思い返せば君をアパートで初めて抱いた夜
それは危険な賭けだったかも解らない

なぜなら
その時私は君の体の中に押し入り
いっとき体を制服したかっただけで
それ以上の感情の昂ぶりには至らなか ....
脳髄を静かに掻き回すマイルスのエレクトリック
インスタントコーヒーの粉を食パンにぶちまけて湯を飲む
退屈にかまけた下らない遊びさ、ハナから味なんか期待してない
だから心配しないで、俺はまとも ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
闇の光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
 ....
《そこ》では、
だれにも読まれないから、
詩を、
詩のサイトに投稿した。


詩、だから、
詩のサイトでは、
読んでもらえると想った。


でも、そこでも詩は、
読んで ....
本当はね
詩なんてどうでもよかったんだ

だけどね
私は私なりに
どうしても自己表現出来る方法が欲しかったんだ

でもね
私にはこれと言って何も持っていなかった

絵は上手に描けな ....
フローリングに寝転がり
爆発する太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを肯定し
温め熱し燃やし尽くす

)否、否、否
)肯、肯、肯
)越えて超えて!

病に苦しむ己も
 ....
宇宙の果てに、ひとりでいれば、
虫の音が、眼の奥底に浸みてくる。

  空には人の気配は無くて、
  星も何にも語りはしない。

虫たちは、頭の中の波打ち際で、
幻みたいに、光ってる。
 ....

目が覚めると、今日もプリンの一日です。
円グラフ、黄色で塗りつぶしちゃうのです。



夏の朝、粉ゼラチンを制鞄の底に隠し、隣町へ密輸の旅さ。
その町に住む不登校の友達に、プリ ....
熱風が
うねっている
この真昼
哀しい顔した
少年が
西へ駆けてく
汗ぬぐい
父さん母さん
追いかけて
遠ざかる後ろ背
ゆらゆらと
陽炎の揺れ
儚くて
終いに涙が
溢れても ....
早朝から草刈り
どこのどなたか存じませんが御苦労様です
お陰ですっかり目が覚めました

確かに連日の猛暑続き
日中を避けて早朝から始めたい気持ちは重々お察し申し上げます

でもここは住宅 ....
 

心なし風はためらいながら
言葉の破片を引き連れて
鬱蒼とした森へと向かう

真実は青く沈み
均された虚像は
幼気にしずまりかえる



ブルー
光沢のある青い魚が
 ....
どうも細かいもの複数抱えると
すったらこったら
になってしまう
枝分かれしずぎて置いてきぼり
選ばれたひとつも枝分かれ
すったらこったら
の繰り返し

ちょっと気になる外のつぶやき
 ....
白雲の流れ
蒼穹の遥か
気圏を抜けて
光の銀河が渦巻くところ
君の在り処がきっとある
僕の在り処がきっとある

今宵、河童や亡霊が
西の川から遊びに来る
水滴らせ遊びに来る
それを ....
鍵を見つけたよ
扉を見つけたよ
鍵穴を見つけたよ
扉を開けたよ

なんてすてきな世界!!

靴を覆い隠す
くるぶしくらいの花たちが
まるで海のように広がって
ざぶざぶと歩け ....
言い表そうとした何百何千のことばも
わたしに少しでも
長くあたるようにしてくれた扇風機の前にふきとばされる
分かってもらえないだろうけれど
暑苦しそうなあなたの寝息が
わたしの世界のロックン ....
 網戸の向こうには、山岳の稜線と薄明るい空がはざかいを浮きだたせている。草むらではコオロギなどの虫の音が、凌ぎやすい朝のうちにと盛んに音を紡いでいる。朝の涼風が頬にあたり、ひさびさのインスタントコーヒ .... 産まれる以前の自分に会いたい
死んで以後の自分にも

産まれた直後の世界に戻りたい
死ぬ直前には勃起していたい

産声
そして遺言

不覚にもSNSに嵌まってしまった自分
その音楽 ....
うみのような体ですから波打って別れ際にもずっと濡れてる  何かがゆっくりと近づいて来ている。それはやや静かに、それほど大きな音ではなく、それでも耳をすませば確実に聞き分けられるほどの大きさの足音を立てて、僕たちのそばに忍び寄ってきている。人々は早くも悲しみ .... 子供:「わあ大変だ!海がやって来る海がやって来る」
母親:「あれは、海ではなく、波が打ち寄せてくるのよ」
ー小学生時の国語教科書より

