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白銀の沙漠を
虹色の蝶が飛んでゆく
気配を交わす
凪いだ水面に立ちこめる霧のような
気配を交わす
かたちあるものは
言葉にしたものは
どんなにいとおしくても
見つめつづければ
ゲ
シュ
タ
ル
ト
....
無感覚の壁がある
その壁をとおれない感覚が
たえず壁際に降りつもる
無感覚の壁は
何を守っているのだろう
世界から自分を
自分から世界を
あるいは
自分から自分を
君の声がき ....
此処は静かだ
これまでに感じた静けさを
寄せ集めたような静けさだ
此処には
君とだから来られた
そして他には誰も居ない
さえざえと澄みわたる処
静かな処
けれど知っている
こ ....
九月が 群れをなして飛び去ってゆく
胸には 乾いた音階
湖畔を歩きながら
あのひとと約束した
――次に会うのは オールトの雲あたりで
やわらかな忘却が
夢のふちで微笑んでいる
....
其処は中庭
周囲がすっかり閉ざされて
何処から入ればいいのかわからない中庭
其処で
プロローグと
エピローグが
手をとりあってくるくると回っている
モノローグと
ダイアローグが
....