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さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
植木鉢に身を{ルビ埋=うず}め 
体中に
針の刺さった 
裸の人形 

{ルビ腫=は}れ上がる両腕のまま 
{ルビ諸手=もろて}を上げて  
切り落とされた手首の先に咲く 
一輪の黄色 ....
春という季節は
いつでも液状にデフォルメされてゆく
匂い立つ色彩が
にじみ流れ溶けあい渦巻く
私の輪郭もそのただなかに
半ばは溶けかかりながら
けれど決して溶けきることはなく
冬をいとお ....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
 ....
野良犬が
尻尾をうなだれ
ふと 空を見上げる

ざわめきの中
鳥の鳴き声が
いやに 耳につく

鳥は 鳴く
ひよひよ ひよひよ
今日の日よ
ひよひよ ひよひよ
明日の日 ....
西の空に太陽が
その実を預けようと傾く頃
少女が一人
視線を ちに向け彷徨う
三歩四歩
前へ進むと 振り返りもせず
二歩三歩後ろへと下がる
どこへ 行くとも無しに
その姿はまるで 繋が ....
フ と目の前に綿毛が飛んでいたので

ク とつかまえて離して見ると

それはチカリと赤い血の玉で

もう一度握ってはなすと

{ルビ捩=よじ}れてつぶれて菱形のいのちに変わった ....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは

   言葉の空白にふるえて
   粋な単語たちをあつめ
   草の実に糸を通すようにつ ....
  「 ありがとうの詩 」

   

    ありが とおるよ こんにちは

    ありが とおくへ さようなら

    おひさま くれない 真っ赤っ ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
カラスが
砕けていく

お金を払っていた右手が
砕けていく

赤ん坊の泣き声が
砕けていく

夕日に照らされたビルが
砕けていく

コーヒーカップが
砕けていく

さっぱ ....
かえるところがあるのならば、それでいい)


   お葬式

カラスが黒く はばたいて
おひとりですか、と
月へ笑う
いいえ
あたしは迷子です、と
黒く燃える
火へ手紙を焼べた
 ....
春になっても苺を摘みには行かない

それでも時々
その世界観に浸りたくなる場所

花男のF4よりもメジャー(ではないだろうけど)
エドガーメアリーアランの三人組

硬質の黒い線で描 ....
ときめかせて
はなびらを解き放ち
冬別れの樹、予感
北風までもが人肌の温度
その飛ばす先の青空
気まぐれな季節は
いつも、ふいに帰ってくる

季節のない海の深みに
還っていくその前に ....
朝起きて顔を洗い
タオルで水を拭い 
洗面所を出ると 
もう
鏡から出てきた 
(ねぼけた自分) 
が背後からついて来る 

朝食を終えて 
玄関に腰かけ
靴を履き 
開いたドア ....
今迄 
子供のように手を伸ばし 
あれがほしい 
これがほしい 
と駄々をこねて 
 
なにひとつ 
この手につかめず 
「幸せ」はいつも砂になり 
指のすき間から流れ落ちた 

 ....
耳の中に何か忘れ物をした気がして
振り返ってみるけれど
耳の中に帰る道を忘れてしまった
どうにかしようと耳を澄ましても
聞きたくない音や言葉ばかり聞こえてしまう
まもなく桜がきれいに咲き始め ....
罵りあうためにあなたを欲したのではなかった
ただ
ままならぬ人の世で瞬きの間だけでも
互いの鼓動を抱きしめることで
少し眠りたかっただけなのに
淋しさよりも悲しみを
罵声ではなく歌声を
 ....
ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。

ある ....
折りたたまれてゆく季節は
いつか振り返れば
一瞬なのかもしれない
湧きいずる水におされて
いま
雲母のいちまいが
なめらかに遠ざかる


使いきれなかったノートの白さ
描ききれなか ....
{引用=新ジャンル *** お前のかーちゃん… ***}


お前のかーちゃんキレンジャー!!


お前のかーちゃん新発売!!


お前のかーちゃんデベロッパー!!


