右目――人間
二つの共鳴する糸を だれも知らない
夜にそそがれる毒で
わたしがかたむいていることを知った
犬はそっぽを向いて わたしに「ナンセンス」の
意味を教えてくれた 現代(矛盾の世 ...
どんなことがあっても そこが 帰る場所であること
深呼吸して すとん おちつくところまで
ごまかさないで 嘘つかないで まっすぐに
最後までこの場所を守ることに力をおしまない ...
思い描く
ラブソング
想像する
重さ
月夜に蝉の終わりの羽音
打ち上げ花火の余韻
声を殺して泣く
身体感覚とたましいが
握手する
風が
薄いカーテンをふ ...
君の名を呼べば呼ぶほど腹が空く
早くばらで売られないかな
いろんな肉がパックに詰められ並んでいるのに
どうして人を食べてはいけないの
落ちそうな頬を垂らす老いた婦の
か細い手 ...
遠いらしい鳥の符を数えようとしたら
鳥は止み
近くで鳴った羽虫の曲線をなぞろうとしたら
羽虫も消え
でも 静かな夕刻のどこか どこかにいるのだと思う
消える
い ...
悪戯に絡めた指先
酷い嫌悪に犯された背中
心の糸にそっと触れていく
未来の無い世界に
「ありがとう」で否定していく
何時までもそのまま
気づかない気づけない
「気にし ...
ピンク色の
ケセランパサラン
ネムが水辺で揺れている
水は水だけで流れているときには黙っている
石があるからつまづいて
さらさらとせせらぐ
ぶつぶつ文句でも言ってるんだろうか
テ ...
イワシの頭も詩心から
短歌のあまたも新人から
どうか言葉を迷わせず
普通に歌ってやってくれ
善人なおもて往生す
いわんやましてや歌人をや
いざ花籠にネタを入れ
漏らさじとこれ ...
ナイフの刃を
力強く握ったら
血だらけになったよ
思った通りだ
痛みだって
僕が想像していたのと
全く同じだった
なんてつまらないんだ
そう思っていたら
君が泣きな ...
ヤッサン あんたも旅人やろう
あー なんかちゃうな
旅人ちゃうんか
俺の場合は 放浪やねん
旅人と放浪って なにがちゃうねん
旅人は目的が終わったら 帰るやろ
俺らは ...
ぼくの帰るところは
暖かい布団ではない
母親の下でもない
ぼくの帰るところは
喧騒に車が行きかい
スモッグが舞う
アスファルトの上
躯に染み付いたワッパ稼業
絶えず体を揺さぶる ...
はやくうめてしまえばよかったの?
わたしにはできないから
いつまでもあなたは
わたしのとなりにある
となりにあるだけで
だまったまま
すけてしまった
わたしにももうみえなくなってきた
...
いつもの部屋
いつものベッド
眼鏡がない
昨日 海に落としたからだ
山を掛けるエンジン音
コオコオと風の音
メーターで60キロ足らずを確認する
微かな灯り
その表情はわからない
...
水面から
ヌッと顔を出すのは
得体の知れない怪獣
クリーム色で
イルカの様な皮膚の質感
粒羅な瞳で
クンクン鳴けば
とても可愛く見える
だけど
そいつは人を食う
人を食う生き物 ...
雲の図鑑が欲しいのです
ありきたりの色を集めて
正しく真名を呼んだなら
痛みと祈りは
この空に
届くかしら
淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る
凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して
性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ...
時計の針がない
改札の駅員も消えた
灯台みたいに光る目と
夜空を照らす回る首
両手は常に塞がっています
だって、なにが起こるかわからないでしょ
いつだって捨てられないもので手が一杯なの
{引用=お馬鹿さん
どんなに利 ...
うそには わざとだまされて
だまされる自分を楽しんで
むなしくないのと訊かれれば
わたしは機嫌よく答えられます
日頃 自身を欺いていますので
時には他人にだまされたくて
そう ...
その部屋からは駅が見えた
あなたが帰る姿も見えた
その部屋からは通りが見えた
あなたが歩く姿も見えた
その部屋からはわたしが消えた
あなたを待つ わたしは ...
「 机 上 の 花 び ら 」
花びらが開く 外の天気は最悪
笑顔なんて大嫌い これ以上 虜にしないで
窓の外の虫達 合掌は コンツェルト
眩し過ぎる理由(じんせい)だって 分かっ ...
