遠く離れて屹立
みんなから離れた場所でひとり屹立
人より低い場所に屹立
頭を垂れたまま屹立
垂れた頭を小突かれながら屹立
愛想笑いを浮かべながら屹立
電波も届かずバスも来ない場所に屹立
 ....
言葉のない世界の方が美しいけど、でも僕らはこの世界を選んだ 他人の痛みを
自分のことのように
感じられる人は
きっといつの日か
銅像が建つだろう

私は幼い頃から
自分のことを
他人の痛みが分からない
とても冷たい人間ではないかと
思ってい ....
ひとは人である
という箱の中に閉じ込めてしまっていいのか
病である
という蓋で閉じてしまっていいのか
わからないが
俺の中にいる何かに聞いてはみたが
唸り声を中に聞くだけであった

空 ....
服に{ルビX=くる}しみは入り込み
クーラーで冷やされた

皮膚は充電器に温められ
毛髪の生える余地もない

氷水をバケツに入れて
息を潜めて歩く
ぬいぐるみ抱き締めてから諦める


きみの目のなかで言葉が揺れていた


日向と日蔭の境界線うごく


秋めいてすこし静かになった部屋
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
憂鬱な日は何をしても憂鬱で
コーヒーも美味しくない
不安ばかりが胸の中にあって
鼓動が早くなる
逃げ出すことも出来なくて
自業自得とはこういうことかと自嘲する

もうすぐすべてが明らかに ....
鎌倉の甘味処・無心庵の窓辺で
手の届きそうな垣根の外に
緑の江ノ電は がたっごとっ と通り過ぎ 

殻を割ったピスタチオの豆を
口にほおばり、かみしめ 
麦酒を一口

また窓外に
江 ....
わたしだけの秘密がまた増えてしまい
これをどうすればいいかと思案する
王様の耳はロバの耳
宝石箱に小さく囁き
誕生日が同じだと顔付きが似る
クローゼットでひと歩きし
異口同音の人に好かれて ....
秋深し金木犀のご近所に銀杏植えたの誰や出てこい

{引用=#においが混ざり合って大惨事に。}
中学生の頃、UFO見たんです。本当に。
同い年の従兄弟も一緒にいて、2人で親戚に伝えたんです。
最近その従兄弟に会ったら、記憶消されてました。
宇宙人って怖いんですね。
砂漠の上に雪が降る

とてもときどき





どこまでも続くような草原を走る馬の筋肉と

艶のある毛並を思いながら


燭台の明かりで本を読むような事


わ ....
さようならは

何色ですか
真っ青ですか
真っ黒ですか
それともあの日の夕焼けの
だいだい色ですか

さようならは

どのへんですか
指先ですか
つま先ですか
それともア ....
 ただならぬ妻の叫び声に、ビールの缶を冷蔵庫に戻し男はリビングへ顔を出す。
リビングの一角に据えられた真新しく愛らしいベビーベッド。
ベッドの横に佇む見知らぬ赤毛の女。
赤毛の女のえんじ ....
若くて血気盛んな頃
私の作品のテーマは
反戦と平和だった

だけどね
本当はさ
すべては中身のない嘘っぱち

空回りばかりの
風車

何だか
カッコよくて
見栄えが良かったか ....
空の似顔絵を描くとね、どんなに下手でも似てしまうよね。
空には正解がないから、きっと間違えようがないんだよね。
時間が経てば
価値がでる

どんなものでも
価値がでる

経てば経つほど
価値がでる

時間が黄金に変わる時

もうそこに
所有者はいない

もうそこに
あなたもいない
 ....
金木犀が、香ってかなしい
手折って、帰ってきて、グラスに飾って、香ってかなしい
ゴミ箱の中から、香ってかなしい
ゴミ出しをしていたら、金木犀が、香ってかなしい
手折って、帰ってきて、グラスに飾 ....
天気予報通り空は晴れ上がっていた。
夜。一人でアパートの部屋に帰ったら間もなく入口と出口を兼ねるドアがノックされた。
彼は独身で孤独感満載な毎日を生活している三十代半ばだった。彼女はいない。出来た ....
キジバトがアスファルトのすき間の
塩化カルシウムを求めてやってきては
車の気配に飛び立つ
その柔軟で頑強な胸筋は
うすく乾いた空気を捉えては
スノーシェードの向こうへと飛んでいく
その屈強 ....
秋になったばかりだけど
紅葉のことばかり考えている

