僕の名前の近くに
誰か立っていた
漢和辞典を忙しそうにめくっていた
若い頃の父だった
僕の名前は祖父がつけてくれた
父はぼくの出産に立ち会わなかった
そういう時代ではなかっ ...
今日も僕のテレビには
あなたの姿が満ち溢れている
ワイドショーの自称コメンテーターたちは
こぞって
あなたが犯した行状を
面白おかしく読み上げる
だけど
そんなことは
僕にとっ ...
清志郎さん、なんでしんでしまったんですか
清志郎さん、いつものようにキメてぶっ飛ばしてくださいよ
とんでもないのを教えてくださいよ
あなたの細くて赤い足はロックンロールを蹴り飛ばしま ...
君に『サヨナラ』を告げられた日から
君への想いはもっと強くなった
想えば想うほど
君は遠くなる
他の男に抱かれる度に
僕のことを忘れてゆくのだろう
小舟のようにゆらゆら揺れる
...
頑丈なやつの声
壊れない生き物は喋った
眠たくても歩いている
暮れない夜をいつまでも
もう明日なんてどうでもいいよ
もう明日なんてなんでもいいよ
凍えてるのかい
蛍光灯が寒い ...
信号が全部赤だから
どこにも行けないと少年が言う
じゃあ全部青だったら
どこに連れてってくれるのと少女が言う
乗客のいないタクシーは
相模湖まで走り次々に沈んだ
地下鉄が瞬く間 ...
母さん僕はやってしまった
やってはいけないと
あなたが無言のうちに
僕にさとそうとしていたことを
母さん僕はやってしまった
あなたの愛憎をきわめて
そして僕の中ではいつも
不在と実在 ...
「今は、眠ることにしよう。」
男は鞄に紙切れ一つ持っていなかった。男が持っているものといえばニューヨークへの航空券だけだった。男が行ける場所は部屋の中の片隅だけだった。窓を流れていく雲を見ていた。白 ...
100731
分解された観念を再構築し脚の生えた幼い蛙どもが
道路を横切るままに車が走り出す時間帯を避けた蟹
の群れも向こう側に渡り行方不明の調査船 ...
聞こえない音をたててガラス管は割れていた
侵入していく水銀
錆びたシャッターで封鎖され
コンクリートに水滴が溜まる
赤いランプが回ると
監視カメラの向こうでは慌ただしく
白衣のポケットからボールペン ...
見えない明日が待機する
LEDの星の宇宙を
旅すれば遠ざかる壁、天井、床
眠ろうとしていた
狭い部屋には帰れなくなり
目印のエアコン座
そしてテレビ座
通販番組が錠剤を
水の入った ...
ミンミンと鳴くこともなく
たまたま出会ったセミは
コンクリートの駐車場に
ただ しがみついていた
生きているのか死んでいるのか
さわったら ジ っと鳴いた
逃げることもしないので
ひどく ...
ぼきっ
骨ばったゆびの折れるおと
まるで、マリオネットのよう
一人では立てない私を君は何故慈しむの?
『早く治るように』
そういって塗ってくれた薬は
今でも確かな熱を保 ...
朝、目覚めると家中クモの巣だらけ、湯気が立っているものもあれば
冷気を発しているものもある。つまり、部屋の中は煙が立ち込めていて、
まともに息も吸えやしない。気が狂いそうだ。おまけに、クモの巣の ...
暗い部屋に行こうと思って
穴に落っこちた
見上げた空が青くって
誰か覗いてるみたいだったけど
自分にも見えて
よくわかんなくて ...
あまりにも暑かったので 今日
川の中に素足をつけてみたら
ごくごくと水を吸い上げたのでした
頭の先から水しぶき
どどうと飛ばせば
白い雲にかかって 雲飛んでった
気持ちいいなあ
...
いいんだ、もういいんだ
これまでのことは
産まれてきて、居場所はなくって
どうしようもない日々ばかり続いて
気がついたら
何処でもないここへと辿りついて
でもいいんだ
次のひかりは見えて ...
小さな蛇のミイラも大雨で流されて
ほっとしていた
蟻に狩られた子蛇
もしかしたら毒蛇の子で
しっぽしか食べられなかったのかもしれない
食べた蟻は死んだのかもしれない
助けを呼ぶように身をく ...
誕生日おめでとうと言わないでと言われたから、言いません
だけどそれはあなたの本心ですか
それともつらかっただけですか強がっただけですか
どうか わたしのためでなければいいのだけれど
憎んでも忘 ...
「このまま
デブネタを続けられるということは
結局のところ
あたしに
未来はないってことでしょう
右を向いても
左を見ても
デブには生きづらい
ことばかりじゃあり ...
