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とうに終わったエピローグと
いまだ始まらないプロローグの
狭間に佇む

記憶はずっと仮縫いのまま
予感もずっと仮縫いのまま

だから
来たるべき時のための衣装も
ずっと仮縫いのまま
 ....
夏にだけあらわれる
小径の奥に
ひっそりとした場所
そこにやわらかな墓標がひとつ

あたりを囲む緑のざわめきの中に
なぜかいつも感じる
揺籃の気配
その中には多分 壊れた玩具の ....
光の骨をなぞる指のことを もう思い出せない

言葉を思いかえすほどに
少しずつずれて嘘になってゆく
そのグラデーションをせめて美しく
夕映えに織り込んで
待っているうちに
身体は闇の鱗で ....
海さんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
衣_装__Ⅱ- 塔野夏子自由詩11*25-3-21
やわらかな墓標- 塔野夏子自由詩11*24-7-21
水へ還る- 塔野夏子自由詩13*24-6-27

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