貝殻が自殺に見える冬の番組
なだらかなカーブを描いて
たどりついたのは朝顔の目覚め
淡い蒼色の奥にひそむ朝露は
静かに{ルビ湖=うみ}をたたえている
めざまし時計の産んだ卵が
フライパンではじけるころ
遠い昨 ...
空想と現実の区別がつかなくなりそうな木曜日
迷い込んだ路地裏で見つけた破れかけのポスター
主役らしき俳優の鼻のあたりがなんとなく僕と似ていた
退屈に慣れてしまうのが嫌で
だけどやりたい事も ...
ゆるゆると電車にゆられて
山奥へと連れられます
川はどこまでも川で
おしゃべりをしながら流れゆきます
*
雪よ
みて、雪よ
わたしたちずっと
海から生まれたものだと思 ...
あか
の
うえ
に
あお
を
ぬる。
その
いろ
が
むらさき
に
ならない
の
は
なぜだ?
生まれる数十年昔の、
日用品の、
生活の、
ごく普通の、
静かな生活の、
影に、
それに
出会いたい
...
ペペロンチーノ、
フィトンチッド、
ケロリン、
が
甥の名前の
候補リストに
あのひとから乞われた訳じゃない
成り行きでと言えばそんな感じだった
奥さんよりも私を選んでくれた
そんな幼い優越感が無かったといえば嘘になる
幸せだった頃に家族で訪れた事があると話していた ...
より深い夜に 私がいた事を 神も目の見えぬ日に
浅い酩酊のために 貴方は 怒りを おいてしまい
母の 恋に 私は 泣きました
その夜は ひどく 永遠に包装され
空は ありません
犬がいて ...
青白いこの世界は。
体調不良なのですか。
お薬は在りますか?
無いなら、皆でこの世界を愛しましょう。
世界に、ハグを。
世界に、キスを。
「平穏」という名の
鎖に繋がれていれば安全で
私はいつも、じたばたと
鎖の届く範囲でもがいてた
日の当たらないこの部屋は
いつでも、じめじめと湿っぽく
私は ...
休日に僕は、打つ?いや
業務によって指、を、打たされる。
肉はだけど確かにそのことに有り続け、
キーを呼吸し続けるー
だが、
タバコに火をつける
そこに 君と ああ 僕が 生きている ...
命の次に授かった
他には譲れない「名前」や
同じ部品が並んでいたとて
必ず見分けのつく「顔」も
ありのままでは存在しえず
第二の"神"から与えられて
虚構の人をウリ ...
ついさっき
わたしにんしん
したみたい
いぬとゆうひを
みていただけで
わがままな
こしょうとちきゅう
みてまわり
たどりついたは
かぜのないむら
もういいや
とけいこわれて
おにがしま
さら ...
頬に
鮮やかな熱が降って
風が吹いたんです
じゅう、
と
私の細胞のいくらかが
死んでゆく
(だいじょうぶ、早まっただけ)
(一ヶ月もすれば全て新しい私 ...
蛇のように言いたいことば飲み込んで喉が便秘でこまっちゃう。
肛門みたいに口をすっぱくして出てくることばは"SHIT!!"ばかり。
ふぅー ...
あとひとつきもすればさくらがほころぶ
去年はきみと名もない小山をのぼった
ぐねぐねとした白っぽい坂道
わたしたちしかいない公園
つめたくなったマクドナルド
力のない紙袋か ...
駄々をこねて欲しい欲しいといえば
泣いてわめいて地団太踏めば
気付いてくれるのかもしれない
仕方ないねと苦笑の一つでももらしながら
与えてくれるのかもしれない
そうするには
大人に ...
巧みな言葉捌き
言葉たちを想う
消えたいのか消したいのか
人と言葉の微妙な関係
言葉の達人にはなれない
とっくの昔に諦めている内臓の
ほんの少しだけわかる救い
競う言葉たちが駆けてゆ ...
冷却期間をおきましょう
二人が
恋にならないように
ほどよく冷却されたなら
ゆっくりと
解凍してみましょう
まだあぶないと
思ったら
また冷凍庫にもどしま ...
ボトルの曲線
タイトの曲線
かつんかつんのOLさん
かかとすりへりうむでへんな声
ださないで
浮かんでて
フルーツ消しゴム噛んでばらばら
吐き出しても残ってる
どうしてこんなことし ...
ながれる
こぼれる
光り光る
こぼれ落ちてゆく
桃色の雫が
落ちては
ひらひら
重なり合い
優しく
咲く
世界に
ひとつだけの
花が ...
日本中の心象風景を見ようとしていた若い頃、優しいクラブミュージックが新しく聞こえていた頃、少ない人数の先端にいた頃、真面目なフリーターが増えすぎた頃、グローバリズムに活路を見出せる気がしていた頃、ヒッ ...
