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一人の子供が木を見上げている

緑と黄色と赤と茶色とそれぞれの濃淡
一枚一枚の葉の形
重なる葉の間から漏れ注ぐ眩しい光
微かなにおい
風の鳴らす音
そよぐ枝のランダムな動き
鳥や虫やそ ....
今日まであっという間だった気がする
母なる大地を旅立ってから
長い道のりを長いあいだかけて歩いてきた

海を渡り
西部を目指し
石油を掘り出した

進出し
征服し
理解し
制御し ....
豆は洗わない
100均の鍋に卓上コンロ
量も時間も適当
色と音とにおいが頼り
頃合いを見計らって火を停め冷ます
ハンドピックもしない
寝かせたりもせずすぐ粉にひく

私のコーヒーに失敗 ....
自分がすごくつまらない人間であると感じるきみ
きみは間違っていない
きみはつまらない人間だ

じゃ、つまらなくないのは誰だろう
金持ちか?
アスリートか?
芸能人か?
偉い人か?

 ....
私の遺体は祭壇の前に安置される。
祭壇と言ってもごく簡素なもので、棺はなく、床にごろんと寝かされる。
坊主の読経はなく、静寂の中に参列者のしわぶきが混じる。
パイプ椅子の上には、懐かしい顔が並ん ....
飲んだ帰りの電車で漏らしたあなたの吐息が

なにか面白いことないかなとなにげなく呟いたあなたの一言が

ポテトチップスの油にてかる唇から吐いたあなたのゲップが

細くたなびき空に登っていく ....
毎日気のきいたかんじのようなコメします
あなたのことほめます
ステキねいいます
いいねします
けんきないときはげまします

ひとつ50円てす

火消します
燃えないようにします
や ....
ひょっ
ひょっと
くいっくいっ
ひょっ
ひょっと
くいっくいっ

縁を歩いている
縁と言っても樽の縁であり
樽と言ってもただの樽ではない
縁の幅は一尺ほどもあろうか
それ ....
遠く離れて屹立
みんなから離れた場所でひとり屹立
人より低い場所に屹立
頭を垂れたまま屹立
垂れた頭を小突かれながら屹立
愛想笑いを浮かべながら屹立
電波も届かずバスも来ない場所に屹立
 ....
 ただならぬ妻の叫び声に、ビールの缶を冷蔵庫に戻し男はリビングへ顔を出す。
リビングの一角に据えられた真新しく愛らしいベビーベッド。
ベッドの横に佇む見知らぬ赤毛の女。
赤毛の女のえんじ ....
道草次郎さんの六九郎さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一人の子供が木を見上げている- 六九郎自由詩2*21-4-9
覆水盆に返らず- 六九郎自由詩221-3-7
Not_sophisticated- 六九郎自由詩2*21-1-24
つまらない世界- 六九郎自由詩2*20-12-27
袖すり合うも- 六九郎自由詩2*20-10-25
気分はもう- 六九郎自由詩2*20-10-23
わたしかあなたまもります- 六九郎自由詩1*20-10-15
縁を歩く- 六九郎自由詩2*20-10-12
廊下に立ってろ!- 六九郎自由詩2*20-10-7
ロングパス- 六九郎自由詩1*20-10-4

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