すべてのおすすめ
本のなか文字のひろがる風景で存在しない曲を弾く人。
きみの黒い髪が宇宙みたいだった 青い景色に浮かんで見えた。
火のように月日はもえて土になり金いろの木に水をやってる。
....
君があまりにも優しく笑うから
あまったプリン譲ってしまう
君があまりにも優しく笑うから
あまりにも、優しく笑うから
君があまりにも優しく笑うから
割り切れなくていいと思った
....
人の瞳にだけ映っていた幻
からっぽが呼吸している無風の箱
各々のどうしようもなく遠い個々
花畑みたいな色の花が咲く
絵を描く猫を描いた『絵になる』という題名の絵を描いた猫
ドーナツに穴があいてるのは多分トポロジーの例にあげるため
歴史上の人物の言葉はあまり信用しないようにしている
....
きみがぼくに付けたぼくより大きい傷
夕焼けの有限の星で眠った
隙間から、ひかりが声を発してる
月の宛先は腕の先 つめを切る
草木たち 話に花を咲かせてる
星はひとみたいに滅んでまた星に
「ないっすか? ナイスな椅子は」「ないっすね」
かき氷みたいな色の穏やかさ
人 ....
登場人物が小説を読んでいる 読者も同時に読書している
深夜のことクライマックスって呼ぼうかな(なぜなら暗さがマックスなので)
風呂あがりに飲む水道水くらいうめえミネ ....
川柳のように短い糸だった
文末の句点がもってる円周率。
文章の外へ脱字は逃げてった
匿名であなたと話す夜のまち
青空のように真っ青だった空
すごろくをすごくつくってすごす図工
どこかの地層に残っていた涙
ただひとつだけ言えることずっと言う
イコールの募る恋
いこるのつのるこい
イコールへどんどんと足したどんどんと減る恋
いこるへどんどんとたしたどんどんとへるこい
イコールでなく、辛くぐらつく撫でる ....
10000年前の夢を見てた猫
1000000000年前の夢を見てた犬
1000000000000000年前の夢を見てた風
100000000000000000 ....
人々の戸を二度引くと日々になる
あのころをころっとこころはわすれたい
その日々は日記の内側で生まれた
待っている舞っている魔っている魔王
....
(歌という文字から可と欠を引くと可なので)不可欠な歌は、可だ。
何かへとお支払いしてるみたいな動作の入るお祓いだった
両片思いって現実で起こる可能性のある現象なのか?
....
物心 コップの水が有限のようにも無限のようにも思った。
音なしで大人しいけど画面から騒々しさは想像できる。
歩くたび無数の宇宙を踏みつぶしている気がして、靴底の黒。
....
みなさんが癒されるようなツイートを してゆきてぇなぁ してゆきてえぇなぁ
いいね欄が動物画像ばかりの人には好感を持っちゃうんだよな
「尊い」と口にするみんなのことが尊いなっ ....
人ってことが僕というものの一要素に過ぎないように、
雨粒たちも、雨ってだけではないんだろうと思う。
木々を擬人化して考えるとき、
人も同時に木へ近づいて、人から少し離れていく。
人でい ....
ドーナツを選んだ夏がなつかしい
深海が仄かな星のなかにある
ほんとうのこと カーテンは風に揺れ
虚数軸方向を見る虚ろな目
一生のお願い一緒に願いたい
知らない人を知ってる記号に置き換えて、たくさんの誰かを素通りした
誰かに自分が誤解されても、仕方がないと諦めたのは、
自分が相手を分かろうとしなかったからかもしれない
暗黙のルールを知れば知るほ ....
青春のなかに月日があるかんじ
三人の月日が春の月になる
煌々とかがやく高校 後光差す
川柳と十七億年暮らしてる
おゆのゆめ あのゆめのあめ おゆのあめ
からっぽのペットボトルに影がある
きみが三十一音でうたってる
星空の色がしょうゆみたいに濃い
....
「花粉症なんだよなぁ」と「花綺麗やな〜」が混在している心
ふいに来た鹿に驚いた鹿威しがカポーンと鳴って 鹿も驚く
力こそパワー
カこそモスキート
カ力こそモスキートパワー
....
日差しを浴びて余白が眩しかった
お日さまの香りが帰りを待っている
雨音に気持ちを急かされる信号
ひとびとの夕焼け走るバスの形
星空が曇ったガラス ....
踊れパレードを
皆した身だしなみ
良い宵。酔うよ、いよいよ。
う~思い出せない。
なぜだい もおーぅ!
風のようにたくさんの場所を通ってきたから
ぼくらの言葉に、風景が滲むことがある
暗くなっていく夕方や遠い電車の音に、あなたを思い出すのは
あなたの声が、その景色を映していたからなんだろう
....
きみの影で星がしずかに暮らしてる ときどきそっと光ってみせる
ないということには無という名があって あるものみたいに名前を呼べた
「覚えてる? 降水確率0%の日に0粒の雨が ....
ぬいぐるみ抱き締めてから諦める
きみの目のなかで言葉が揺れていた
日向と日蔭の境界線うごく
秋めいてすこし静かになった部屋
掛け算のように足し算のように、駆け抜ける足
玄関の眩しさに、なにか呟く玄人
夜の外には朝の月
目を瞑って、冥王星を見る
その日を記した日記、でか ....
あかいろのひかりの前で青を待つ
台風のような目をした日の光
夜が明けただけでこんなに明るい黄
夏の青空のゆめみたいに白い
この目に映る世界となんの関係もない恋をする
眼の表面にひろがる海で ひかりと鳥がないている
眠る言葉を起こさぬように 本を静かに読んでいる
日々の中の身近で短い悲しみは
遠くまで続く長い日々と繋がっていて
見方を変えると、味方になってくれたりする
1 2