近く微かに揺れる紅葉
呆けた顔して立ち尽くす人

全てが忘却された雨上がりの朝、

男は綺麗に髭を剃り
キャベツを買いに街に出た
とても大きな都会の、初めて歩いた街の通りで背後から呼び止められた
立ち止まって振り返ると誰もいない
そのかわりに前方は遥か彼方迄海になっていた
波の音が繰り返されてた

彼にとってそれはけし ....
じっとしてたらこの体もこころも氷結されて凍りの柱にされそうな
冷たい雨が降ってやがる
よりによって嫌いな蟷螂がどっかから飛んで来て俺の華奢な肩にとまったじゃないかよ
俺は咄嗟にそれを濡れた軍手で ....
ラブホテルとモーテルの違いわからない。なのでネットで検索した。
ラブホテルはリッチな室内。愛し合う男女、もしくは愛情はさておいて性愛だけの関係の男女がゆったりと
一夜を過ごす宿泊施設。
対してモ ....
雨戸を閉めようとすると
足音もなく猫がやってきて
そのレールの上に座る
木製のレールは
約束されていたようにすでにささくれだっていて
座り心地はおせじにもいいとはいえなかったろうに
猫は
 ....
いつからか、周りの人の視線で痒みを感じた

いつからか、話し声を聞くと涙を流すようになった

いつからか、真っ直ぐ見つめられると目が痒くなった

いつからか、触れられると皮膚が爛れた

 ....
足の指先 手の指先 脳みそのなかまでも
俺の体内を駆け巡るすべての血管が
もし止まってしまったら
俺は間違いなく粉々になるって

表現おかしいかも知れないが
生きているって
簡単な仕掛け ....
横断歩道の罫線を歩きながら、胸中であなたにお手紙を書きました。
青信号は行って良しの合図ですからね、少々大胆な愛のお手紙です。
 今月に入り、上司と二人だけの作業が続き、精神的に疲れていた。月火は休みだったが、あいにくの曇りと雨。家にいるのは退屈だし、出掛けた。
 もうすぐ慣れた職場を離れ、あたらしい人間関係の中であたら ....
自称詩人の自称詩朗読会で
クラスターが発生しましたが
幸運にもコロナではなく
エボラ出血熱でした
朗読会を主催した
自称詩人Mr.chindonyaさんは
全身の穴という穴から
血を吹き ....
・あの日

 
母が壊れてしまったのは、今から15年ほど前の冬の出来事だった。
 
当時高校二年生だった私は、北海道での修学旅行から帰宅し、うかれた気分で玄関の扉を開いた。
父は海外出張中 ....
一日一つかふたつインターネットに書き物を投稿している
それを家族は知っている
だけどね
何の関心も示さない
だってさ
それは幾ら掘っても何も見つからない宝物探しのようなものだから

家族 ....
「人の顔がのっぺらぼうなんです。それに気づいたのは3日前か、1週間前か、いやそんなことはどうでも良いんです。だから、人の顔が何も無いんです。まず、顔が無いと気づいたのは友人Sと会ったときのことです。い .... あかるい暗やみを
猫がふうふう歩いている。
うすべったい陰を
引き摺るようにして
草むらを
すこし割りながら

白だったり
黒だったり
する猫の、
どこからみても
おなじふう ....
先日
うっかり忘れてマスクし忘れスーパーの店内に入ってしまったら周囲からの凄い視線を感じて慌ててポケットから取り出したマスクで口を覆った
 申し訳ない、これでいい
とココロで謝罪しながら買い物を ....
三畳一間の
小さな木賃宿
窓の下には鶴見川
日雇い労働者6人
あなたは私の
マスクを見つめ
三密すぎるねって
言ったのよ
若くない私は
何もかもが怖かった
なかでも一番クラスターが ....
夕闇迫る川沿いの道、
君と並んで歩いた道、
一人は一人を置き去りにして
一人は一人で立ち止まり
今頃裏庭に降り積もる
雪を静かに眺めている

)孤独なのはわかっていたさ
)どんなに身を ....
風に振り回され
壁にぶち当たり
人に踏まれ続け
雨にびしょ濡れ

僕は誰にも読まれない詩

優しいおばさんが
ぐちゃぐちゃの僕を拾うと
めんどくさそうに広げ
外れた鼻眼鏡で
じー ....
土鍋の蓋に
細い褐色
目をこらすと
かまきり
眠っているのか
脚を折りたたんだまま
じっと動かない

