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脊椎動物として生きる
その悲しみ

そして
珍しく雪が降った
朝の喜び

もし君が生まれてきたら
おもいっきり抱きしめて

そんなことのいくつかを
教えてあげたい
とってのこわれたカッター
囲まれたからおとなしく
折れたら折れた先で
汚れていく
自分と自分以外の事

時々 ねだるように
捨てられないだろうと
机の隅で 灯りから
はみでる

 ....
見上げる空に鳥が舞う
思いのままのその翼
向かう先には白い雲
遠く果てなく飛んでゆく

空を夢見て眺めつつ
地に立つ我のこの足で
心を定めて歩みゆき
果てなき道を進みゆく

見つめ ....
僕が握っている
ボールペンの
インクの中に
君が詰まっていたらいいのに

朝ごはん食べる
フルーツヨーグルトの
フルーツといっしょに
君が混ざっていたらいいのに

にゃんが時々つか ....
目の見えない人が歩く 
前にいる友の背中に手をあてて 

目の見える僕も歩く 
いつも前にいる 風の背中 に手をあてて 

そうでもしないと 

ささいなことで気ばかり{ルビ焦=あせ} ....
呆然としているだけで流れていくものを時と呼ぶな。わたしたちの
いちばん大きな乗り物は、生まれてきたときの速度を保とうとして
いるだけで、あなたの生き方とは関係がない。冒険せよ勇気を持っ
て自らの ....
誤解していた

満たされたはずの 海が
遠くひいていくような
それは

あなたの意味が乾いていく

雑踏の中で
あるいは
読みかけの本 
ぱたんと 閉じて

私の中にある
 ....
蜂蜜のような青さで、と誰かが言ったので何となく納得した。最近は何となく納得することが多い。空は蜂蜜のような青さでとろりとろりと甘いもの好きな子供たちを誘うのだそうだ。それから耳。耳たぶが際限なく広がっ .... 散文的であるかも知れない
晴れ間を見つける
こころはいつも


古くはならない
あたらしくもならない
それが空なら
繰り返すものごとに
少しだけ優しくなれそうな
そんな気が ....
窓の外は、夜

それゆえ汽車は吐息のように
曇り曇って
揺れに
揺れ


そこからなにが見えますか


わかりやすいものは
なぜだか頼りなくおもえて
背伸びをしてみた ....
ランドセルから鉄屑をまき散らし
小学生たちが歩いていく
賞味期限が切れて
生温くなった答案用紙を
噛み砕きながら
テレビで見るホームレスも
ここにはいない
家がなければ居てはいけない
 ....
喫茶店の中は
小さなロッジを思わせた
ランプの橙色の明かりは
それでもやはり薄暗くて
カウンター席の後ろでは
まだしまわれていないストーブ
季節に似合わなくても
この店には似合ってい ....
割れた小窓の向こうに
子供の靴が転がってる
幸せはいつも
シャボンが泡立ったときの
匂いに似て苦しい
どうしてわたしは
名前を書いておかなかったのだろう
指を動かして
桟に父の旧姓 ....


君は 泣いて




戸を閉めて
二人はもう一度夜を創造する
血 を ながして




ひ か り
二人が生んだ夜を
野蛮な 夜を 漂白する  ....
東京と東京のあいだは
やはり
びっしり東京だった
銀色のパチンコ玉で{ルビ犇=ひしめ}いていて
覗き込めば
ひとつ、ひとつ
{ルビ歪=ゆが}んだ顔を映す

冷たい光の反射に
じっと身 ....
手すりのない屋上で
そらをとりもどす、わたしがいる
{ルビ限界線=ちへい}に浮かぶ遠い筋雲の
気流の音に耳をすます
わたしがいる
まぶたの裏に
真昼の月を新月と焼き付け
まぼろしではない ....
ちっちゃいころ
わたしのおへやはピアノでいっぱい
わたしのすわるばしょなどなくて
ピアノばっかりおおきなおかお
ひきたいうたなどひとつもないのに


なのにいまは
わたしのこころはピア ....
檻の中には
消しゴムがひとつあった
動かなかった
夜行性
と書かれていた
夜まで待ちたい
君は言ったけれど
その前に
閉園時間になってしまった
帰り道、赤信号で止まった
右左よ ....
上司の心ない一言に火が点いて 
職場のちゃぶ台をひっくり返した日
しょんぼり夜道を歩いていると

