庭の片隅に一本
忘れ去られたようなびわの木が
何の感情もなく立っていて

鮮やかなはずの橙色が
あまりにも風景に溶け込みすぎていて
目立つことも主張もすることなく
素っ気無くその実を揺ら ...
私の実家では風呂の掃除は当番制となっている、次男、三男、そして私だ。
私から始まり、次男三男と続きまた私に戻る。これは私の居る限り続いていたし、私が1年の間実家から離れていた間も次男と三男のサイクル ...
『保護具は着用したか?』
馬鹿言うな。
身を守って飛ぶなんて、中途半端な事はしねぇよ。

身につけたもの全て払って。
あの銀のパイプを蹴り出したら、着地点の闇へとまっしぐらよ。

見えも ...
胸の中 小さな小さな思いが産声を上げました

一週間前の今日、心は空をたゆとう雲のように軽く
重力も引力もありとあらゆる法則を無視して ただ一直線に
飛んでいきいました 舞い散る花びらの間を縫 ...
部屋の灯りを落として

一番好きな色を

描いてみる

君は似ている

遠くで暮らす

あの娘の色に

パステルカラーの

闇に溶け込む桜色


間違っているのは
...
               090412


後継者不足で廃止される事業
後継者はいるけれど
儲からないから採算が取れないから
廃止しなければならない事業
儲かることはなにか考えて ...
君の青白い肌に
珠のような汗が浮かぶとき
毒を飲み干しているのだと 思う

世界中の美しい色は君の中にある
僕はそれに触れて 飲まれて
侵されていく自分を 知る
なけない夜にため息

まだ言えない言葉がある

たくさん笑ったこと

まちあわせた駅前

ごほんの指の温かさ


 かえらない想いを温め続ける熱
 さよならって言えなくてご ...
夕霧が陽を囲む

疲れた眼には
輪郭をもたない橙が丁度いい


刻々と沈み
刻々と色を変える
夕霧が急かすものだから
なおのこと
陽は優しく暮れる

力の抜けた肩には
滲んだ橙が丁度いい


飛行機雲 ...
 ピストルは、ひとりでに人を殺したりしないのに
 エンピツでだって人を殺せるのに
 あんたは、形ばかりに気にして
 人間の狂気には興味が無いのね

 薄汚れた愛情から逃げ回り
 こぎれ ...
自分を自分で部屋に閉じこめたまま世界を変えようとするなんて
あまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないか
一緒に歌うテロリストになって
学校のトイレを塗装しにいこう
天井と壁と床を真っ黒に
便 ...
真昼に背伸びする
僕達の忘れ物が
緑のてのひらを
ひらひらと泳がせて

人の歩く畦の
少しぬかるんだ日陰で
ころりころりと耳そばだてて
笑っているよ 楽しそうに

もうすぐ旅立つ時 ...
列車から見える世界は代わる代わる。

見ず知らずの街でも、そこにはそれぞれの「当たり前」の世界が流れて。

どこか不安な、けれど、どっか落ち着くような気持ちが流れた。

世界は代わる代わる ...
      午前中は半病人だった男が
           退化しつつある
       足腰膝に鞭をいれるべく
        午後は散策の人となる

ひなびたプロムナードのかなたにうかぶ ...
詩人は明日も唇を噛み至らぬ己を責めるのだろう
出来ないことを続けよう残念ながら君はまだ死なない
明日で行動が止まってしまうようなことにはならない
口や手足を動かし消耗を続けよう原石など磨くこ ...
日曜の午後

卯月昼桜の下に居眠りて醒むれば片がはらはらと落つ

崇福寺その建つる跡訪えば青きもみじ葉陽に映えており

二人して山寺訪ねその路の浅き流れのそばに休めり

春の日の狭庭の ...
愛はただよい。ただよいにけり愛ならばただ酔ひにけりただの{ルビ媚薬=びやく}に



ふれるならあなたのまぶたしたさきでふいにふられるふあんのまえに



ふれるなら舌でふれやうそのは ...
また泣きたくなる夜が来た

誰かに解って欲しくて

独りだからどうしようもなくて

ただ涙を流した

強い自分を演じ

周りに頼られていても

弱くて脆い僕が本当の僕だから
...
とたんに訪れた静寂に
鼓動は早くなるばかりで
意識はとうに薄れ掛けているのに
聴覚は研ぎ澄まされて
規則正しい息遣いの中
時折
深く吐かれる息が
二人の心が繋がっていること
教え ...
光っている、その表面を、触れようとして、手を伸ばしてみても、
それは、無色透明な、光のようなもの。

知っているよ、と、伸ばした手をそのままに、
ごまかすようにして、手の平を、開いたり閉じたり ...
歩き疲れていつものコンビニの前で一服
座り込んでみようかと思ったけど
ちょうどヤン車がきたから足踏ん張った
だっせーオレって一人で笑った

ふと顔あげたら桜が舞ってた
いや、ごめんうそ散っ ...
日めくりの太陽をくしゃくしゃにした夏休み 青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色

分かってるよ

頭でも心でも

簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる

でも
ワガママかもしれないけど

この青空 ...
生きてます、息してます
たまに止めたくなるけど
疲れ果てると明日の朝が
来なきゃ良いとかたまに
思っちゃうんだけれども
なんだかんだ前に進んで
これが生きるってこと?
そうだとしたらなか ...
 
 
見つめてると
雲が流れてきて
君の背中は
いつしか空になっていた

飛べない空が
どこまでも続き
続かないところで
君は思い巡らせている

地上から叫んでも
届かない ...
きみのベロの上のうそは
いったいどんな いろをしている?
かなしみをつつんだオブラート、
とけないあいだに のみこんで
からだのなかで 消化しちゃえば
こわいもんなんてなんもない
...
暑いでもなく 寒いでもなく 
気温という言葉の存在すら忘れ 柔らかな光につつまれる春心地

昨日まで鈴なりに咲いていた桜花は 「全ては夢だ」といわんばかりに姿を消し
雀を思わせる褐色の枝々の ...
好きな人ができた
あなたとの快楽に身を沈められない
キスさえもできないと思うくらいに好きな人ができた
あなたとの関係を今終わりにしなくてはいけない

最後の夜になるだろうからホテルに走らせる ...
君の手から伝わるヌクモリが、ここちよい。


素直になれない


理由ばかりつけて


君のヤサシサに甘えてしまった。


ヌクモリが欲しかった。
締め付けるような温かさが気 ...
花、ひとよ


恋しい人よ


ぼんぼりが


誘い呼んだ


はなまちの


格子ひきて


千夜一夜と
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
橙の男あ。自由詩5*09/4/12 21:28
風呂場のサイクル電子ノ猫人散文(批評...109/4/12 21:15
夜に飛ぶ花の静寂携帯写真+...009/4/12 21:07
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アルカロイド・ショック虹村 凌自由詩3*09/4/12 11:47
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時のかげり(二)信天翁自由詩209/4/12 10:19
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これから君に会いに行くみなた自由詩209/4/12 1:16
かげふみ水上日和自由詩009/4/12 1:08
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真夜中の世の中ゆうと自由詩2*09/4/11 23:51
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さよならあなた(さよならキミと対作)智哉自由詩109/4/11 23:25
ヌクモリ。自由詩309/4/11 23:18
花魁桜オリーヴ携帯写真+...309/4/11 23:18

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加筆訂正:
てふの恋  五首/非在の虹[09/4/12 8:18]
タイトル修正
4.34sec.