 ....
干乾びた小動物の
骨を拾って土に埋めた
湿った赤土の上を
ゴム製の靴底で踏みしめたから
今度生まれてくる時は
強い動物になるのだと思い込んで
きつく きつく 手を合わす
仕来たりなど ....
「個人的なジコが起きたんだ」 
老人ホームの会議で夜遅くなった帰り道 
同僚は先日別れたばかりの
妻と子の話を切り出した 

涙を{ルビ堪=こら}えた瞳で手を上げた彼は
交差点を渡って 
 ....
水をふくんだ枝 
水をふくんだ花 
水をふくんだ土 

山を流れる川のほとり 
岩肌を覆い
染み渡る水に喜び
起き上がった 
無数の苔 

( か細い茎から
( 見えない胞子 
 ....
あなたの
書いたもの

読みたい

なんでもいいから

淋しくならないように
たくさん たくさん
書いて書いて
そしたら

わたし
白ヤギさんのように
おいしく
食べる ....
階段を上っていく
ホールには明り取りの窓から差し込む光が溢れ
かつてそれは観葉植物の大きな葉を照らしたこともあった
河口の近くで手をつなぎバスを待っていたとき
足元には確かに雨ざらしになった動 ....
仄白く明けてゆく空と
暦の眠りから覚めた蕾が
共鳴して
三月の和音を弾く

冬を忘れた陽射しは甘く
僅かに紅を挿した絹の切れ端に
はなびら、の名を与える

こころにある哀しみや空洞を ....
風のゆくえに
はぐれたのなら
含ませ過ぎた胸に手を

どうでもいいと言い捨てるには
あまりに一途な
朝です、
誰も

いつの日も



 気がつくためには
 やわらかく ....
白く鮮やかに咲きほこる、
一本のモクレンの木の孤独を、わたしは、
知ろうとしたことがあるだろうか。
たとえば、塞がれた左耳のなかを、
夥しいいのちが通り抜ける、
鎮まりゆく潜在の原野が、かた ....
いまここに
来たるべき夜の紺青は
誰しもの
奥深くに眠る
逃れられない
悲哀の色をして


春はいつのときも
悲しみ覚えたかたちを
おぼろに映すから
すこし涙もろくなる

さ ....
ルナクさんの自由詩おすすめリスト(3607)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2
さぼてん_- 服部 剛自由詩12*07-4-1
春の抽象- 塔野夏子自由詩10*07-4-1
「_ひと、しずく。_」- PULL.自由詩14*07-4-1
鳥は_鳴く- 川口 掌自由詩5*07-4-1
在る_少女- 川口 掌自由詩6*07-4-1
1997- 水町綜助自由詩27*07-4-1
夜のかたちのピッテロビアンコ- たりぽん ...自由詩12*07-4-1
ありがとうの詩- ae96自由詩307-4-1
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
砕けていく- ふるる自由詩6*07-3-30
故郷における影- こしごえ自由詩33*07-3-30
*ウ”ァンパイアでポゥ*- かおる自由詩7*07-3-30
季節にとかして- たりぽん ...自由詩18*07-3-30
二人三脚- 服部 剛自由詩5*07-3-29
「_両手の皿_」- 服部 剛自由詩907-3-29
耳の中に- たもつ自由詩1807-3-29
蜃気楼の彼方- アマル・ ...自由詩9*07-3-29
「_蠢く土。_」- PULL.自由詩9*07-3-29
青いピースサイン- 佐野権太自由詩34*07-3-29
でべそ- ピッピ自由詩10*07-3-29
ひと夏- 千月 話 ...自由詩20*07-3-28
青炎の花_- 服部 剛自由詩6*07-3-28
しずく_- 服部 剛自由詩5*07-3-28
黒ヤギさんへ- とうどう ...自由詩22*07-3-28
独白- たもつ自由詩907-3-28
春の和音- 銀猫自由詩25*07-3-28
朝露- 千波 一 ...自由詩15*07-3-28
三月の手紙__デッサン- 前田ふむ ...自由詩32*07-3-27
夜光- LEO自由詩36*07-3-27

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