通り道のボクシングジムから 
ばす ばす と
瞳をぎらつかせたぼくさーの 
ひたむきな ....
冬の雨が上がって
しっとりと潤った空気に
小さな蕾が目覚め始める

春と呼ぶにはあまりに早く
陽射が弱々しく届いて
蕾の外側だけがほんのり白く染まる

冷酷な北風には
他愛もない出来 ....
にぎってみな
ほら
もうだめだろ
そのタマネギ

切ったら泣くぜ
ぜったい泣くぜ
半分ぐらい
腐ってたって

ぜったい泣くから
まあ座って
二人で剥こう
そうして
 ....
ブリキのロボットはひとり
旅先の浜辺に{ルビ佇=たたず}んでいた 

羽織った黒いマントを 
浜辺の風になびかせて   


( 振り返れば 
( 浜辺には長い足跡 


拾った ....
あなたの髪に触れるしずくは
花びらのように
キラキラと咲いて散っていく

あたしもそんなふうに綺麗に映ればいい

住み慣れたはずの町が
やけに他人行儀に感じた
折れた傘が
歩道の脇に ....
愛のような色の
薔薇の花束

無造作に置かれ(無造作なキス)
散る(唇)
花びら(の味)



月光の針
が刺す

がそれは
暖かい
いや
寒い

ダウンする

 ....
鉛筆を指で回す君
鉛筆に指を回される僕
色の付いた服を着ている先生
お花畑の隣にある工場でつくられた黒板
下手糞なうそ
という言い訳

筆箱を空けると
いつもそこには青い空が広がってい ....
ひまわりが枯れて
バラが枯れて
チューリップがこぼれて
シベリアだけがまだ 
咲き誇っている

切られた花の優しさしか
あげられません
あげたくても
あげられません
 ....
ある朝に、新宿駅東口で待っている

(白くうずくまっている 無音の質量を
回転している(絶叫をとおりこした)声が
雨 のおくへと響いていく

来るのかしら
(いつ?)
遠くはるか遠く
 ....
あたしのスカートの
端っこを切ったのは あなたでしょう?

羽をばたばたさせて 空に浮かぶ
髪が伸びたので あたしは飛べるようになった

まっさらな夜を
あなたの匂いをたよりに飛んで
 ....
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように

瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
あなたはためすように
月を詠むのです
椿の花が落ちる夜に
闇から色を分かてるのか
ためすように
あなたは月を詠むのです

くれなゐは
いつぞの契り
くれなゐは
今わにみ ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
制度(悲しみと喜び)- たもつ自由詩1107-1-23
こわれたカッター- 砂木自由詩11*07-1-22
空を夢見て_海を夢見て- ぽえむ君自由詩8*07-1-22
蜜柑- とうどう ...自由詩18*07-1-22
風の背中- 服部 剛自由詩12*07-1-22
踊るとすれば輪舞、できれば砂漠の真ん中で- たりぽん ...自由詩15*07-1-22
アルピノ- umineko自由詩14*07-1-21
白い大きな樹- ふるる自由詩18*07-1-21
空のしるべ- 千波 一 ...自由詩28*07-1-21
夜汽車- 千波 一 ...自由詩14*07-1-21
制度(街)- たもつ自由詩1507-1-21
初めての記憶- Rin.自由詩31*07-1-20
窓からみる- たもつ自由詩14*07-1-20
富士山- 水在らあ ...自由詩23*07-1-20
東京パーラー- 佐野権太自由詩31*07-1-19
その日、屋上の扉があいていたんだ- たりぽん ...自由詩17*07-1-18
ピアノのおもいで- ふぁんバ ...自由詩9*07-1-18
制度(動物園の帰り)- たもつ自由詩1607-1-18
さんどばっぐ座- 服部 剛自由詩14*07-1-18
きみに向けて- 銀猫自由詩28*07-1-18
にぎってみな- 水在らあ ...自由詩31*07-1-18
碧いボール_- 服部 剛自由詩9*07-1-18
置いてきた傘- ku-mi自由詩16*07-1-18
トーンダウン- ふるる自由詩8*07-1-18
制度(教室)- たもつ自由詩1107-1-17
シベリア- 水在らあ ...自由詩39*07-1-17
れいうとわたし- こしごえ自由詩16*07-1-17
- もも う ...自由詩41*07-1-17
あかり- LEO自由詩31*07-1-17
月を詠むひと- Rin K自由詩39*07-1-16

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