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夏にだけあらわれる
小径の奥に
ひっそりとした場所
そこにやわらかな墓標がひとつ

あたりを囲む緑のざわめきの中に
なぜかいつも感じる
揺籃の気配
その中には多分 壊れた玩具の ....
光の骨をなぞる指のことを もう思い出せない

言葉を思いかえすほどに
少しずつずれて嘘になってゆく
そのグラデーションをせめて美しく
夕映えに織り込んで
待っているうちに
身体は闇の鱗で ....
海さんの塔野夏子さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やわらかな墓標- 塔野夏子自由詩11*24-7-21
水へ還る- 塔野夏子自由詩14*24-6-27

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