僕を殺した男は
誰からも尊敬される
偉い人になっていた
僕を殺した罪から逃げた男は
そのことを誰にも悟られず
人格者として慕われていた
僕はどうすればいいのだろうか
ああそ ...
言い出せずに
繰り返す日常を
憎んでいたのはわたし
君は悪くないんだよ
きみが悪い、なんて言わないから
泣かないでね
わたしは自分を好きになれなかったから
君が好きだったよ
いくつ扉を開けてきただろうか
苦しかった現実
楽しかった夢
リボルバーのようにくるくる回る
目まぐるしく季節は移ろい
人との距離を拡げてゆく
孤独の中で
恐る恐る扉を開ける
...
もうちょっと・・・ 待ってて・・・
もうすぐ・・・
僕の言葉を
君に 届けられるから
あの人の 待っててと
私の 待っててと・・・・・・
★,。・::・°☆。・:* ...
男はリカバリされたパソコンをみながら
バックアップの大事さを思い知るはずだったが
じわじわと不機嫌になったあとは
海のとおくに浮かんでいるきもちになった
記憶は記録とおなじなのだが
...
あなたの灰皿でくすぶる愛着押しつぶす
私たちの家はどれも玄関から伸びる廊下が無数に分岐し
だからしょっちゅう間違えてあなたの悪夢に落ちていた
不安が強引に掻き毟るから
アトピーが再発して横 ...
忘れては夏の水底のぞきこみまばたく広さまばたく遠さ
無音から無音に至る無音には尽きた灯の色ただ打ち寄せる
激しくも涼しき雨を走り抜け糸ぬぎ捨てる ...
白と黒が
澄んで灰となり
風に回り
風に旋る
皆たなびき
布にくるまり
渇いたまま
濡れている
風のひとつが
曇に触れるひとつを見ている
着 ...
強い朝日が
私に当たり
つまらない泣き言をとかす
かわりに
あたたかい確かなものを
照らした
ひとりじゃない
こだわってた悲しみを
朝のひかりに解き放つ
いいこと見つけよう
あなた ...
She lives uptown.
I live downtown.
She is slender.
I'm fat
She is Japanese.
But I'm American. ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
名前
たもつ
自由詩
3
10/7/31 8:14
模倣犯
寒雪
自由詩
0
10/7/31 6:47
清志郎さん
清水勇介
自由詩
2
10/7/31 6:04
勿忘草
うずら豆
自由詩
1
10/7/31 5:21
kershmidhir fr fr fr
竜門勇気
自由詩
0
10/7/31 3:34
日常エラー
薬指
自由詩
3*
10/7/31 3:19
狂詩曲
シホ.N
自由詩
2
10/7/31 2:25
閉じた目で空を
番田
自由詩
1
10/7/31 2:19
イカロス
あおば
自由詩
4*
10/7/31 2:02
鉄格子、その向こう側に有刺鉄線
光井 新
自由詩
0
10/7/31 1:48
寝室
〃
自由詩
0
10/7/31 0:26
セミ
ベンジャミン
自由詩
9*
10/7/31 0:11
眠れる森
三奈
自由詩
8
10/7/31 0:08
辻褄
プテラノドン
自由詩
3
10/7/30 23:59
Try Try Try
牛
自由詩
4*
10/7/30 23:07
夏本番
朧月
自由詩
4
10/7/30 23:06
創書日和【離】離床
大村 浩一
自由詩
8*
10/7/30 22:27
狩る トンボ
砂木
自由詩
5*
10/7/30 22:14
畳の部屋のあなたへ
とんぼ
自由詩
2
10/7/30 21:35
散々な夏
花形新次
自由詩
2*
10/7/30 20:00
白い男
くなきみ
自由詩
0
10/7/30 16:56
嘘八百
ゆず
自由詩
1
10/7/30 16:56
リボルバー
うずら豆
自由詩
1
10/7/30 16:46
*湯気
藤鈴呼
自由詩
1*
10/7/30 16:06
リカバリ
乾 加津也
自由詩
3*
10/7/30 15:40
美しい私
航
自由詩
2*
10/7/30 11:12
めぐり ひびく
木立 悟
短歌
5
10/7/30 11:04
めぐり ひまわり
〃
自由詩
2
10/7/30 11:00
誓い
朧月
自由詩
1
10/7/30 10:34
She takes a beauty naturally.
ペポパンプ
自由詩
6*
10/7/30 8:40
3814
3815
3816
3817
3818
3819
3820
3821
3822
3823
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3825
3826
3827
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3829
3830
3831
3832
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3834
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3840
3841
3842
3843
3844
3845
3846
3847
3848
3849
3850
3851
3852
3853
3854
4.46sec.