典を開いて
君に伝えたい言葉を探してみる

学のない頭から出てくる言葉は
ありふれた簡単な単語ばかり

君を勇気づける言葉を知らなくて
根拠も言えず「大丈夫」を繰り返す ....
細いだけのものを紡ぎ
不器用に飾られた
花のネックレス
朽ちてしまうことも知らずに
綺麗さだけが
二人を青空にする

失ったものを見上げる
高層の谷間は
つくられた
あの娘の{ルビ ....
真新しい緑を横切って
くろい雨雲の拡がってゆくのを
部屋から見上げて思うことといえば 
これから生まれ落ちようとする水 の
暗さとか、濃度とか。
おそろしくとおい日に
ひとはみな 水か ....
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね

こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ....
仕事の後に
友のライブを見ようと駆けつけた 
ライブハウスがある
渋谷・ホテル街 

時折ぬるい夜風が吹いて 
{ルビ娼婦=しょうふ}の亡霊が通り過ぎ 
地を這う{ルビ鼠=ねずみ}が路地 ....
とむらいの儀式には
いろいろあるらしい

風に流したり
星に浮かべたり

鳥についばまれる
それも自然だ

骨を
石に混ぜて焼く
というのもあるらしい



鈴にして欲し ....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
 
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
 
 
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
あなたが夕刻を告げると
わたしのお遊戯が
奇妙な形で切り落とされて
真っ暗になって
ぽた、ぽた、落下する
わたし
という無数の子供たち
の見上げる、灯り
に群が ....
無数のあなた、むすっとあなた

そこの穴はあなたの穴さ

穴のないあなた、穴ばかりのあなた

あなあなかしこ、あらかしこ

洗ったあなた、ずぶ濡れあなた

愛してあなた、言って ....
君は鳥のように 自由でいて
羽を広げて 青い空を駆けまわって

僕は大きな木でいよう
君が疲れたときに 羽を休められる

雨から君を守るため
枝をいっぱい伸ばして 大きな葉を ....
一人ぼっちだ
花々の中で

麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で

黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
幼稚園生の頃 
憧れの若い保母さんと 
いっしょに風呂に入った 
夢を見た 

20年ぶりに 
同窓会で訪れた幼稚園の庭 
 
不思議なほどに 
あの頃よりも 
狭かった 

 ....
終電前のファミレスで 
熱く語っていたきみが 
うっかりテーブルに忘れた 
空のペットボトルを  
ぼくは自分のリュックに入れた 

きみのゴミを拾うことで 
自分を少し削れたような 
 ....
古い日記の頁を{ルビ捲=めく}ると 
遠い昨日へ 
葬られた{ルビ女=ひと}の名前 

( 霞の向こうに立つ、その人影 ) 

左手首に巻いていた 
あの日の腕時計は 
いつのまに、{ ....
揺れる電灯を
膝立ちのままで、消す
扇風機からの人工が
生々しく
私の頬を通り過ぎる
 
茶色い光の下
飛び交う光がある
テレビを消してみた
全く
見えなくなって、しまった
 
 ....
小窓が開いてる水面
くい込んでくる ヒールの流し目

セメント楽譜に 回るこぶし
フリーなの?

ロケット台からはずされる素足
雑草の お茶会に泳ぐ 雨雫

雲は いってしまった
 ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じしつ- 山中 烏 ...自由詩707-7-1
水の唄- 砂木自由詩11*07-7-1
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*紫陽花月のはな日和*- かおる自由詩11*07-6-30
波間の住人- 千波 一 ...自由詩13*07-6-29
嫉妬- 小原あき自由詩18*07-6-29
猫缶- 水町綜助自由詩1807-6-29
- アマル・ ...自由詩4*07-6-29
体温- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-28
手違い- たもつ自由詩907-6-28
見つからない- 北大路京 ...自由詩30*07-6-28
ジルの野原- たりぽん ...自由詩12*07-6-28
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そんな世界- 水在らあ ...自由詩32*07-6-27
ミラーボールの夜_- 服部 剛自由詩5*07-6-27
鈴_葬- umineko自由詩15*07-6-27
長雨の後に- 山中 烏 ...自由詩10*07-6-26
ぽた、ぽた、する- A道化自由詩1407-6-26
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小さい- 水在らあ ...自由詩37*07-6-25
初恋のひと_- 服部 剛自由詩3*07-6-25
しずく_- 服部 剛自由詩407-6-25
浜辺の女_- 服部 剛自由詩10*07-6-25
遭難- 山中 烏 ...自由詩1207-6-25
チョン4_(ミドリ様作_チョン3への返詩)- 砂木自由詩3*07-6-24

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