夕暮れに
畑から採った野菜に
紛れ込んだのか
なかまから逸れたのか

師 ....
三島が自死した歳は
はるかに過ぎ
安吾が死んだ歳も
漱石が死んだ歳すら過ぎた

それなのに
俺は
ピンクローターやイソジン転売について
書いている
都知事のオバハンが福笑い顔だと
 ....
ぼくと直交するものすべてが好きなのだ
遮るものが弾き出す座標に抵抗して
鉛直する何かがあれば良いのかもしれない

古い団地の一階の北向きの僕の寝室
書斎でもありギター2本とキーボード

 ....
美しい川に美しい水が流れていた
美しい川岸には美しい花が咲いてる
美しい村を美しい山並みが囲み
美しい家々には美しい人々が棲んでいるに違いなかった

景色の全てが美しいと
何だか辛くなった ....
おんなはおとこの子を身籠る
おとこはおんなを孕ませる

子はおんなの胎内で
その養分で育ちながら産まれるときを待つ

零から始まる何ものもない
生命もまた
零から始まってなどいない
 ....
シャーレ
喝采をあげて赤い綿毛が一斉に広がる
緑の胞子が満ちて森をつくる

コンタミネーションを起こして
白い培地で紡がれる微かな物語。

三十七兆分の細胞は
ただの傍観者に成り下がる ....
四国の方へ行って来ると
昔の君は言いました

僕は不安で尋ねました
いつまで行って来るのと尋ねました

すると君は言いました
ずっと行って来ると言いました

僕は淋しくなりました
 ....
 オレンジからブルーへ

 季節が移る気配を感じる

 春の芽生え春節の 緑

 真夏の 赤

 葉を落とし果実を育む 橙

 繰り返す為のリセット 白

 あなたへの想い ....
ままのかたちはいいかたちだねえ。
湯舟はみたされてうす青い。すぐに茹ってしまうむすめが洗い場でおもいがけないようなことを喋る。
なにか褒められると、この世は嘘だと思ってしまう。
世界は嘘だから、 ....
一位は三位だ

誤解を恐れずに言うが

一位は偉そう過ぎて痛い
寒い
ダサい
から
一位はせいぜい三位だ

二位は二位である
やはり二位だ
不憫であわれな奴だ
真のナン ....
この手は拒まない
例えば冬の凍て付く月を
耳たぶに飾って光るなら
夜しか生まれずに爪を渡る

明日はきっと
何も聴こえなくなって
心だけで
叫ぶでしょう
春画の夜を覗きたければ、まずは中指をじゅぽっとシャブリナヨ。
襖障子の処女膜に、優しく、優しくね、中指の先でアナアケナヨ。
道草次郎さんのおすすめリスト(1101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お買い物- ひだかた ...自由詩620-12-13
あり得ない現象の中に- こたきひ ...自由詩620-12-13
可能なら雨上がりの空には理想的な美しい虹がかかって欲しい- こたきひ ...自由詩320-12-13
題名を持たない詩編- こたきひ ...自由詩220-12-13
冬猫- そらの珊 ...自由詩4*20-12-12
人間アレルギー- 月夜乃海 ...自由詩320-12-12
俺の体の毛細血管もそれ以外の血管も- こたきひ ...自由詩420-12-12
罫線- クーヘン自由詩5*20-12-11
野積海水浴場- 山人散文(批評 ...4*20-12-11
小鳩- 花形新次自由詩420-12-11
母が壊れてしまったあの日から- 散文(批評 ...12*20-12-11
私と言う物語には- こたきひ ...自由詩520-12-11
S氏の記録(短編小説)- 月夜乃海 ...散文(批評 ...2*20-12-9
あかるい- はるな自由詩820-12-9
明るい未来_暗いトンネルの先に- こたきひ ...自由詩320-12-9
あなたとくらすた日々- 花形新次自由詩120-12-8
一人は一人で- ひだかた ...自由詩620-12-8
紙屑- 宣井龍人自由詩14*20-12-8
かまきり- もちはる自由詩5*20-12-7
生きる- 花形新次自由詩220-12-7
minimum- 梅昆布茶自由詩720-12-7
美しい景色- こたきひ ...短歌420-12-7
零から始まる何ものもない- こたきひ ...自由詩520-12-6
球体シャーレ- asagohan自由詩320-12-5
夢の寒夜- ひだかた ...自由詩420-12-5
色で感じる- 佐白光自由詩2*20-12-5
ママ(メモ)- はるな散文(批評 ...220-12-5
ラブイズナンバーワン- TAT自由詩3*20-12-5
月光- ミナト ...自由詩320-12-4
ナヨ- クーヘン自由詩3*20-12-4

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