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弱った蝉を林に連れ戻そうとして
手のひらの芯を掴まれる
指に鋭い痛み
しなうほどの力で
下唇をくい込ませてくる
またか、やはりかと思う
同じことが前にもあって
どちらとも、もう翅 ....
生まれた時からバッハもピカソもあった訳です
赤ん坊の私がそれらに気づくまでの長い距離は
何かの原型でありそうだなと推察し終え
当時の感覚まで思い出されていたのです
座卓には抽斗がついており
....
パインサラダにするレタスをちぎり
水に反射した光をそっとボウルに散らせる
どうということもない休日の終わり
新しいドレッシングの蓋を開けた
レモンピールが見えなくなるまで刻み
胡椒とクル ....
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻
頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
新鮮なみのりを睨む
可憐な枝の先っぽで水や 蜜をたっぷりたくわえ光と風にゆれ
何かに咥えられるのを待つ 豊かさを睨む
窓をのぞいたら 朝
朝は苦手、って 言ったらすこしは好きになってくれる ....
食べるものを作る人の手が触れる時
その土は地球だ
人を殺すものを作る人の手が触れる
愛する者たちの息も
貴方のものと同じ空気に違いない
星を眺めるものを磨き
星を渡るものを組み立て ....
わたし 雨
私あめ 時々 あられ
心ゆられ
たこ糸のさきに むすんだ釘を
しずかに 夜に沈める
口の端に くわえた糸に
声をつたえる きみに聞かせる
わたし 雨
夜から ....
サボテンとの別れ
きみとは何万語のことばを交わし
無言で見つめあったろう
きみはわたしの髭を
わたしはきみの棘を
お互い数え飽きなかった日々が
あえなく終わろうとしている
サボテ ....
朝から雨
雨はすき間だらけ
貴女へと降りそそぐ雨
雨傘の下の
雨漏り
或る足音を乱す雨
アルコールを和らげ
甘く染まり
悪童に遊ばれる雨
雨に出会うと ....
海さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蝉
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soft_machine
自由詩
11*
25-8-8
ふりかえる生長
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soft_machine
自由詩
10
24-8-25
パインサラダ
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soft_machine
自由詩
10
24-8-15
もぐら
-
soft_machine
自由詩
8
24-8-10
蛇
-
soft_machine
自由詩
7
24-8-9
その手
-
soft_machine
自由詩
8
24-7-28
わたあめ
-
soft_machine
自由詩
9
24-7-22
サボテンとの別れ
-
soft_machine
自由詩
6
24-7-3
雨
-
soft_machine
自由詩
8
24-6-30
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