地中に埋められたおれ
日の光を浴びようと
地表から
懸命に手を伸ばして
ひまわりのように
太陽を求める


だが
そこから先には進めない
どれだけ手を振りかざしても
頼り ...
遺影の視線は遠い
叔母は この荒れた庭の様相を
予想していただろうか。

二十年近く、庭の入口に置かれたままの
雨曝しの軽トラックの窓から
自生した花が突き出ていた。

自宅菜園の畑は ...
あのこはタバコ辞めたのかな

一緒にタバコ吸ったこと
時々思い出したりするのかな

灰皿がないあの部屋
もう辞めたのかな
植物にも悪いしね

すすめられて もぐりこんだ布団の中は
...
草を泳いでながした歌声をふいてなれているてに
明りの燈らぬ陰の部分もゆっくりしまう握のほうも
揺らぐ音によって
支えられる日々

わたしは鼓膜に偶然を装って
きみに「好き」と云った

美しくなる途中に
きみは止まったままで
笑った
笑いながら「面倒だ」と云った

そういう ...
蝉の抜け殻を見つけた
希望に溢れて殻を脱いだのだろう

解放と自由の空
命懸けで恋するために

体が破けるくらい大声で
今が夏と教えてくれる

炎天下の中に響き渡る
原初からの生命 ...
まっすぐにしか
生きられない

だから
いいことも
わるいことも

真正面からうけてしまう

苦しむ
悩む

ジタバタする

コトバの裏を
読みとれない

未熟

...
出かけよう 国産である 新聞紙としての 
自分自身である 今日一日が崩壊をしているだけ 見物をさせられながら 
破壊としての至近距離を 新聞紙のことすら知らない
表紙なのであるから ラジオを広げ ...
シルエットは 恐らく
空をみあげる 男
短い髪が 揺れている
道の上で いつも
ひとり 見つめる
通り過ぎていく 女を

ガードレールの 手に
ほんの少し 休息を知る
水際に 今日の ...
虹色のフーガを織った君のそば
ゆびさき揺れて
やさしいトリル
太陽のような笑顔…

私も向日葵の笑顔になる

月のような微笑み…

私も十六夜の微笑み


貴方が小船で漂うとき

私はオールを漕ぎ

岸へ向かう

...
センチメンタル、じゃあね
煎じ詰めれば ジャーニー
あのコはなみだの海に
えがおの小舟を浮かべてく

one centimeter journey
痛 sentimental journe ...
あなた
あなた

あなたに会いたいのです


こんなんじゃ何処へも行けやしないのに
 
 
窓ガラスに
幼い指紋がついていた
指紋をめくると
それは昔の日記帳だった
歩道橋で終わっていた
日記の続きを書くために
歩道橋を最後まで渡り
階段を下りた
まだ小学生で
...
静止画像をはりつけた