≪〜春〜≫
◇パンジーに雪降り積もる寒い朝けなげに小首かしげて笑う
◇待ちきれず眠い眼こすり顔を出し辺り見廻すチューリップ
◇れんげそう髪にかざして春の野を駆けてみたいな ...
日本中の心象風景を見ようとしていた若い頃、優しいクラブミュージックが新しく聞こえていた頃、少ない人数の先端にいた頃、真面目なフリーターが増えすぎた頃、グローバリズムに活路を見出せる気がしていた頃、ヒッ ...
高校2年の兼六園球場
デッドボールで死んで、生き返ってまた打席に立った。
折れたバットと、うじが蠢く鳥かごをかまえた。
フォトショでブラーしたような女の子が水半球の中心から僕に向かっ ...
冬の星たちが完璧に支配する
時間のまえには
昼夜の交代儀礼があるらしい
裏庭で絶えず貧乏ゆすりしている
裸木のこずえ
広場で休みなくこだましている
黄色いこえ
市道で盛んにウインクしてい ...
てか
ナンだったっけ?
コチンって音がして
何か光って
その前
あと
「オレって誰だよ?」って言ったろ
そうさっき言ったろ?
「オレって誰だよ? ...
『居なくなる』って自殺みたいだ
其処に並んだ体の良い言葉たちから
『。』を無理矢理剥ぎ取ったような 途端
奇怪さとむず痒さが僕の胸に横たわる
ふてぶてしく
『ほら僕 こんなに……こ〜んなに』 ...
酒場でひとりグラスを傾ける女を見かけたら
ほっとくのがいちばん
そんなのは性悪女に決まってる
吸ってる煙草がタール7mg以上だったら
まず確実に性悪ね
子ども生んだことがなかったらなおさらね ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
貝殻
前澤 薫
俳句
2
09/2/22 21:37
目覚め
ことこ
自由詩
0*
09/2/22 21:26
映画
1486 1...
自由詩
1*
09/2/22 21:20
故郷
ことこ
自由詩
4*
09/2/22 21:20
あばぶかおん
邦秋
自由詩
0
09/2/22 21:15
浪漫
榊 慧
自由詩
3*
09/2/22 21:06
ペペロンチーノ
くぼた
短歌
0
09/2/22 20:56
らっかするひと
恋月 ぴの
自由詩
23*
09/2/22 20:52
何回目かの夜に
奥津 強
自由詩
2
09/2/22 20:25
世界と。
狠志
携帯写真+...
3
09/2/22 18:13
深爪
三奈
自由詩
5*
09/2/22 18:00
詩闘
K.SATO
自由詩
0*
09/2/22 17:55
境界線
邦秋
自由詩
1
09/2/22 17:41
いぬのゆびわ
kawa
短歌
5
09/2/22 17:38
無題
ミゼット
自由詩
1*
09/2/22 17:03
「 かかとで殺したことばは甘くなる。 」
PULL.
短歌
0*
09/2/22 16:25
さくら
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/2/22 15:32
いたい
あ。
自由詩
4*
09/2/22 15:17
言葉と日溜り
sya
自由詩
1
09/2/22 15:05
冷却期間
小川 葉
自由詩
1
09/2/22 14:44
OLさん
ともちゃん9...
自由詩
9
09/2/22 14:41
花
つばさ
自由詩
1
09/2/22 14:03
試作品「現代(超仮題)」
詩集ただよう
自由詩
0
*
09/2/22 13:29
草花短歌【春夏秋冬】
ゆりえ
短歌
3*
09/2/22 13:26
試作品「現代(超仮題)」
詩集ただよう
散文(批評...
0
09/2/22 13:23
真理は多様に言い表せる。/Norwegian basebal ...
satyri
自由詩
0
09/2/22 12:05
ゆかりの雫(三)
信天翁
自由詩
1
09/2/22 10:25
さっきの
よーかん
自由詩
2
09/2/22 9:07
涙
きりえしふみ
自由詩
5*
09/2/22 6:01
酒場でぷふい!
佐々宝砂
自由詩
6*
09/2/22 5:31
4519
4520
4521
4522
4523
4524
4525
4526
4527
4528
4529
4530
4531
4532
4533
4534
4535
4536
4537
4538
4539
4540
4541
4542
4543
4544
4545
4546
4547
4548
4549
4550
4551
4552
4553
4554
4555
4556
4557
4558
4559
加筆訂正:
賢治ノ星
/
服部 剛
[09/2/22 20:41]
6連目を一部推敲しました。
「 かかとで殺したことばは甘くなる。 」
/
PULL.
[09/2/22 17:27]
微妙に口汚く修正。
7.78sec.