  ▼

或る物がある
が、
在る=モノ
とし ....
真面目に仕事してても文句ばっかり言われるし
客だけじゃなくて同僚からも恨まれるし
何のために仕事しとるんか、よく分からんわ
自分のためとか家族のためとか金のためとかさ
いろいろ自分自身に言い訳 ....
詩がとなりに座っているとき、
目的地なんていらないと思う。
浮かんだ言葉がとても綺麗で、
うれしい気持ちで書き始めていた。
ハリーは
ゴールデン・レトリバー
僕に寄り添うように歩き
大きな身を揺らして
逆らうこともなく
鼻を鳴らすこともない

朝の河原は
鎖につながれた仲間が
あちこちからやって来る
自 ....
過ぎた昔を思い出して
くよくよするのは止めようよ

苛められたり
辛く当たられたり
差別されたり

そのせいで鬱になったり
そのせいで手首に剃刀あてたりした

過ぎた昔を思い出して ....
早朝の時間の流れかたが綺麗

頭上では雲が迷子になっている

夕焼けの音色 瞳にのこるひと

夜の窓 自動販売機のひかり
{引用=招待状}
時折 招待所が届く
ある時はコクトー
ある時は犀星
畠山千代子だったことも
メルヴィルの白鯨の一章だったりもする

だからと言っていそいそと出かけはしない
しばらく触 ....
茶柱が立った、が、すぐに座った、というか寝転んで、寝やがった。
気持ち良さげにプカプカと浮いて眠る姿に、あぁ何と縁起の良きこと。
もし私と言う人間が
この世界にもう一人いたら

私はもう一人の私と
きちんと出会えて語り合えるだろうか

もし私と言う人間がこの世界にもう一人いて
私と生き写しだったら
どうしよう
 ....
毎夜夢に現れる人達の
考えていることが見通せない
それぞれがそれぞれの意志を持ち
それぞれがそれぞれの言動を繰り広げ
夢の中はまんまブラックボックスだ

私の夢なのに!私の夢なのに?

 ....
スマホと
インターネットの普及が
もたらしたものは
人類の誰もが
表現者になり得る世界
正確にいうと
そう勘違いさせる世界

その結果
大量のゴミが
毎日毎日
止めどなく排出さ ....
道草次郎さんのおすすめリスト(1084)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
危険な賭け- こたきひ ...自由詩120-9-4
足音が聞こえないやつこそがいちばん長い距離を歩いている- ホロウ・ ...自由詩2*20-9-4
かなしみ- ひだかた ...自由詩420-9-3
なんだって、読まれ読まれて、なんぼなら。- 秋葉竹自由詩420-9-1
インターネットに出会ってなかったら- こたきひ ...自由詩520-8-31
太陽を浴びる(改訂)- ひだかた ...自由詩320-8-30
夏の夜中- 由比良 ...自由詩420-8-30
プリンの一日- クーヘン自由詩3*20-8-30
夢茜- ひだかた ...自由詩320-8-29
詩は売れない- こたきひ ...自由詩120-8-29
九月- 山人自由詩2*20-8-29
すったらこったら- 木葉 揺自由詩3*20-8-28
清空- ひだかた ...自由詩320-8-28
フラワーチャイルド- wc自由詩2*20-8-28
千日紅- カマキリ自由詩220-8-27
稜線- 山人散文(批評 ...6*20-8-27
不覚にも- こたきひ ...自由詩120-8-27
ずっと濡れてる- はるな短歌220-8-27
予兆_―プロフェシー―- 岡部淳太 ...散文(批評 ...2*20-8-26
体験としての一元ロン/素描- ひだかた ...自由詩3*20-8-25
よく分からんわ- がん自由詩320-8-25
うれしい- 水宮うみ自由詩3*20-8-25
ハリー- もちはる自由詩1*20-8-24
未熟と完熟- こたきひ ...自由詩320-8-24
浮かぶもの- 水宮うみ川柳2*20-8-23
フロントガラスにちいさな蝶が止まった- ただのみ ...自由詩2*20-8-23
茶柱- クーヘン自由詩3*20-8-23
もし、私と言う人間がもう一人いたら- こたきひ ...自由詩220-8-23
夢の他者(改訂)- ひだかた ...自由詩3*20-8-22
バイデン- 花形新次自由詩120-8-22

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