生来 勉強についていけなくて成績最悪だったけど
何としても高校だけは出たいと思い必死に頑張った
そして
地元の県立を受験したら合格した
だけど高校生活三年間もイジメにあってしまい
私 ....
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった
静けさに沈む
何もない
静けさに沈む
足場を欠く
俺の肉体と意識は解離したまま、
冬陽の芳香を嗅いでいた
それは明る ....
水底の声が叫んでいる
水底の声が叫んでいる
どうしようもなく救いのない
どうしようもなく光のない
隔離された孤独のなか
閉鎖された闇のなか
水底の声が呻いている
水底の声が呻いて ....
一個
半分こ
二個
丁度
三個
幸せ
四個
満足
五個
アンバランス
六個
拒否
七個
怒声
八個
終了
一個
丁度
仄かに明るいこの冬日
雪は遠くで降っていて
陶然と一陽に木霊する
数千数億の銀河の渦が
降ってくるよなこの今に
艶めく若芽の燃え出づる、
感覚知覚を越えてゆく
未知なる時を紡ぎ出 ....
私は誰も幸せには出来ないと知った
空は暗くて私はひもじい
昼間は薬を飲まなくなった
薬に慰められるのが嫌になったから
今私は万年筆でかさかさ書いていて
万年筆の先だけが私の友達だ
....
この薄い感覚を泳いでいくのには
もう飽きた。
条件反射的に僕を、
ありきたりな人間にあてはめていく虚しさ。
未来が見えちゃうって悲しい。
劇的な変化なんて計算に入れずに
ずっともやもやして ....
別の星には
別の花が咲く
そこには別のじょうろがあって
何色の水をやるか
異なっている
だから
どんなふうに話し
どんなふうに笑い
どんなものを食べ
どんな寝相で寝ているか
知るよ ....
我すきの古俳あつめて冬ごもり
野分去て猫佇むや破れ堂
太平をねがひて詠へ去年今年
此宵の月を肴に酒の酔
上れ〳〵坊ンより伸るいかのぼり
相合の肩寄合ふて雪見傘
秋晴 ....
此処は静かだ
これまでに感じた静けさを
寄せ集めたような静けさだ
此処には
君とだから来られた
そして他には誰も居ない
さえざえと澄みわたる処
静かな処
けれど知っている
こ ....
ジャガイモの転がる農作業小屋にて
ハクビシンが
冷たく首を伸ばす
おのれの糞尿を
嗅ぎ直す
ハクビシン
ハクビシン一匹
板目に鼻を押し付けて
水をかぶるような恐怖であるか
....
みなさんが癒されるようなツイートを してゆきてぇなぁ してゆきてえぇなぁ
いいね欄が動物画像ばかりの人には好感を持っちゃうんだよな
「尊い」と口にするみんなのことが尊いなっ ....
孤独に発光する、
散乱するイメージのなか
源頭へ遡る、
前進する時間のなか
旺盛に分け入って行く、
イメージがイメージを呼び
深海の頂きで
未知なる木霊を聴く
大雪原がうねるように ....
凍てつく明けの宵
痛い位強い風の中
揺らぎ燃える炎を見ていた
暗い空気の間で
所在なくぼんやり手をかざしていると
子供の頃に商店街で毎日見かけた
もうこの世にはいない煙草屋のじいちゃんが
....
木洩れ日の揺れる小道に神様が、やはり現れてはくれず、けれど。
けれどとは言ってみたものの、やはり現れてはくれず、けれども。
老化現象の自然な結果なのに
高血圧によって引き起こされるかも知れない致命な疾病を怖れて
俺は降圧剤を服用している
医者と製薬会社の企みにまんまと乗せられながら
俺は死にたくないから
降圧 ....
あの巨大地震に襲われたのは昼の二時頃だったかな
この国の民は地震慣れしてるから
最初は またかって軽くみてたけど
揺れが凄くておさまらない
俺は
その時働いていた製紙会社系列の工場の中で ....
鼻歌は
ド♯がどうにも上手く出せなくて
メロディーは誤植した看板みたいになった
でもギャラリーなんかいなかったし
空は穏やかに晴れていたから
俺としてはそれでも悪くはなかった
良く出来た結 ....
経済の不公平な分配によってうまれてしまう
裕福な家と貧困にあえぐ家
私はこの世界に産まれる事には当たったけれど
ついでに引かされた抽選には大きく外れたに違いない
上流ではなく
中流で ....
現実から逃避したくて
今はやりの動画サイトにはまってる
現実から逃避したくて
今はやりの音楽のお気に入りを繰り返しくり返し聴いてしまう
コロナの風邪も
低収入の生活レベルも圏外にして ....
人ってことが僕というものの一要素に過ぎないように、
雨粒たちも、雨ってだけではないんだろうと思う。
木々を擬人化して考えるとき、
人も同時に木へ近づいて、人から少し離れていく。
人でい ....
気づ間についた親指に
小さくこんにちはと可愛らしくご挨拶
お前はいつ出来たんだと聞いても
知らんぷりで大きくなるばかりで
親指でえへんと喜ぶ瘡蓋に呆れるばかりで
笑って泣いて過ごしていつしか ....
世迷言のたもうと言われても
心のまま、心のままよと
思うて来たのみにて
何か間違うたのか
そりゃ何かは間違うたろう
日ノ本の国の
日が昇ろうと沈もうと
何をも感じられぬま ....
誕生日以前のわたし
誕生した瞬間のわたし
誕生した直後のわたし
それから先もわたし
それから先のわたし
死の直前のわたし
死の瞬間のわたし
死の直後のわたし
それから先のわたし ....
赤塚不二夫のコンプレックスとか
高井研一郎の画風とか
ファルス
コント
喜劇
がきデカ
山上たつひこ
鴨川つばめ
マカロニほうれん荘
....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む
誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて
優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
遥か遥か
天の高みあたりには死者達の永眠る国があるらしい
子供の頃に大人達がよく言っていた
神だって
仏だって
本気で信じた事は一度もないけれど
代々大人達が伝えてきた言葉には真実 ....
故郷
100円の筆ペンが
たった二文字の前で
立ち往生してしまう
故人の記憶も記録になり
それ故のふるさと
気づけばただの穴ぼこだから
書いたところで故郷だけれど
気づかないふりを ....
あざとい
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる
夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする
夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ....
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