いつも僕らは分かり合えなかったね
まるで、水と油のようで
どちらかが泣いて
どちらかが怒って

涙と怒りは混ざることはなく
ただ何度も繰り返して
周りの人を困らせていたね

「似たも ....
お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に寝ている人達
は皆、死んでいる

お経が唱え続けられている
畳の広間に敷き詰められた純白の布団に起きているのは
私独りだ

 ....
真っ直ぐなんて歩けやしない
平らなところで つまずいて

ぬかるみで ぐっちゃりなんて いつものことだし
おいしくない水だって 飲んでしまうし
 ....
日向の中を歩いていても人は多かれ少なかれ誰でも闇をかかえている
んだと思います

表面と内面の食い違いから起こり得る軋轢に人は苦しみ悩むに違いないでしょう

普段から親切でやさしい人
でも ....
何千回、何万回
「死にたい、死にたい」
と私はずっと想い続けた

初めて母に「死にたい」と言った小二の春
「じゃあ、一緒に死のうか」
あまりに簡単な返答だった
人の命は鳥の羽よりも軽いの ....
春みたいな秋に

太陽を見つけた

きらきらと

照らす光の膜が

樹々を包み

あかあかと

紅葉は空を彩っている

ゆらゆらと

風に揺れる花々は

てんてんと ....
兄は水墨のような影を落とし、今にも消えそうに、間もなく消えた。
兄の痕跡は参道に滲み、それすらも次の霧雨に消されるのだけれど。
普通に生きているつもりでも
普通の領域が曖昧だから
普通じゃないのかも知れない

 あんた普通じゃないよオッサン。知ってるか、この世の中普通じゃないんだから、オッサンだって普通で
 ある訳な ....
複雑な小路が入り組んだ先に
ほんの小さな広場があって
そこに君の住むアパートメントがある

夢しか見えない君を訪ねる
思い切り太っていて
あらゆることに考えが歪曲し
君はすっかり君でなく ....
巨人の吐息
甍の黄金

聖玻璃の風吹き
僕は行く

巨人が眼差す
夢の突端

輝き始める黄金の矢を
掴み取ろうと

僕は行く
いい焼肉屋の木戸を ガラガラと 入った時に鼻をつく 肉と醤油の爽やかな匂い 切れのある それでいて適度に重い バンタム級のパンチのような 赤身と脂身の入り混じった匂いが好き

かわいらし ....
「これを読んでる時、既に僕は」
私は今、恋人の成宮の部屋に居る。ここ数日、連絡が取れなかったため急いで最終の電車に乗って成宮の住んでるアパートまでたどり着いた。アパートのドアをノックする。
「ねぇ ....
綺麗な花を見たその眼で
私のことを見ないでください

そう言いながら
ふるえる骨で菫を拾う

きみは愛された死者だから
眼を閉じても会いに行けるし
白いハンカチが良く似合う

たっ ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
街ですれ違いざまに
肩が触れたとか何とか
後藤に絡まれた場合
ソニー損保よりも早く
現場に到着して
問題解決に当たります
後藤トラブルキャンペーン期間中ですので
料金は半額となります
 ....
どんなに辛い目にあっても
どんなに悲しい思いをさせられても

そこは大人だから
人前に弱音をはいたり
涙滲ませたり
できない

そんな事したら
見せかけの同情と裏に隠された
嘲笑を ....
さよならのかたちして
かもしかは
ゆうまぐれ
町を歩く
ときどき
立ち止まり
思案して
また
歩きだす
かもしかの
梢とも
灰ともつかぬ毛
硬い毛
そのきわ ....
国際交流のアトラクションで
着物と狐面、腹掛け、手甲のステージ衣装で
唄っていた時に興味を持って
放歌後にカタコトの日本語で
声をくれた三十路前くらいの
白人男性が居た

お面に関しては ....
旅のしおりを作るなら、最後の頁に、こう印字しておこうか。
〜旅のしおりを手放す時、僕らは本当の旅人になるのだろう〜
左右の手足の指は五本ずつ
合わせたら十本

