女子高生から
下着を買い取るとき
その女子高生の容姿と
下着の付着物の量と匂いから
その下着の適正価格を割り出す計算式で
黒いパンティのときに
より誤差なく結果が得られることから
この名 ....
わかいおまえさんはきいたことがないかもしれんが
このよには
だんぼーるや
ぷらすちっくや
きでできた
だいしょうさまざまの
はこだらけの
ひのあたるへやがあっ ....
こんにちは愛の調子はどうですか感情的に生きていますか?
この冬をただ生きていて夕焼けをただ浴びていて何か足りない
人生は虹のようだと思います良くも悪くも生きてこられて
錯 ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし
血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ
かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った
....
自分がすごくつまらない人間であると感じるきみ
きみは間違っていない
きみはつまらない人間だ
じゃ、つまらなくないのは誰だろう
金持ちか?
アスリートか?
芸能人か?
偉い人か?
....
{引用=冬の朝顔}
白い背表紙の本を開くと朝顔の種が落ちて来た
種は発芽して瞬く間にわたしの妄想に絡みつき
ひとりの女の形を編み上げると濃淡を宿す紫や白
水色やピンクの花を幾つも付けたのだ
....
無人の駅で
日曜の校舎で
ページを閉じると
すべりこむ花びら
五年後に会うだろう
そのとき同じ細胞は
ひとつも残っていないのに
なぜだか同じ人のまま
性格 ....
美しくて感度的な景色を見て脳に伝達し認識させるのは眼
どす黒くて汚いものを見てしまうのも眼だ
呼吸を繰り返しながら喉は言葉を声に変換し
個が他へと意志や感情を伝える
口は休みなく活動し ....
その映像と音声に長年慣れ親しんでいても
私は未だにテレビの仕組みも構造も知らない
あえて知る必要もない
おんなの体の仕組みは誰からも教わらなくても分かってしまった
なのにおんなのこころの空 ....
愛された過去は 風になったんだ
見つけることのできない 遠い風に
僕は思い出を 空に埋めよう
僕にはもう 何もない
確かにあったものが もう僕には……
宇宙にはい ....
公園を歩いていると
空から落ちてくるものがあり
それは高価な宝石だったりする
だが私はウォーキングの最中
足を止めることなく歩き過ぎる
公園を歩いていると
地面からせり出してくるものが ....
ね、みんなは、恐竜だったころをおぼえている?
むかし博物館に家族全員を、父がつれて行ってくれた。幸せな会話で窒息しそうな電車、はやく終わらないかな。
父はティラノサウルスが好き。わたしはトリケ ....
それは自分が発した小さな声の反響
何度も何度も岩にぶつかり
誰かの心に跳ね返り
大きく育って
戻ってくる
私が生んだ子どもです
だから私が引き受けなければならない
彼らを駆除し根絶する事 ....
冬が苦手だと思っていたけど、
冬が好きになった。
外が寒いと、
心が温かい時に。
実感できるから。
へとへとになって帰っている時、
知り合いに、お疲れ様 って言われて。
....
発煙筒
故障か
事故か
いずれにせよ
うらやましい
忙しい幹線道路脇の
実に見事な全面降伏
わたしは
少しの哀れみも同情も覚られず
その横を通り過ぎる
少しの嫉 ....
頭でっかちな知り合いのおっさんと、
体でっかちな同じ職場の男。
学校だったらこんな二人に挟まれて
話をしながら目的地に向かうなんてこと、
無いけど。
金を稼ぐ場にいると、
こういう ....
草原の中で
石ころに小さくなって
大きな青草と緑の空を
交互に眺めているんだ
きっと僕は
ぬるい砂の風になって
音のしない秋の中を
飛んでいく
あの世の方角に
足も目も向けたくはない
この世の果てはどのあたりで
この世のお終いにはどんな音色のファンファーレが鳴るのか
何も知らされないまま
物心ついたらこの舞台に立っている自分に気 ....
寒夜の洗面所に、固形石鹸は芯から冷え、それは無垢な恋人のよう。
悪事に染まった我が黒き掌でよければ、優しく包んであげましょう。
私だって持っている
人間の好きと嫌い
私だって
全否定出来ない
差別の意識と加えて偏見
私だって逆らえない
ケモノの欲求
ヒトでいながら
ヒトでなくなる本能
私だって苦し ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ
慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど
やっぱり耐えていくしかない、んだな
....
ドーナツを選んだ夏がなつかしい
深海が仄かな星のなかにある
ほんとうのこと カーテンは風に揺れ
虚数軸方向を見る虚ろな目
一生のお願い一緒に願いたい
甘い言葉や文字は嘘つきだと諦観めいてた若い頃
今ではそんな強がりも言えなくなって
乾いた空気の中
カチコチと時計の音が響いてる
何にも思うことなくて
ああ ....
雪降る宇宙の冷たさが
染み入るようなこの夕べ
俺は沢庵を噛みながら
胸奥の不安を呑み込んで
恐怖が襲うその手前
達磨のように揺れている
視界の奥では麗しい
星と星とが四百年ぶり
....
スナフキンよ。
かつて、君の姿を見た時。
僕は君へ、羨望の情のみが沸き、
君の姿を、いつも・・・追っていた。
スナフキンよ。
いま、君の姿を見る時。
僕は、個人主義とは何かをぼんやりと ....
雨の匂い
それは鼻先で嗅ぐ匂いじゃなくて鼻腔の奥の粘膜に染み込む匂い
終日降っていた雨に気持ちが鬱がれるのは誰にでも起こる現象だ
一日の仕事から解放されて退勤のタイムカードを打刻する
作業 ....
寂しいのは
欠損を見るからだ
といえば一面的かもしれないが
一面の真実だろう
僕の湯飲みは欠けている、寂しい
考えているように見せかけるだけじゃなく
考えてみなけりゃいけないよ ....
なんかもう疲れちゃった
母親から愛されることを願うのも
恋人から愛されることを願うのも
常識を身に付けないとみんな離れて行くと怯えるのも
仕事だからちゃんとしな ....
咀嚼。排泄、放尿、睡眠。
子供の頃、母から言われた。
シーっていうとね、あんたオシッコするんだけど、
シーって言わないとね。あんた中々オシッコしなかったのよ。
でもまあシーって言われなくて ....
仕事で悩んでいたら
先輩から
プッシュプルゲージを使えと
言われた
押す力も引く力もわかるなんて
うらやましい
測ったあとはゼロに戻れるなんて
うらやましい
サラリーマンの鑑だな
....
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