ブレスレス
哀しいからか淋しいからか
どうにもこうにも呼吸が出来ない
ヘルプレス
カントもみひろ ...
ギネスビールと
カシスソーダしか飲めない
女の子がいた
世界が終わる二年前から
三年間
その女の子と一緒に
暮らした
ぼくには未来がなかったし
彼女には過去がなかった
サンシャ ...
今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してくれたのに、みんな、
「残念だったね」
って、それだけ?意外と冷たくて、よけい凹んでしまいました。 ...
100809
価格破壊の角笛に
トロンボーンが負ける
金属が貴重なのだと
トランペットが慰めて
バスーンも頷いて
傍らのクラリネットに愛 ...
思い出の
ベスト盤まで売り払い
家賃に替えて
明日を目指した
自転車で
学校へ行く
いつもと違う道を
いつもと違う速度で
木漏れ日のなか
自転車で
ぼくは君を好きだったし
君もぼくを好きだった
だけど君は何も言わなかったし
ぼくも何も言わ ...
{引用=かえりたい
かえりたい
かえりたい
かえりたい
胎内に、かえりたい
羊水に溺れていたいのさ 。}
泣きながらくべる薪を
金の縁取りがされたまあるい純白の皿に盛る
荒熱をとるためにグラスに水をそそぐ
まだ細い足首で絡みつく
白いテーブルクロス
白い床
銀のナイフとフォークとスプーン
食 ...
唐突に重い身体を感じて夢から覚めたと思い知る
薄い霧のかかった感覚を占める温かさ
髪や腕を撫でるもの
きれいなあなたのゆび
反射的に目を開いたけれど
覚悟 ...
・落下女
その両手を手放した瞬間から私の落下は開始していた
たまに香る金木犀は私を拒絶した時のまま咲き誇っていたから
もう望むことを忘れた脳内では
いくつもの事柄が変換されては生えて、 ...
7年ぶりに観覧車に乗ると
向かいに、スニーカーを履いた蝉が座っていた
「じー、じー、じー」
「みん、みん、みん」
僕は蝉の言葉はわからなかったし
蝉は人の言葉がわからなかったから
とりあえずお互いのま ...
水のノートに
垂線を引いていく
印刷された罫線と縦横になって
小さな枡がいくつかできる
溺れないように
慎重に枡に指先を入れてみる
体温より少し低い水の温度が
むかし一緒に寝 ...
{引用=それでいいの、
それでいいの、
それでいいの、
ちがう、
ちがうけど、
それでいいの、
それでいいよ、
まちがってないよ、
それでいいんだよ、
ただしいよ、
...
避暑の家の涼しげな夏草の茂み
その影もまた深い碧に沈み、
淡く邪気ない木漏れ日が窓辺を揺らしていた
暗い六月の雨をしっかりと含んだ土の濃さが匂いたち、
やがて腐敗へとつづく露骨な大地のプロセス ...
みんな、この瞬間を待っていたんだよね
アナウンスに促され彼がリンクへ登場すれば
黄色い歓声とともにスタンドのあちこちでロシア国旗が打ち振られ
う〜む、ここって日本だよね
高田馬場で ...
痙攣する瞼に夢をみる
青い空を首が痛くなる程見上げて
海を泳ぐ魚になる夢
私は胸を撫で下ろして
小さく息をした
エラ呼吸は難しいと
肺呼吸で良かったと
...
-----------------------------------
老いた造船家の仕事部屋は紙と鉛筆と分割器が置いてあるだけだ。
そして窓の夕暮れの光。充分な設備だ。
なぜなら造船家は夕方 ...
遠い明日と宇宙との境界面に浮かぶ
あの雲の中へ
右耳が千切れて 泥まみれになった
ウサギのぬいぐるみを引き摺って
彼女は夏の夜空に破壊されながら走る
腰丈にまで伸びた夏草 ...
今日は死のう
ひたすらに
明日に強く生きるため
今日は死のう
おだやかに
明日に激しく生きるため
今日に自分を殺す力が
明日に自分を生かす力
未来へ向か ...
林檎さえ踏み潰した
色彩を零して壊れていく
極論の中の愛しさ
目の中で生まれた事を想い
恋をする
砂を救い
水を救い
己を好くう
故に巣食う
極みを帯びた世界は
雅に浚われ ...
晩ご飯の魚と目が合った日のことを、覚えていますか。
腹の中の子まで食われ白骨化してるくせに、目だけはしっかり残ってやがった。
ゲーチェなんかがそう言っていたことにして
正しさってさ、使命感の ...