それはいつ何度数えてもかわらない

勿論例外は存在するでしょう

だけど申し訳ありません
例外は外します

人は利き手の指を使い
数を ....
青空が何処までも続く
過ごしやすい秋

飼い犬と散歩
毎日楽しんでいる
身体が元気になっていく

決まった道ではなく
その時の気分で決めている

散歩している他の飼い犬と
直ぐに ....
たしか
あの頃のボクは
人混みに紛れながら
孤独に苦しみ
絶望していたのだ

星さえ見えない
昼間のような夜の繁華街で
ビルとビルの間を行き交う人々が
楽し気に見えて
何もかもが羨 ....
とにかく名前ばかり産んでいるあの子たちが
赤い一張羅を着てでていくのを見たから
星空、火打ち石、波打ち際もざわついて
やっと世界がはじまるのだ、とうわさした

結局、うまれたのは

 ....
冴えない身なりをして
うらぶれた街を歩きたい

擦り切れた靴を履いて
ボサボサの髪で
この世の終わりの方角を見るような眼をしながら
行くあてもなく
彷徨い歩きたい

うす汚い帽子は
 ....
死んだあの子がまた夢に出てくる
私が迷子になると
またあの子が夢に出てくる

深海を歩いていると
またあの子が夢に出てくる

ひざを抱えて昨日を見つめていると
またあの子が夢に出てくる ....
寒さに

身をよじりながら

電気ストーブに手をかざす

外では雨が降っている

気持ちは停滞したままだ

生きてる証のように

歯根の痛みは続いている

僕の自転車は上海 ....
久しぶりに会った
一緒にお好み食べた

何も話さないのに
会わずにいた時間が埋まる

暖かい湯気の中
不思議だ

ぽっかり空いた時間が
埋まる
埋まる

二人は黙って
鰹節 ....
風を待つ秋の夜に路傍で空を見上げていると小さな星がひとつ消えました

その星の光は何万年もの旅をしてここにたどり着いたといいます

何万年も前に小さな星は消えていました

私が見ていたもの ....
世界は豊かだと

ふと思い


願わくば

心豊かにあれますようにと


そんなことを願う


ちなみに今日は電池の日だそうです
蒸しパンたべました
空いたフクロのなかへ
いっぴきの
蠅が入りました
うふふ
なぜか腹の底から
わらっていました
ヒトがいう
≪命の尊さ≫の
危うさを
道草次郎さんのおすすめリスト(1084)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エマルジョン- 月夜乃海 ...自由詩120-11-18
解離- ひだかた ...自由詩520-11-18
わらしべ長者- 鵜飼千代 ...自由詩14*20-11-18
日向の中にいても- こたきひ ...自由詩320-11-18
私だけじゃなくて- 月夜乃海 ...自由詩420-11-17
秋の詩- おろはげ ...自由詩3*20-11-17
水墨- クーヘン自由詩2*20-11-17
階段の有る家に- こたきひ ...自由詩320-11-17
帰路- 山人自由詩10*20-11-16
黄金の矢- ひだかた ...自由詩520-11-16
ロゼ- TAT自由詩120-11-16
さよなら、どうせだしね。- 月夜乃海 ...散文(批評 ...120-11-16
純恋- おろはげ ...自由詩1*20-11-16
壊ノ力、宇ノ声- ひだかた ...自由詩420-11-15
後藤トラブル- 花形新次自由詩120-11-15
極力、眼を現実から反らしたい- こたきひ ...自由詩420-11-15
羚羊- フユナ自由詩420-11-15
No_Worries- 板谷みき ...自由詩2*20-11-14
旅人- クーヘン自由詩3*20-11-14
指がさす方角には- こたきひ ...自由詩120-11-14
飼い犬と散歩- 夏川ゆう自由詩220-11-14
泡姫の記憶- 板谷みき ...自由詩2*20-11-13
草原- はるな自由詩720-11-13
うらぶれた街が好き- こたきひ ...自由詩720-11-13
さよならはまだ- きみのて ...自由詩520-11-13
秋の平日- ジム・プ ...自由詩2*20-11-13
いつもの店で- ガト自由詩4*20-11-13
光_プリズム- おろはげ ...自由詩1*20-11-12
めも- かば自由詩220-11-12
空腹- ナンモナ ...自由詩3*20-11-12

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