はっきり言ってまだ暑い
昼間は暑いけれど
彼岸花は顔を出している

人を惹きつける魅力
自然には備わっている

紅葉にはまだ早 ....
炎は薪から放たれた
銀色の薪台と
明々したランタンと
椅子に寄る僕を
確かに捕らえたのだ

星明かりの下
ただただ
炎が爆ぜるのが
天頂に突き落とされる
太古の爆風に思えた
舞 ....
初めて好きになってしまった異性の事
その名前は確かに覚えている
でもその顔立ち 身長 体型、そして性格に至ってはほとんど思い出せない

その人のどこに惹かれ何が好きになったかなんて、すっかり記 ....
9月を注意深く眠らせて
けれど10月に進みたくない双六
ナチュラルターンで
アーケードに渦潮ができてしまう

明るい未来とか
新しい展開とか
要らない
打開の決定打はいつも
ありはし ....
街の灯りが
ゆらゆらと揺れる
夜は時々
花の影を踏むように
どうにもならないことを
空へと逃してやる
歩けるなら
違う場所へ行けば良いのに
何故だろう
この段々畑みたいなネオンが
 ....
私の中で燻っている恐れ
私の中に降り積もる不安
自業自得とはこういうことか
これは私の罪だから逃げ出すことは出来はしない
真正面から見据えて
ここで朽ち果てようとも

恐れが私に罪を犯さ ....
口笛の奏で、目覚めてこの秋夜
澄んで響く何処から

明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相

聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ

扉開いて弓形の白浜
 ....
毎日忙しく届けられる
空からのメール

水色のベールを抜けて
発信される特別の言葉たち

心を開放して
受容の気持ちで待っている

空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて ....
あばら骨の檻をすり抜けて、君は君自身から脱獄せよ。
君は冤罪をかけられて、この世に生まれてきたんだろ?
道草次郎さんのおすすめリスト(1101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
廊下に立ってろ!- 六九郎自由詩2*20-10-7
- おろはげ ...自由詩2*20-10-6
偉い人とそうでない人- 花形新次自由詩120-10-6
空腹のさなか- 奥畑 梨 ...自由詩220-10-6
歩く_バケツに氷水を保ち、息を潜めて- 奥畑 梨 ...自由詩1*20-10-6
あきらめる- 水宮うみ川柳1*20-10-6
夕闇- ひだかた ...自由詩520-10-5
自業自得- 無限上昇 ...自由詩320-10-5
黄色い蝶_- 服部 剛自由詩220-10-5
秘密- よしおか ...自由詩620-10-5
秋深し金木犀のご近所に銀杏植えたの誰や出てこい- 46U短歌5*20-10-5
嘘をつくのがすごく苦手で- がん自由詩1*20-10-4
めも- かば自由詩320-10-4
アラスカ- やまうち ...自由詩420-10-4
ロングパス- 六九郎自由詩1*20-10-4
足踏まれたら倍返し- こたきひ ...自由詩220-10-4
似顔絵- クーヘン自由詩3*20-10-3
アンティークショップの独り言- st自由詩320-10-3
秋はかなしい、なんてったって- 印あかり自由詩520-10-3
何となく日々は過ぎていく- こたきひ ...散文(批評 ...320-10-3
キジバト- 山人自由詩4*20-10-3
紅葉にはまだ早い- 夏川ゆう自由詩120-10-3
三河高原- Giovanni自由詩5*20-10-2
初めての- こたきひ ...自由詩220-10-2
9月30日- よしおか ...自由詩220-10-1
COSMO- ミナト ...自由詩4*20-10-1
- 無限上昇 ...自由詩420-10-1
月下(改訂)- ひだかた ...自由詩420-10-1
メール- 風の化身自由詩2*20-10-1
あばら骨- クーヘン自由詩1*20-10-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37