ハーブを植えてる家の前を歩く
さみしい気分はそのままだった
風邪をひいてる子供が走る
さみしい気分は溢れていった
長いこと眼鏡をかけていて
いつからこんなに目が悪くなったんだって
ある ...
愛とは
美味しいと誉める事
大いに喜ぶ事
何回も喜ぶ事
愛とは感謝する事
ありがとうと
何度も言おう
愛とは{ルビ育=はぐく}む事
時間をかけて
待つ事
人の気持ちを
大 ...
この肉体のさなか
誠実と不誠実が
ヒメジオンを踏みつけて
長く伸びる線路の
枕木を踏んでいく
くるぶしから流れる血を
青すぎる空にかざす
鉄とヘモグロビン
緑の上を風が渡り
枕木 ...
立秋は暑い
暑いけれど
風がほどけ
空をおいて
雲が重なる
夕方の影は
...
いつも同じ場所を捲るので
擦り切れてぼけてしまったアルバムを
暇さえあれば眺めてる
夏に妻と子供の三人で出かけた海水浴の
真夏の太陽に負けないほどまぶしい
みんなの笑顔
桜が舞い散 ...
静かな暖かい
春の夜には
背筋が寒くなるぐらい
柔らかい気持ちになる
僕は生きていて、
空気を吸っているのだと
有機物と有機物が
結合して
うまく生命が続いていると
生暖かい
...
ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか
もししろい砂利が鍵ならぼくなどは鍵穴だらけのにんげんなのだ
陽が照って砂利のぼくらがわらうとき奥 ...
詰め物をされた銃口を、鼓膜に擦りつける
密着する日常
明日起こるべき異変に、紙切れ一枚分の宣伝もない
街宣カーは叫び続ける
知りませんでした、知りませんでした!
私たちの頭上で炸裂 ...
森林をそこらじゅうに
フジテレビをつけながら
遠くのアメリカ大陸にあるのだと 木造船の中で 凝視する
古雑誌をめくり 大いに 凝視している
大王イカが 瞑想する
木々を 子供の部 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
551が無い時
TAT
自由詩
2*
10/8/9 23:39
ギネスビール&カシスソーダ
ふくだわらま...
自由詩
1
10/8/9 23:38
誰にも聞かれないように
西日 茜
自由詩
4*
10/8/9 23:25
やさしいし
あおば
自由詩
5*
10/8/9 23:07
ひとり暮らし
TAT
短歌
3*
10/8/9 23:03
自転車で
ふくだわらま...
自由詩
1
10/8/9 22:47
愛しむ水
ゆず
自由詩
2*
10/8/9 22:17
蛾の歯車
ぽこぽこへッ...
自由詩
0
10/8/9 22:13
睡眠病
梨玖
自由詩
3
10/8/9 21:53
落下女/wind
ゆるこ
自由詩
3
10/8/9 20:42
蝉と月
クローバー
自由詩
2*
10/8/9 20:36
波紋
たもつ
自由詩
6
10/8/9 19:29
ファンタジー、ぼく
ゆうと
自由詩
2*
10/8/9 19:24
ガーデニア ★
atsuch...
自由詩
15*
10/8/9 19:08
This is loveのひと
恋月 ぴの
自由詩
16*
10/8/9 19:00
夢
ala
自由詩
3*
10/8/9 18:46
造船家 —レンブラント画より—
非在の虹
自由詩
2*
10/8/9 17:40
夜光雲
相馬四弦
自由詩
2*
10/8/9 16:50
今日は死のう
短角牛
自由詩
1
10/8/9 14:35
極と雅
流希-Яuk...
自由詩
1
10/8/9 14:22
こげパンチは発火するほどバーニング
佐々木妖精
自由詩
5*
10/8/9 13:58
doogks and maadly
竜門勇気
自由詩
1*
10/8/9 13:48
Love is...
ペポパンプ
自由詩
3*
10/8/9 13:00
ヒメジオン
瀬崎 虎彦
自由詩
1
10/8/9 12:23
秋立つ日に
吉岡ペペロ
携帯写真+...
9
10/8/9 9:27
Ground Zero
寒雪
自由詩
2
10/8/9 7:26
よそおい
真島正人
自由詩
3*
10/8/9 6:56
八月「砂利」のおぼえ書
黒田康之
短歌
2
10/8/9 6:45
私たちの頭上で過去破裂した事実についての未詩
しゅう
自由詩
1+
10/8/9 3:02
船の揺れる中で
番田
自由詩
3
10/8/9 2:59
3802
3803
3804
3805
3806
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3808
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3836
3837
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3839
3840
3841
3842
4.7sec.