壁が

光を打ちおとしたあとにひろう水鉄砲



あなたがわらうにも

わたしがこの瞬間ひとであることにも

静止画像のゼンマイは必要だった


...
想い過ごし 想いすごし

想いあまり 想いつのり

想ったよりも戸惑い

想ったよりも気楽に

想ったよりも静まる胸


思いやり 想い過ぎ


木漏れ ...
すずめをひいた
会社に出勤途中
青空の下でひいた

フロントガラスからみえた
ちゃんと道の上を横切ったのに
なんですぐ私の車の下に引き返すの
くちばしから餌を落としちゃったのか

あ ...
彼は寒いね、と言った。

数秒遅れて、彼女はそうだね、と返した。


彼は、二人が座っているベンチ付近の気温の低さを、彼女に確認したかったわけではない。


言葉にせずとも分かることを ...
それは優しく
ゆっくりと開く花だった
何度も地面を打つ雨に
流された花びらの
消えて

僕は
それを全部覚えてる


袖口から
千切れた会話の続き
明日が
...
若い内の苦労は買ってでもしろ。

さぁ、来世分まで苦労いたしましたわ。
幸せを支払って下さいな。

出来ぬというなら、
この総て、悪魔に売り渡してしまおうか?
神様が居るのならマシン ...
とりあえず
鈴虫が言ったんだ
「蝉なんて叫んでいるだけ。
美学なんてありゃしない」
蝉は言う
「僕のは魂の叫びだ。
全生命を賭けた
魂の叫び。
そこに綺麗さなんて無い
ただ泥臭い
...
私の日常は太陽光で始まり、星闇で終わった
くるん、くるり、まぶたの間近で季節性の夢想果実が跳ねまわる
赤くて、血のいろにそっくりに温くて、どす黒いほど赤くて、
ややじゃっかん透明なのだった

...
福寿草光沢のある花弁の黄金色が幸福を生む

過去の恋忘れるために夜空見て星の王子になりきる宇宙

広島の夜を濡らしたにわか雨戦争時代の涙に見えた

人生の表と裏を経験し自由の中を静かに泳ぐ ...
樹々を抜けてくる風が
額の汗を拭っていく

螺旋形のスロープを
ゆっくりと登っていく

言魂を飛ばそう
カモメよりも早く

途中で眠らないように
雲の見張りを付けて

笑ってる ...
「お前は変われない」と嘲笑する
向こう側の自分が
ひどく憎いときもあれば
ひどく愛しいときもある

次々と浮かぶ欠点と泣き顔

「とりあえず大人になってから考えるよ」
そういえばきょと ...
君の用事を手伝って古い港に僕はゆく
頭上は悲惨な曇り空、八時というのに薄闇で
足下転がる野良の子猫は適度に餌を期待する
「午後には雨が降るらしいからなるべく早いうちがいい」
...
打ち上げ花火 飛べサクラマス  二丁拳銃前に突き出しドアを蹴破る。
 ナイフの風が吹く。二の腕、頬を切り刻む。
 赤い光が目に刺さり、黒から白へ、警報が鳴る。
 天井から落ちる滴が水溜まりを走る。
 心臓は腐っていた。
雨は水平に降ることができる
   そしてふたたび女たちのふとももをぬらす
   
     (水をたたえた場所が沈黙する時が来た)
     (水の波紋もなく)

水平に降る雨の中で
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
The Underground寒雪自由詩010/8/20 8:01
手形プテラノドン自由詩410/8/20 5:03
no smoking, my friend.れもん自由詩110/8/20 5:03
十二支蝶自由詩010/8/20 4:28
ゆらり灰野自由詩110/8/20 1:56
忘れ物うずら豆自由詩210/8/20 1:54
まっすぐ森の猫自由詩6*10/8/20 1:51
労働者として番田 自由詩010/8/20 1:20
田舎のどこか自由詩010/8/20 1:18
青空にあまね短歌310/8/19 23:57
涙こらえてポー自由詩010/8/19 23:36
センチメンタル・ジャーニー高橋良幸自由詩110/8/19 23:32
あなた自由詩110/8/19 23:23
エリーゼのためにたもつ自由詩2510/8/19 23:01
植物乾 加津也自由詩3*10/8/19 22:31
なびくポー自由詩010/8/19 22:29
けど でも砂木自由詩10+*10/8/19 21:22
夜明けエルメス散文(批評...010/8/19 20:41
エレジー相田 九龍自由詩610/8/19 20:40
代金支払え。菊池ナントカ自由詩110/8/19 19:04
鈴虫と蝉Oz自由詩110/8/19 18:47
ハイ・テキストの路上育成、又は私自身北街かな自由詩110/8/19 18:14
福寿草夏川ゆう短歌110/8/19 17:25
ただひとつのうずら豆自由詩210/8/19 16:34
願望だったりするんですゆず自由詩010/8/19 16:28
太陽ホロウ・シカ...自由詩3*10/8/19 16:11
飛べサクラマス光井 新自由詩010/8/19 15:08
打ち上げ花火自由詩210/8/19 14:52
鼓動自由詩310/8/19 14:21
雨は水平に非在の虹自由詩110/8/19 13:04

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