七月二七日
詩篇読む妻の前にて心楽しいつまでもそうしたかったのに
ぶどう酒を共に飲みつつ聖書を妻と僕と最上の時
妻は勤務讃美の歌を聴く朝は心静かに時は過ぎゆく
海岸線を走って
ぼくはまた
この海にやってきた
きみの大好きだった海に
誰もいない海は
穏やかな水面を湛えて
ぼくが来るのを歓迎している
チャンネル争いに負けて
ふぐよ ...
夢の中でみた夢は
まるで合わせ鏡のように
海よりも深く
空よりも無限に
どこまでも心模様を映し出す
欲望も
不安も
歓喜も
悲嘆も
増殖された感情は
やがて行き場を失って
...
ハニーに『愛が足りない』と泣かれました
ママに『あなたはできる子』と励ましてもらいました
ダチに『親友だよな?』とお金を貸しました
後輩に『この仕事もお願い』 ...
おはよう
世界はまんまるだよ
ぐーてんもるげん
ぐっどもーにんぐ
おはようのあいさつは三つしか知らないけど
あさだよ
世界が明るくなる
夜から抜け出して
未来が見えるよ
...
人にとやかく言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
言いたくて
今
胃 痛くて
...
{引用=前書き:
毎日暑い日が続きます。いよいよ本格的なお手入れの季節を迎えましたが、必要な方も無用な方も、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ご好評をいただきました 春の総力特集・「朦朧を考え ...
私はここにいますよ
と、教えてください
私はここにいますよ
と
ふたりになかった夏の陽の
少しの
眩しさに消えぬよう
ふたりになかった夏の夜の
ふるえる
澱水に溶けぬよう
...
だいたい自分は恰好つけるのが嫌いだ
恰好つけない恰好のつけかたがしたいのだ
結局のところ恰好つけたいのだが
場所が畑なら恰好つかないだろうということで
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ロンドンパリ
耳野 亮
自由詩
2
10/7/27 21:30
『家族になる』ということについて。 その1
はなもとあお
自由詩
5*
10/7/27 20:45
よるのうた
たちばなまこ...
自由詩
9
10/7/27 20:43
『ディナー』
東雲 李葉
短歌
0
10/7/27 19:12
消える
A道化
自由詩
3
10/7/27 19:04
酷夢(コクユメ)
流希-Яuk...
自由詩
0
10/7/27 18:46
川の歌う声を聞こう
海里
自由詩
3
10/7/27 18:05
失笑売ります
〃
自由詩
3
10/7/27 18:05
ナイフ
くなきみ
自由詩
1*
10/7/27 16:58
旅人と放浪
アマメ庵
自由詩
0
10/7/27 14:49
ワッパ稼業
〃
自由詩
1
10/7/27 14:43
埋葬
杳
自由詩
2
10/7/27 14:38
ぼくは何も見えない
アマメ庵
自由詩
0
10/7/27 14:36
非日常
Oz
自由詩
0
10/7/27 14:11
雲の名前を教えて
あまね
携帯写真+...
6
10/7/27 13:32
雪月花
夏嶋 真子
短歌
29+*
10/7/27 13:18
時計の針
佐藤伊織
自由詩
2
10/7/27 13:14
愛でる手
瑠王
自由詩
6*
10/7/27 12:18
好きな嘘
まひ
自由詩
2
10/7/27 12:09
あなたの部屋
〃
自由詩
3
10/7/27 12:08
*机上の花びら
藤鈴呼
自由詩
2*
10/7/27 11:50
聖書と讃美の歌
生田 稔
短歌
1*
10/7/27 8:58
大好きだった海
寒雪
自由詩
1
10/7/27 8:22
無限回廊
うずら豆
自由詩
0
10/7/27 8:15
おとな
元
自由詩
0*
10/7/27 6:30
おはよう
ブロッコリー...
自由詩
4
10/7/27 5:07
捨て男
八男(はちお...
自由詩
1
10/7/27 5:02
夏の総力特集 ・ 「陰毛を考える」 第1回
salco
散文(批評...
4*
10/7/27 2:32
静かですから
清水勇介
自由詩
3
10/7/27 2:07
えばりたい
八男(はちお...
自由詩
4
10/7/27 1:40
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3854
3855
3856
3857
3858
4.83sec.